Access サブ―フォームのレコードの転記を、サブフォームの全レコードに対して行いたい

Question

実現したいこと

Access(2007-2016)で受注管理DBを作成しています。

サブフォーム付きフォームで受注明細から請求明細への転記を行いたいのですが、サブフォームのレコードが最初の1レコードしか転記できません。この問題を解決したく質問させていただきました。

「T_受注」と「T_受注明細」は受注Noで、「T_請求」と「T_請求明細」は請求Noでリレーションを組んでいます。
※「●」は主キー

1.T_受注---------------
●受注No:オートナンバー
契約日:日付
クライアントID:数値

2.T_受注明細-------------
●受注No:数値
●タスクID:数値
予算額:数値

3.T_請求---------------
●請求No:オートナンバー
請求日:日付
クライアントID:数値

4.T_請求明細-------------
●請求No:数値
●業務内容:テキスト
予算額:数値

〇「T_受注」がメインフォーム「F_受注」、「T_受注明細」がサブフォーム「SF_受注明細」になったフォーム

※メインフォームの「受注No」がクライアント名に、サブフォームの「タスクID」が業務内容になっていますが、表示上そう見せているだけです。

Private Sub 請求に転記_Click()

    Dim rs As DAO.Recordset
    Dim No As Long
    Dim i As Long, j As Long

  '請求に追加
  Set rs = CurrentDb.OpenRecordset("T_請求", dbOpenDynaset)
  rs.AddNew
  No = rs![請求No] 
  rs![クライアントID] = Me![クライアントID]
  rs![請求日] = Me![契約日]
  rs.Update
  rs.Close
  Set rs = Nothing

  MsgBox "「T_受注」から「T_請求」へ転記しました。"
  
  'サブフォームへフォーカスを移動
  Forms![F_受注]![SF_受注明細].SetFocus
  
  '請求明細に追加
  Set rs = CurrentDb.OpenRecordset("T_請求明細", dbOpenDynaset)

  j = DCount("*", "T_受注明細", "[受注No]=" & Me![受注No] & "")
  i = 1


    Do Until i = j + 1
    rs.AddNew
        rs![請求No] = No

        Select Case Me![SF_受注明細]![タスクID]
        Case Is = 1
         rs![業務内容] = "業務A"
        Case Is = 2
         rs![業務内容] = "業務B"
        Case Else 
         rs![業務内容] = "その他"
        End Select
 
        rs![予算額] = Me![SF_受注明細]![予算額]
    rs.Update
    
    MsgBox "転記しました"
    
    On Error Resume Next
    DoCmd.GoToRecord acDataForm, , acNext
    
    i = i + 1
    
    Loop

  rs.Close
  Set rs = Nothing

End Sub

これでボタンを押し転記を試みたところ、以下のようになりました。
・メインフォーム部分、「T_受注」から「T_請求」への転記は成功
・サブフォーム部分、「T_受注明細」から「T_請求明細」への転記は、最初の1レコードのみ成功
例)写真でいうと、受注Noが2、業務内容がクレーム処理、予算が55のレコードのみ転記が成功している

おそらく以下の部分が問題だと思うのですが、解決方法がわかりません。
「MsgBox "転記しました"」の表示回数はきちんと繰り返されている(今回の例でいうと3回表示される)ので、Do Loop自体は想定通り動いているようなのですが…。

Do Until i = j + 1
    rs.AddNew
        rs![請求No] = No

        Select Case Me![SF_受注明細]![タスクID]
        Case Is = 1
         rs![業務内容] = "業務A"
        Case Is = 2
         rs![業務内容] = "業務B"
        Case Else 
         rs![業務内容] = "その他"
        End Select

        rs![予算額] = Me![SF_受注明細]![予算額]
    rs.Update

    MsgBox "転記しました"

    On Error Resume Next
    DoCmd.GoToRecord acDataForm, , acNext

    i = i + 1

    Loop

こちらどのように修正すればよいのでしょうか。
お力添えのほど、よろしくお願いいたします。

Comments

[sazi]

請求明細の作成だけになっていますが、更新は考慮しなくて良いのですか？

[ryoya_access]

実際はこれに加えて、更新(上書き保存)ボタンを「F_受注」-「SF_受注明細」、「F_請求」-「SF_請求明細」の両方に設置するつもりです。更新ボタンは何度でも押せますが、「請求に転記」ボタンは基本的に1度しか押せないようにする(enable=False)ことで、同じ受注データを重複して請求へ転記してしまうことを防ごうと考えているのですが、常識・技術的にあやしい部分があったでしょうか？

[sazi]

新規と更新のボタンの有効/無効制御まで行われているのであれば、利用者が迷う事は無いので、問題は無いと思います。
明細の一部追加にも対応できているならですけど。

[tosi]

今回はこの修正で動くと思います。
On Error Resume Next
DoCmd.GoToRecord acDataForm, , acNext
↓↓↓
Me![SF_受注明細].SetFocus
DoCmd.GoToRecord , , acNext

Answer 1

フォーム名の指定が無いけど、Resume でエラー無効になっているのではないでしょうか。

On Error Resume Next
    DoCmd.GoToRecord acDataForm, , acNext

尚、追加と更新のクエリーで行う方が、ループ不要だし、シンプルだと思います。

Comments

[ryoya_access]

フォーム名にサブフォームを指定し「DoCmd.GoToRecord acDataForm,”SF_受注明細” , acNext」とすると、「エラー：オブジェクト「SF_受注明細」が開いていません」とエラーが出てしまいます。ほかのレコード移動方法として、「rs.MoveNext」というコードで試みましたが、こちらでは「カレントレコードがありません」と出てしまいました。

おっしゃる通り、追加クエリをVBAで実行する方法では、サブフォームの全レコードに対して転記を行うことができていました。しかしクエリでは、タスクIDを業務内容に変換する以下のコード

Select Case Me![SF_受注明細]![タスクID]
Case Is = 1
rs![業務内容] = "業務A"
Case Is = 2
rs![業務内容] = "業務B"
Case Else
rs![業務内容] = "その他"
End Select

部分の処理を行う方法がわからず、今回のようにSelect Caseを用いた方法で行おうとしていた…というのが背景にありました。

[ryoya_access]

確かにただ、更新クエリで後からタスク名を業務内容に変えればいいだけですね。

[ryoya_access]

一度追加クエリでそのまま転記を行い、その後更新クエリでタスクIDを業務内容に変換する、、、という方向性で進めてみます。ありがとうございます。

[sazi]

区分などによる分岐は、iif(),choose(), switch()などの関数がクエリーで使用できます。

[ryoya_access]

「区分による分岐」と同じような考え方で、同一区分のレコードの予算額を合算し、1つのレコードとして転記を行うことも可能なのでしょうか？
例) SF_受注明細
受注No タスクID 予算額
1 4 400円
1 5 500円
1 1 100円
※タスクID4,5は同一区分とする
↓

SF_請求明細
請求No 業務内容 予算額
n その他 900円
n 業務A 100円

もしできるようなら、参考になる検索ワードなどを頂戴できればと思うのですが…！

[sazi]

集計クエリー(group by)を元にしたクエリーが可能です。
但し、更新クエリーの場合は、更新できないクエリーになる場合があるので、その場合は集計テーブルによる追加・更新を行うようにします。

[ryoya_access]

ありがとうございます。頂いた知見をもとに、実装したい処理を完成させられるよう頑張ります。