【構造体】タイププロパティはその構造体について1つしか存在しない意味

Question

（環境）
xcode:11.3
version 5.1.3

（参考文献）
詳解　Swift 第５版
著者　萩原剛志
発行者 SBクリエイティブジャブ式会社
P082

上記の文献で以下の様な説明がございます。

構造体のタイププロパティは定義の際に先頭にstaticというキーワードを付します。タイププロパティはその構造体について1つしか存在せず、構造体全体に関する情報を表します。（中略）次の例では（中略）DataWithString型のバリエーションでタイププロパティを2つ持っています（後略）。

struct DataWithString {
//一部省略
static let mons = ["Jan","Feb","Mar"]
static var longFormat= false
 //一部省略
}

もう、いきなり突っ込みたくなるのですが、当然、タイププロパティは構造体において1つではなく、直後のコードでも列挙している様に２つ以上も定義して存在できるとおもうのですが、これは誤植でしょうか？それとももっと奥の深い意味があるのでしょうか。。。

どなたか、他の解釈が分かる方がいらっしゃればアドバイスをいただければ幸いです。

Answer 1

タイププロパティ「それぞれ」はその構造体について1つしか存在せず、構造体全体に関する情報を表します。

構造体Tのインスタンスx,yがあって、普通のプロパティpだったらx.pとy.pは別々のものを指しているけど
タイププロパティtpはインスタンスによらず、T.tpの1つだけ存在するよ

ってこと

Comments

[pegy]

コメントありがとうございます。
言い換えればいくらインスタンスを作っても、タイププロパティは構造体にだけ帰属するプロパティですという感覚でしょうか。　
staticで静的プロパティでpを宣言するとそもそもx.pやy.pにはアクセスできないですもんね。
んん、この文脈からではその様には直接読み解けないです・・私の読解力不足なのか、前提の認識不足なのか。。。申し訳ございません、

[ozwk]

「タイププロパティはその構造体について1つしか存在せず」というのを
「タイププロパティは構造体中に1つまでしかコード上書けない」という読み方をしているのだと思いますが
「タイププロパティは(定義したタイププロパティ1項目あたり、それぞれのインスタンスに存在するのではなく)その構造体(の型自体)について1つしか(データとして)存在せず」ということです

[pegy]

コメントありがとうございます。概ね理解することができました。
もう一つ誤解していたのですが、構造体のタイププロパティだけに存在するプロパティということなので、タイププロパティを変更すれば、他のインスタンスにも影響を与えるのかと思っていたのですが、タイププロパティを変更した後のインスタンスにしか影響を与えないのですね。もしかしたら当たり前のことかもしれませんが。

struct sample {
var year: Int, month: Int
var type: Int
static var tf:Bool = false

init(year:Int, month:Int) {
self.year = year
self.month = month

type = sample.tf ? self.month : self.year
}
}

var a = sample(year: 2000, month: 10)
print(a.type)//2000
sample.tf = true
var b = sample(year: 2000, month: 10)
print(b.type)//10
print(a.type)//10にはならずに2000のまま

この構造体のタイププロパティはデータとしてインスタンスを生成しても一つしか存在しないという特徴が実際にはどの様な意味を有するのか、その特徴を生かして何ができるのか何に注意すべきかはまだピントは来ないのですが、その様なルールであると理解いたしました。
ありがとうございます！