型起因の不具合の具体例

Question

Javaなどの静的型付け言語は型が違うと、コンパイルエラーが発生すると思います。
PHPなどの動的型付け言語はそういった機能はないので、安全ではないと言われています。

そういうものかと納得はしていたのですが
考えてみるとPHPを使っていて、型起因の不具合に今まで出会ったことがありません。
おそらく出会っているけど問題として認識していない気がします。

コンパイル時に機械的にチェックしてもらえるメリットはなんとなく理解はしていますが
型起因の不具合のチェックのために開発スピードを落とすのはどうなのか？と思ってしまいました。

そもそも型起因の不具合とは何かわからなくなってしまったので
具体例を教えていただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。

Answer 1

ごく簡単（そうに見える）例として、PHPの==演算子を挙げておきます。

これは、両辺が等しいかを比較するという、一見わかりやすいものですが、暗黙のうちに型変換を行いますので、思わぬものが等しいと評価されてしまいます。

• "3密" == 3.0
• "hoge" == 0
• "0" == false

結局の所、（この複雑怪奇な変換ルールを完璧にマスターする、あるいは都度確認するという選択肢を除けば）「変換するコードを入れて形を揃えた上で、===で比較する」というのがいちばん確実になってしまいます。

Comments

[tomoyuki123]

ありがとうございます！

Answer 2

考えてみるとPHPを使っていて、型起因の不具合に今まで出会ったことがありません。

よくあるヌルポなんかは、たいてい型を勘違いしていることが原因で起こる気がします。

$user = new User();
$user = NULL; // $user の型をNULL非許可にできない
$user->getName(); // FatalError / Userが入ってると思ったのに、という人間のミス

Java だとすべての型に null を入れられるので例として不適切ですが、例えば Swift であれば

var user: User = User()
user = nil // Compile error

となり、コンパイル時にエラーを検出できます。

型起因の不具合のチェックのために開発スピードを落とすのはどうなのか？と思ってしまいました。

これは意見としてはそのとおりで、コンパイル時間の分、静的型付け言語でも最低限テストケース書いてはしらせることである程度の安全性を保ちつつ早くかけたりするので、どちらが優れているではなくケースバイケースとしか言えないと思います。

ただ、より厳密なソフトウェアを書いたり、規模が大きくなるのにしたがって静的に型をチェックできる方がメリットが出てくる（ケースが多い）のかと思っています。

Comments

[maisumakun]

最近はPHPにもタイプヒントを付けられたり、TypeScriptみたいにany型でチェックを止める選択肢があったり、「必要な箇所だけ型を付けられる」言語も増えていますね。