awkの文字列照合で、動的な変数(for文、i)を使用する方法

Question

以下のfileの最終文字列が、1pで始まる行のみを抽出し、outfile_1に出力するのに、awkを使用しようと考えました。その際、for文を用いることで、11pから始まる行や、15pで始まる行も同時に抽出し、それぞれ別のファイルoutfile_11とoutfile_15に出力できるように、コマンドを記述してみました。しかし、正確でないためか、出力後のファイルには一行もデータが格納されておりませんでした。期待されるファイルが得られるためには、どのように修正すればよろしいでしょうか。

cat file

出力-------------
A B 1p_e
C 1q_c
D 12p_a
E F 11p_f
G 17p_t
H I 15p_d
J 1p_f
K 1p_c
----------------

for i in 1 11 15 ;do awk '$NF ~ /^"$i"p.+/' file > outfile$i ; done

cat outfile1
期待される出力---------
A B 1p_e
J 1p_f
K 1p_c
----------------

cat outfile11
期待される出力---------
E F 11p_f
----------------

cat outfile15
期待される出力---------
H I 15p_d
----------------

Answer 1

awk '$NF ~ /^"$i"p.+/' file

シングルクォート'で囲んでいるので、$iが展開されません。
また、正規表現の中に"を書くとそれも正規表現の一部になりますので書きません。

awk '$NF ~ /^'"$i"'p.+/' file

と、$iをシングルクォートの外に出す。

別案：全体を囲むのをダブルクォートにする。$はシェル変数展開とならないよう$と書く必要あり。

awk "$NF ~ /^$ip.+/" file

別案：正規表現を文字列で与える。

awk -v i="$i" '$NF ~ "^" i "p.+"' file

Comments

[Shiro.Shiro]

ありがとうございました。シェル変数と、awk内の変数の使い分けに困っておりましたが、すっきりしました。特に、シングルクオートの使い方には注意しようと思いました。

[otn]

最後の案のように、-v awk変数名=シェル変数値 とすると、awk内で扱いやすいです。
今回は正規表現の中に組み込むのでちょっとわかりにくいですが、
awk -v MAX=$MAX '$1 > MAX'
みたいなときはわかりやすいです。

Answer 2

コマンドラインのawkのスクリプト全体がシングルクォート「'」で囲まれており、「$i」の数値文字列の展開が意図通りには行われていません。
「$i」の部分が展開されるように、直前で一時的に「'」での囲みを終了させて「$i」は展開させるようにして直後で再び「`」で囲みを開始するようにすれば良いです。
(言い換えると'シングルクォートで囲まれた部分'$i'シングルクォートで囲まれた部分'のようにシングルクォートで囲まれた部分が2箇所あるという構造にして、$iの展開だけが行われるようにしています。)

$ for i in 1 11 15 ;do awk '$NF ~ /^'$i'p.+/' file > outfile$i ; done

Comments

[Shiro.Shiro]

ご回答ありがとうございました。基本的な教科書では、awkの中身は全体をシングルクオートで囲う記述しか見かけなかったため、考えが凝り固まっておりました。シングルクオートの使い方の基本に立ち戻ろうと思います。