Windows上で、gcc（MinGW-w64）を使ってLinux用のバイナリをコンパイルしたい

Question

Windows10上で、VSCodeを使ってgo言語で開発を行っています。

今回sqliteの為の「"github.com/mattn/go-sqlite3"」というモジュールを使うにあたり、
内部でgccを使っているらしく、ビルド時にエラーが出てしまいました。

$Env:GOOS = "linux"; $Env:GOARCH = "amd64"; $Env:CGO_ENABLED = 1; $Env:PATH = "$Env:PATH;C:\mingw-w64\mingw64\bin"; go build 
↓
エラーになる
↓
# runtime/cgo
gcc_linux_amd64.c: In function '_cgo_sys_thread_start':
gcc_linux_amd64.c:61:2: error: unknown type name 'sigset_t'; did you mean '_sigset_t'?

ざっくりとはVSCodeのコンソール（PowerShell）から上記コマンドでビルドするようなイメージなのですが、
環境変数「CC」に指定するであろうコンパイル用バイナリに、Windows to Linux（ubuntu）を実現するものが見当たらず、
どのように設定したら良いかわからず、悩んでいます。

ぐぐると「Windows上でLinuxの仮想環境を構築したほうが早い」という回答ばかり出てくるのですが、
VSCodeのコンソールだけで完結させる方法は無いのでしょうか。

Comments

[maisumakun]

> Windows10上で、VSCodeを使ってgo言語で開発を行っています。

最終形もLinuxで動かす前提でしょうか？

[belgh]

はい。echoというwebフレームワークを使っていて、
エラーが出る前のバイナリはubuntu上で動かしていました。
（今も動くバージョンは動いています）
コーディングをWindows環境に統一したいという思いがあり、
試行錯誤している状況です。

[gentaro]

タグにWSLが入ってるけどWSL環境は使わないという宗教的な縛りがあったりするんでしょうか？
てかWSL使わないならタグ消すべきだと思いますが。

[belgh]

すみません、サジェストで出てきて、なんとなく関係ありそうだったので入れてしまいました…。
ぐぐるとVSCodeからPowershellの代わりにWSLのコンソールを使うようにすれば行けそうですね。
調べてみます。ありがとうございます。

一応当初考えていた「MinGWで然るべきコンパイラを用意することでWindows上でLinux向けにコンパイルする」のができるかどうかも気になるので、恐れ入りますが、もう少しここも開いておきます。

[gentaro]

WSLは「Windows上でLinuxの仮想環境を構築」そのものなんで、それを嫌がってWindows環境だけで完結したいという鉄の意志があるのかと思いました。
簡単に使えるLinux環境があるのに、Linux用のバイナリを意地でもWindowsで作ろうとする意味がちょっとわかりませんが…。（逆はまだなんとなく需要がありそうだけど）

[belgh]

すみません、言葉を選ばず素直に言うと「なんかめんどくさそうだったから」となります。。
VirtualBoxは使ってるんですが、そのイメージだといちいちインスタンス起動してVSCodeと何らかの設定で連携して…みたいな想像になってしまったので。
なるべく登場人物を増やしたくなかったというのもあります。
でもWSLだとVSCode内のコンソールだけで済むんだとしたら、シンプルっぽいですね。

[gentaro]

まぁでも現状は結果的にクソ面倒くさそうな事態になってますよね。
たぶんWSL使うのが手っ取り早いと思います。

[belgh]

ありがとうございます。調べてみて、上手く行ったら自己解決として書こうかと思います。

[Daregada]

WSLで適当なLinuxディストリビューションを入れ、Windows 10のVSCodeを使い、「Remote - WSL」(あるいは、それをまとめた「Remote Development」)拡張機能を組み込んで、ちょこっと設定して終わり。

Answer 1

gcc（MinGW-w64）を使ってWindows以外のバイナリを出力することはできません。

gccツールチェインのソースを持ってきてクロスビルド用にgcc（MinGW-w64）を使ってビルドする必要がありますが、それはかなりハードルが高く時間も必要ですし、依存するライブラリもソースからビルドが必要になります。

いまからならWSL2かDocker(Windows Home Editionの場合はWSL2が必要)を使うのがお勧めです！

例：

docker run --rm -it \
--mount type=bind,source=$PWD,target=/work \
-w /work golang:alpine \
go build -o app

ただし、上記はCGOが絡んでいる場合、alpine-linuxでしか動かないバイナリになってしまいます。
動かしたいlinux-distributionに合わせたイメージでビルドするように調整してください。

Comments

[belgh]

大変遅くなりましたが、ありがとうございます！
そのままバイナリを出力するのはかなり煩雑であることを理解しました。
ご提示いただいた手法でやってみます。

Answer 2

以下の記事にございますように
https://yrhw0609.hatenablog.com/entry/2019/10/26/092030
TDM-GCC-64を導入してみては如何でしょうか。

こちらはタイトルを読み飛ばして書いてしまった誤回答記事です。失礼しました！

Comments

[belgh]

ありがとうございます。
そちらは、Windows上でWindows用のバイナリをコンパイルする記事かと思います。
（sqliteモジュールを使う場合、Windows用にもgccが必要になります）

[yasutakatou]

大変申し訳ない。タイトルを読み飛ばしていましたね。失礼しました！！