rsyncのdry-runを実行した場合の結果の見方

Question

rsyncのdry-runを実行した場合の結果の見方を教えてください。

rsyncではなくcpコマンドでデータを移行しました。
（最初からrsyncで実行すればよかったのですが....）
treeコマンドでコピー元と先を比較して（これは一致したのですが）、
ファイルのハッシュ値が一致しませんでした。

rsyncのdry-runを実行すると下記の結果が表示されました。
これはどのように理解すれば良いのでしょうか。
この状態で-n（dry-run）オプションを取り除いて、rsyncを
実行すると、どのような動作になるのでしょうか。

「.d..t.」や「<f.st.」のメッセージが表示されるとの解説も見ましたが
そのようなメッセージは出力されず、下記の表示でした。

OSはCentOS7を使用しています。
rsyncはスラッシュの有無で結果が変わることが心配で、
dry-runを実行しましたが、その結果が確認できずにいます。

解説をいただけないでしょうか。よろしくお願いします。

$ rsync -arvn /data/project/  /backup/project/
sending incremental file list
./
temp/hoge/users/
temp/hoge/users/fuga/

sent 190818238 bytes  received 609850 bytes  4910.11 bytes/sec
total size is 147823728511367  speedup is 772215.46 (DRY RUN)

Comments

[kazto]

ファイルのハッシュを比較はどのように行いましたか？コマンドの追記をお願いします。

[taro373]

コピー元と先それぞれにcdして
$ (find . -type f -exec md5sum -b {} \; && find .) | env LC_ALL=C sort | md5sum
を実行しました
これが一致していなかったので、rsyncに-nを付けて実行しました

Answer 1

rsyncのvオプションは重ねて指定するとその分詳細な情報を教えてくれる仕様になっています。

rsync -n -avvvv /data/project/ /backup/project/ | grep '['

[sender]を見るとどのファイルがコピーの対象とされるかが確認でき、[reciever]をみるとコピーがどのような形でなされるかわかります。

それでも心配なら、touch copytest.txt とかして実験用のファイルを作り、

rsync -av /data/project/ --include copytest.txt --exclude '*' /backup/project/

などとして、実験用ファイルがどういう形でコピーされるか確認してみればいいのではないでしょうか。

なお、-aは-rlptgoDと同義なので、-aを指定した場合はrオプションを追加する必要はありません。

Comments

[taro373]

「.d..t.」「<f.st.」「<f+++++++++」「cd+++++++++」
のメッセージが出力されるとの記述があるページがありました。
自分の結果にはなかったのでお聞きしました。

詳細は、vオプションで表示されるのですね。
ありがとうございました。

ファイル名の前に付く「<f+++++++++」などのメッセージは、
-iオプションを指定した時に出力されました。

$ rsync -help
-i, --itemize-changes output a change-summary for all updates

$ rsync -arvni ~/test_dir/ ~/test_dir2/
sending incremental file list
created directory /home/hoge/test_dir2
cd+++++++++ ./
>f+++++++++ 1.txt
>f+++++++++ 2
cd+++++++++ data1/
>f+++++++++ data1/1.txt
>f+++++++++ data1/2.txt
cd+++++++++ data2/
>f+++++++++ data2/1.txt
>f+++++++++ data2/2.txt

sent 275 bytes received 88 bytes 726.00 bytes/sec
total size is 0 speedup is 0.00 (DRY RUN)