前提・実現したいこと
VisualStudio6のC++の既存システムで、char型配列に入ったバイナリデータ(0x0e、0x0fなど)をURLエンコードする必要が発生しました。
しかし既存システムのURLエンコードしてくれる関数は引数がCString型です。
この関数に渡すため、先のchar型配列の値をCString型の変数にセットしたいのですが、中身がバイナリでもCString型には問題なく入るものでしょうか?
発生している問題・エラーメッセージ
試してみたところ、正しくURLエンコードされなかったので、そもそもCString型にバイナリデータをセットしてはいけないのではないかと疑っています。
もし、CString型にもchar型配列のようにバイナリデータも問題なく入るのであれば、既存システムのURLエンコード関数の問題だと思われるのでそちらを追います。
(そもそもバイナリデータはURLエンコードできるものではない等あれば、ご指摘ください。0x0eは%0e、0x0fは%0fになると思っているのですが)
補足情報
VisualStudio6
気になる質問をクリップする
クリップした質問は、後からいつでもMYページで確認できます。
またクリップした質問に回答があった際、通知やメールを受け取ることができます。
バッドをするには、ログインかつ
こちらの条件を満たす必要があります。
回答2件
0
ベストアンサー
CString
クラスはご存知のように基本的に文字列を扱うクラスで、char
型をベースとしてANSI/マルチバイト文字列を扱う為のものと、wchar_t
型をベースとしてUNICODE(UTF16)を扱うものの2つのバージョンがあります。更に、Visual C++ 6ではMFCのライブラリ(静的ライブラリ、またはDLL)ですが、Visual Studio のある一定の版からはそれに加えてビルドの形態によってMFC/ATLのC++テンプレートライブラリで実装されることもあるので、注意が必要です。
バイナリデータを格納することができるかどうかですが、UTF-8エンコードが出現する前からシフトJISと言うマルチバイト文字列があり、0x80
以降の値を扱っているので、既に「バイナリデータ」と言えなくも無いです。ここで依然として問題になるのが0x00('\0')
の扱いで、これはCString
の中でchar
の文字列として扱うときに文字列の終端とみなされてしまうので、バイナリデータの途中に0x00
が存在するとその位置で切って扱われてしまいます。UTF-8で扱う限りはそれで問題は無いかもしれませんが、1バイトの全ての範囲(0x00~0xff
)を等価に扱いたいバイナリデータとしては、それでは困るでしょう。
CString
クラスにはGetBuffer
とReleaseBuffer
と言うメンバー関数があります。これは編集可能なバッファーとしてCString
内部のTCHAR
(char
/wchar_t
)領域を返す関数群で、これを利用すれば文字列の間に0x00
があってもそれ以降のデータにポインターを介してアクセスすることができるようになります。つまり0x00
を気にしない「バイナリ列」として扱うことができるということです。ですが、GetBuffer
で取得したポインターで示されるバッファーはReleaseBuffer
で解放する必要があり、操作が煩雑です。また、有効データ長を自分で管理しなければならないので、面倒でしょう。裏技的操作です。
char
型版のCString
ではなくwchar_t
型版のCString
を使っている場合、一文字一文字がwchar_t
型のワイド文字つまり2バイトになるので、この場合はバイナリ列として扱うのは困難が伴います。そんな場合はいっそCString
ではなく、自前のクラスなり関数を使ったほうが簡単だと思います。
質問者さんのケースではVC++6で造られた既存システムと他のシステムがCString
でやり取りされるとのことですが、CString
自体の見た目は単なるソースコードですので、それが実際にどのバージョンでビルドされているかを注意しないといけないと思います。上記を気を留めてみてください。
参考までに以下のサンプルコードを用意しました。これはVisual C++ 6.0、Visual Studio 2019のどちらでも同じように動作します。Visual Studio のビルド時の設定としては「マルチ バイト文字セットを使用する」を指定して使います。
C++
1#include <stdio.h> 2#include <afx.h> 3#include <afxwin.h> // MFC のコアおよび標準コンポーネント 4 5int _tmain(int argc, TCHAR* argv[], TCHAR* envp[]) 6{ 7 int nRetCode = 0; 8 9 // MFC の初期化および初期化失敗時のエラーの出力 10 if (!AfxWinInit(::GetModuleHandle(NULL), NULL, ::GetCommandLine(), 0)) 11 { 12 fprintf(stderr, "Fatal Error: MFC initialization failed\n"); 13 nRetCode = 1; 14 } 15 else 16 { 17 CString str("Initial String."); 18 19 printf("#1: size of TCHAR=%d\n", sizeof(str[0])); 20 printf("#2: length=%d\n", str.GetLength()); 21 printf("#3: str [%s]\n", (const char*)str); 22 23 // 10文字分に切り詰め 24 char* pref = str.GetBufferSetLength(10); 25 printf("#4: length=%d\n", str.GetLength()); 26 27 *(pref + 0) = '0'; 28 *(pref + 1) = '1'; 29 *(pref + 2) = '2'; 30 *(pref + 3) = '3'; 31 *(pref + 4) = '\0'; 32 *(pref + 5) = (char)0xf5; 33 *(pref + 6) = (char)0xf6; 34 *(pref + 7) = (char)0xf7; 35 *(pref + 8) = (char)0xf8; 36 *(pref + 9) = (char)0xf9; 37 38 int i; 39 printf("#5: --------\n"); 40 for (i = 0; i < str.GetLength(); i++) { 41 printf("%02x ", (unsigned char)*(pref + i)); 42 } 43 printf("\n"); 44 45 printf("#6: str=[%s]\n", (const char*)str); 46 str.ReleaseBuffer(); 47 48 // CString.ReleaseBuffer(); の実行後 49 printf("#7: length=%d\n", str.GetLength()); 50 printf("#8: alloc length=%d\n", str.GetAllocLength()); 51 printf("#9: --------\n"); 52 for (i = 0; i < str.GetLength(); i++) { 53 printf("%02x ", (unsigned char)str[i]); 54 } 55 printf("\n"); 56 57 printf("#10: ------\n"); 58 // CString.GetBuffer()でバッファー内を覗いてみる 59 pref = str.GetBuffer(str.GetAllocLength()); 60 for (i = 0; i < str.GetAllocLength(); i++) { 61 printf("%02x ", (unsigned char)*(pref + i)); 62 } 63 printf("\n"); 64 str.ReleaseBuffer(); 65 } 66 67 return nRetCode; 68}
上記のプログラムをコマンドプロンプト上で動作させると、以下のような実行結果となります。格納したバイナリデータが取り出せていることが分かります。Visual C++6.0でビルドし、Windows XP上で動作させたものと、Visual Studio 2019でビルドし、Windows 7で動作させたもの、どちらも同じ結果となります。
CMD
1#1: size of TCHAR=1 2#2: length=15 3#3: str [Initial String.] 4#4: length=10 5#5: -------- 630 31 32 33 00 f5 f6 f7 f8 f9 7#6: str=[0123] 8#7: length=4 9#8: alloc length=15 10#9: -------- 1130 31 32 33 12#10: ------ 1330 31 32 33 00 f5 f6 f7 f8 f9 00 69 6e 67 2e
投稿2019/12/10 08:18
編集2019/12/10 11:56総合スコア9254
0
※ Visual Studio 6.0 の開発環境を用意するのはちょっと大変なので、以下の検証は全て Visual Studio 2017 (VC 14.1) で行っています。
CString にバイナリデータを入れることは可能だと思います。
ただし、0x00 は特別扱いされるようなので、CString に格納するのはちょっと面倒ですけど。
しかし、既存の関数に問題があるようでしたら、URL エンコードは実装するのもそう手間ではないので、新規に作成してもいいんじゃないかと思います。
「urlエンコード」で検索すると幾つか参考になるソースが見付かります。
こちらの「C++(Arduino)で簡単なURLエンコード/デコードを実装する」
を元にして、CString を使ってテストプログラムを作ってみました。
c++
1#include <iostream> 2#include <iomanip> 3#include <string> 4#include <atlstr.h> 5 6const char encTable[16] = { 7 '0', '1', '2', '3', '4', '5', '6', '7', 8 '8', '9', 'a', 'b', 'c', 'd', 'e', 'f' 9}; 10 11const char safeTable[256] = { 12 // 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F 13 /* 0 */ 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 14 /* 1 */ 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 15 /* 2 */ 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 16 /* 3 */ 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 17 /* 4 */ 0, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 18 /* 5 */ 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 0, 0, 0, 0, 0, 19 /* 6 */ 0, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 20 /* 7 */ 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 0, 0, 0, 0, 0, 21 /* 8 */ 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 22 /* 9 */ 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 23 /* a */ 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 24 /* b */ 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 25 /* c */ 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 26 /* d */ 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 27 /* e */ 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 28 /* f */ 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 29}; 30 31CString urlEncode(const CString &msg) 32{ 33 CString encoded = ""; 34 35 int length = msg.GetLength(); 36 for (int i = 0; i < length; ++i) { 37 if (safeTable[msg[i] & 0xff]) { 38 encoded += msg[i]; 39 } else { 40 encoded += '%'; 41 encoded += encTable[(msg[i] >> 0x04) & 0x0f]; 42 encoded += encTable[msg[i] & 0x0F]; 43 } 44 } 45 46 return encoded; 47} 48 49int main(void) 50{ 51 CString str("abc\x0e\x0f"); 52 str.AppendChar('\x00'); 53 str.AppendChar('\x10'); 54 str.AppendChar('\x80'); 55 str.AppendChar('\xff'); 56 57 CString url = urlEncode(str); 58 59 std::cout << url.GetString() << '\n'; 60}
実行結果
text
1abc%0e%0f%00%10%80%ff
投稿2019/12/10 03:58
総合スコア986
バッドをするには、ログインかつ
こちらの条件を満たす必要があります。
あなたの回答
tips
太字
斜体
打ち消し線
見出し
引用テキストの挿入
コードの挿入
リンクの挿入
リストの挿入
番号リストの挿入
表の挿入
水平線の挿入
プレビュー
質問の解決につながる回答をしましょう。 サンプルコードなど、より具体的な説明があると質問者の理解の助けになります。 また、読む側のことを考えた、分かりやすい文章を心がけましょう。
バッドをするには、ログインかつ
こちらの条件を満たす必要があります。
2019/12/10 12:39