インストールできない原因
JavaのJREがインストールされているとコントロールパネルにJavaというメニューが追加され、ブラウザ Java plug-inも追加されるのですが
Java 11以降はJREが提供されなくなっているため、インストール時に”Unfortunately the Java version needed to run Eclipse Installer couldn't be found on your system. ... .”というエラーが発生したようです。
JREがインストールされていると
JREがインストールされていると(私の環境では以前にJava 1.8をインストールしていました)、この図の通りJavaというメニューとブラウザ Java plug-inが追加されています。
この状態だとインストーラが起動してEclipseのインストールができるようです。
Eclipseをインストールするには
JDK 13以降でEclipseをインストールするにはいくつか選択肢があるのですが、もっとも簡単なのはZipアーカイブ版を利用する方法です。
EclipseもPleiadesもZipアーカイブが提供されています。
Javaの開発ではどちらでも構いませんが、Pleiadesの方が日本語化されているうえによく使われる拡張機能が同梱されているのでお勧めです。
以下にEclipseとPleiadesのインストールの手順を説明します。
EclipseのZipアーカイブ版を利用する
ダウンロード
- 下記のダウンロードページにアクセスします。
https://www.eclipse.org/downloads/
- 図の"Download Packages"をクリックします。
- 図のEclipse IDE for Enterprise Java Developersの Windows 64-bitをクリックします。
- ダウンロードが始まります。(eclipse-jee-2019-12-R-win32-x86_64.zip)
ダウンロード後
- zipファイルを展開すると、そのディレクトリ内にeclipseというディレクトリがあるので、それを適当な場所へコピーします。
- 次にeclipseディレクトリ内にあるeclipse.exeを右クリックしてメニューから「送る」→「デスクトップ(ショートカットを作成)」を選択します。
- デスクトップに出来たEclipseのアイコンをクリックして起動します。
Pleiades All in OneのZipアーカイブ版を利用する
Pleiadesとは
Pleiades All in One は Windows、Mac 向けに Eclipse 本体と日本語化を行うための Pleiades プラグインおよびプログラミング言語別に便利なプラグインをまとめたパッケージです。また、Full Edition の場合は JDK のインストールや環境変数の設定が不要で Eclipse の各種設定も自動で行われるため、ダウンロードして起動すれば、すぐに日本語化された Eclipse を利用できます。
ダウンロード
- 下記のダウンロードページにアクセスします。
https://mergedoc.osdn.jp/
- 図の"Eclipse 2019-09"をクリックします。
- 図のWindows 64bit Full Edition Javaの"Download"をクリックします。
- ダウンロードが始まります。(pleiades-2019-09-java-win-64bit-jre_20191007.zip)
ダウンロード後
- zipファイルを展開すると、そのディレクトリ内にpleiadesというディレクトリがあるので、それを適当な場所へコピーします。
- 次にpleiadesディレクトリ内にさらにeclipseというディレクトリがあり、その中にあるeclipse.exeを右クリックしてメニューから「送る」→「デスクトップ(ショートカットを作成)」を選択。
- デスクトップに出来たEclipseのアイコンをクリックして起動します。
Eclipse起動後
起動時にワークスペースの場所を聞かれるので任意のディレクトリを指定します。ワークスペースはプロジェクトとよばるソースコードを保存する領域で、任意のディレクトリを指定します。
最初はどこにワークスペースを作成してよいか悩むと思いますが、最初はユーザーホームディレクトリにeclipse-workspace
というディレクトリを作っておいて、そこを指定すればいいと思います。
なお、Pleiadesの場合は図のデフォルトの場所でも構いません。
補足
現在、Oracle JDK 13とOpenJDK 13の両方がインストールされていると思います。
両方インストールしておく必要はないので、不要な方をアンインストールしておいてください。
なお、Oracle JDKは、下記に引用した通り最近ライセンスが変わりましたが、個人での利用や開発では無償で利用できるということです。
2019年4月16日のリリースより、Oracle JDKのライセンスが変更されました。
新しいライセンス、Oracle Technology Network License Agreement for Oracle Java SEは、これまで提供してきた過去のバージョンのJDKのライセンスと大きく異なります。新しいライセンスでは、個人での利用や開発での利用などには無償で使用できます。しかし、以前のOracle JDKライセンスで許可されていたその他の目的には使用できなくなっている可能性があります。これらの製品をダウンロード、使用する前にライセンスの内容を十分にご確認ください。 FAQも合わせてご確認下さい。
なお、PleiadesにはJDKの6,7,8,11,13が同梱されているので、Pleiadesでの開発だけであればインストール自体も不要です。