ターミナルソフト（TeraTerm）での改行コードCRの挙動

Question

ターミナルソフトでのCR受信時の表示について理解できない点があります。

ターミナルソフトは、Tera Term　で、
設定の改行コードが「CR」となっているのですが（他はCRLF、LF、AUTO）

文字列　＋　[CR]　＋　[CR]

というデータを連続受信すると、

改行されず、文字列が上書き更新されるような動作となります。

CRの由来として、「行頭」というのは理解していますが、
設定上、「改行」としていることと、　CR+CR　で　上書きという動作になっているのかがわかりません。

わかる方いましたらお願いします。

Answer 1

まず前提として、VT100やTera TermなどのECMA-48準拠端末では

• CR: カーソルを行頭に移動
• LF: カーソルを次の行に移動
• CR+LF: カーソルを次の行の行頭に移動

という動作になっています。

設定の改行コードが「CR」となっているのですが（他はCRLF、LF、AUTO）

この設定は後からLFとAUTOが加えられたので一貫性が無くなって判りにくくなっているのですが、
本来は**「受信したCRをどのように扱うか」**という設定です。
その為、CR を受信した時は

• CR: CRのままにする (変換しない)
• CR+LF: CRをCR+LFに変換する

という動作を行います。 (参考: マニュアル)

文字列　＋　[CR]　＋　[CR]

この場合、

1. 文字列 を表示
2. [CR] でカーソルを行頭に移動
3. [CR] でカーソルを行頭に移動 (実質何もしない)

となり次の行に移動しない為、上書き動作となります。

[CR] のみで改行(CR+LF)動作をして欲しい場合は、設定を [CR+LF] にする必要があります。

Comments

[yen-rei]

回答ありがとうございます。
なるほど！「改行コード」という言葉で悩んでしまいましたが、CRをどう扱うかという設定ならば納得です。
わかりやすい解説ありがとうございました

Answer 2

CR .. Carige Return : タイプライターのヘッド位置を戻す。
--> 行の先頭に戻す。
だから、行の先頭に戻るだけでは?
それとも、CR, CR と2回の場合が、行の先頭になる、という事でしょうか?

元々、タイプライターの時代には、行の先頭に戻すことで、一行に重ね打ちする事ができました。 (例えば、取り消し線とか、アンダーラインとか、、)
でも 画面では、前の文字を消すので、、意味が無いとか、、。
(もっともこれを利用して、一瞬だけ表示する裏技があった時代も)

ただ、タイプライターが時代の主役から、消えたとき、CRのみで、改行(次の行)も行ったりするシステムがあったりしてます。(古い Mac)