こんにちは。
Googleが保有するサーバーの数を正確に答えることのできるひとは、Googleのなかでもおそらく一部のひとではないでしょうか。それを承知で、あえてこの難問に挑戦してみたいと思います。
公式ページ(リンク)によれば、Googleは世界各地 14カ所にデータセンターを保有しています。
はたして、14カ所のデータセンターとは、どのていどの規模なのでしょうか。これを考えるとき、2013年にユタ州で建設がはじめられた NSA(米国家安全保障局)のデータセンターの数字が参考になりそうです。当時、NSAの全ディスク容量は 5ゼタバイト規模を予定(リンク)しており、それは全米にある Googleのデータセンターが擁するディスク容量と同等であるということが話題になりました。
上記をふまえて考えると、全米にある Googleのデータセンターは 7カ所であることから、14カ所では単純計算で 2倍、つまり 10ゼタバイトということになります。じっさいには、Googleが保有している各地のデータセンターの規模は大小がありますので、そこまでの数字になるかどうかわかりませんが、おおよそのディスク容量を推測するうえでの目安にはなるのではないかと思います。
※1ゼタバイト = 1024エクサバイト = 1,048,576ペタバイト = 1,073,741,824テラバイト = 1,099,511,627,776ギガバイト
ちなみに、最新のデータセンターでは冷房を使用していません。かつては、データセンターといえば、耐震ビルのなかにラックがならび、寒いくらいの冷房がかかっているというのがイメージでした。しかし、現在では Googleをはじめ、Amazon、Microsoftなど多くのデータセンターにはビルのような建屋は存在せず、駐車場のような場所にコンテナをならべる方式が主流になっています。それぞれのコンテナにパイプを通じて冷却水をながして、外気と組み合わせることで、できるかぎり電力を消費せずにサーバーを冷却しているのです。また、Googleについていえば、かれらは2007年に発表した論文(リンク)で、温度があるていど上昇してもハードディスクの故障率にはそれほど変化がないということを指摘しています。
以上、ご参考いただければ幸いです。