この2つの応答結果についてDNSキャッシュのTTL時間が大幅に違うのですが、そのような原因として考えらるのはどのようなものがありますか?
maisumakunさんの回答のように設定で好きにできるものですし、あまり考えないで設定している場合も多いのですが、以下のような背景はあります。
- TTLは伝統的には1日など長めにとられていた
- その理由はキャッシュの効果が大きくなることによりDNSサーバーへの負担が減らせられるため
- お名前.comなどのレンタルDNSサーバーのTTLは5分程度と短めに設定されている
- その理由は、DNS設定の間違いによる影響を最小限にするためと推測される
- 最近のウェブサーバーのDNS設定はTTLが短く設定される傾向にある
- その理由は、クラウドやCDNを使う都合で、ウェブサーバーのIPアドレスが短時間に増えたり減ったりするためと推測される
またTTLが大きく設定されるサイトと小さく設定されるサイトにはどのような違いや特徴があるのでしょうか?
ウェブサーバーを増やす場合はTTLは関係ありませんが、サーバーが減る場合はTTLが大きく影響します。DNSサーバーから当該のAレコードを削除しても、TTLの期間中はキャッシュサーバーに情報が残ります。このため、仮にTTL=1日としたら、削除予定のサーバーのAレコードを削除の24時間前には削除しておかなければなりません。
このため、TTLを小さくする合理的な理由としては、サーバーの入れ替わりが頻繁にありえるか、頻繁ではないにしても急な増減に備えていることになります。
一方、TTLが大きいケースは、それほどサーバーの入れ替わりがないか、少なくとも予めDNS設定を余裕をもって変更できることが想定されます。
いずれにせよ、よく分からないで適当に設定しているケースも多いので、上記はあくまで原理から言える内容であり、実際の理由までは分かりません。「Qiitaで見た記事にそう書いてあったから真似した」というケースも(日本では)多いと思います。
設定で大きくしているのはどのような理由があるのでしょうか?
(コメントより引用)
上述のように、TTLを大きくした方がDNS権威サーバー(コンテンツサーバー)への負担が減らせられるというのが元々の理由だと思いますが、それ以外にTTLを長くしたほうが、DNSサーバーへのある種の攻撃を受けにくくなるというセキュリティ上の効果もあります。DNSキャッシュサーバーに対する攻撃は、DNSのキャッシュが消失して再問い合わせをするタイミングで行われます。TTLが短いとDNSのキャッシュ消失が頻繁に起こるため、攻撃の機会が多くなるという理屈です。
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2020/08/11 00:57