バッチファイルのシングルクォーテーションとダブルクォーテーションの違い、使い方

Question

入門講義【第15章】 いろんなフォルダからファイルを集める
節：ファイルを集めるバッチファイルを作る複数のファイルを集める より

@echo off
 
dir /b /s メモ_*.txt > list.txt
 
for /f %%a in (list.txt) do (
  copy "%%a" .\collection\
)

---

節：複数のファイルを集める より
> ```bat
> @echo off
>  
> for /f %%A in ('dir /b /s メモ_*.txt') do (
>   copy "%%A" ./collection/
> )
> ```
> 「for」コマンドの「in(　)」の括弧内に直接「dir」コマンドを書いた形です。このときdir文をシングルクォーテーション「’」で囲むのを忘れないようにしましょう。（**※ダブルクォーテーション「”」ではエラーになります。**）

**PATHのスラッシュの向きがおかしい気がしますがそれはさておき…**

### Q.
0. 何故一例目では不要だったシングルクォーテーションがfor文では必要なのですか？
()で括られているにも関わらず別のコマンドが行頭にあると~~別の~~**dir**コマンド以下が一括りであるとみなされないのですか？
0. スペースを含むものを括るならダブルクォーテーション、というざっくりした理解ですが、
この場合何故シングルクォーテーションなのですか？

### 解決後記、ご回答ありがとうございます
まとめ
一般に、スペースを含む文字列をコマンドの1つの引数として使う→ダブルクォーテーション

`for /f`の構文では
- 0. ファイル名→クォーテーションなし
- 0. コマンドの返り値→シングルクォーテーション

---
私的メモ、ダブルクォーテーションで括ったPATHを引数とした場合とワイルドカード
ワイルドカードの2重利用は許されなかった
![](0bdaff7abf9c85051b4e9140ad75b36f.png)

Answer 1

Q1

何故一例目では不要だったシングルクォーテーションがfor文では必要なのですか？

for /fの構文でそう決まっています。囲まないと、ファイル名とみなされてそのファイルを読みます。
シングルクォートが特別な意味を持つのは、for /fの構文だけです。
詳細は、for /?で表示されます。

()で括られているにも関わらず別のコマンドが行頭にあると別のコマンド以下が一括りであるとみなされないのですか？

文章がよく分かりませんが、for /fから閉じ括弧の)までが一括りです。

Q2

スペースを含むものを括るならダブルクォーテーション、というざっくりした理解ですが、

それは概ね合ってます。スペースを含む文字列をコマンドの1つの引数として使うためにはダブルクォーテーションでくくります。
あるいは、特別な構文でダブルクォーテーションが必要な場合と。

この場合何故シングルクォーテーションなのですか？

スペースを含む文字列をコマンドの1つの引数として使うというケースでは無いからです。
上述のように、for /fの構文です。

Answer 2

何故一例目では不要だったシングルクォーテーションがfor文では必要なのですか？
()で括られているにも関わらず別のコマンドが行頭にあると別のコマンド以下が一括りであるとみなされないのですか？
スペースを含むものを括るならダブルクォーテーション、というざっくりした理解ですが、
この場合何故シングルクォーテーションなのですか？

for文の仕様です。
for /?で出てくるヘルプを読めばわかります。