Flutter stateクラスのサブクラス内でinitState()を使う場合と使わない場合の違いについて

Question

https://flutter.dev/docs/development/ui/interactive
上記ページでstateful widgetを使った状態管理について見ているのですが、
上記ページに出てくるサンプルではstateクラスのサブクラスのプロパティの初期化にinitState()メソッドが使われておらず、

class _FavoriteWidgetState extends State<FavoriteWidget> {
  bool _isFavorited = true;
  int _favoriteCount = 41;
  // ···
}

例えばFavoriteWidgetStateの場合上記のようにプロパティを宣言時に初期化しています。その下のサンプルの_TapboxAState、TapboxBの_ParentWidgetStateも同様です。

一方、
https://flutter.dev/docs/cookbook/plugins/play-video
上記ページの動画を再生するサンプルでもStatefulWidgetウィジェット、Stateウィジェット(のサブクラス)が使われているのですが、こちらでは_VideoPlayerScreenStateクラスのプロパティ_controllerと_initializeVideoPlayerFutureの初期化にinitState()メソッドが使われています。

この違いは何か意味があるのでしょうか?
状況によってinitState()を使ったり使わなかったり、という風に使い分けが必要なのでしょうか?
それともどちらでも一緒なのでしょうか?

Answer 1

プロパティの初期化では、他のプロパティを参照することができませんので、そういうケースではinitState()を使う必要があると思います。

以下のコードでは、_initializeVideoPlayerFutureの初期化に_controllerを使っているので、initState()で初期化する必要があります。_controllerはどちらでも構わないと思いますが、関連する初期化なので、両方initState()にしているのかもしれません。

class _VideoPlayerScreenState extends State<VideoPlayerScreen> {
  VideoPlayerController _controller;
  Future<void> _initializeVideoPlayerFuture;

  @override
  void initState() {
    // Create an store the VideoPlayerController. The VideoPlayerController
    // offers several different constructors to play videos from assets, files,
    // or the internet.
    _controller = VideoPlayerController.network(
      'https://flutter.github.io/assets-for-api-docs/assets/videos/butterfly.mp4',
    );

    _initializeVideoPlayerFuture = _controller.initialize();

    super.initState();
  }
// 以下省略

なお、プロパティの初期化だけですむなら、initState()を使わない方がコードはすっきりすると思います（個人の見解）

Comments

[moriman]

回答をいただきましてありがとうございます。
「他のプロパティを参照することができない」というのは、その時点ではまだインスタンス生成が完了していないから、ということですかね。Swiftでそういう話があったような気がします。Flutter(Dart)でも一緒なのかはわからないのですが。
そういう場合に、他のプロパティを使った初期化が可能なのがinitState()メソッド、ということですか。

[popobot]

そうだと思います。
たぶん、多くの言語で同じ仕様だと思います。

[moriman]

わかりました。ありがとうございました。