pythonのデータ構造におけるタプルパッキングとシーケンスアンパッキング

Question

平素よりお世話になっております。

現在、pythonの参考書を使ってデータ構造について学んでいるのですが、
ソートをするときにタプルパッキング、シーケンスパッキングたる用語が出てきました。
しかし、自分の理解力が及ばず用語解説が分からなかったので質問させていただきました。
一応、これらの機能を使わず動くソースも作ってみましたが、できることなら上記の方法を理解して使いたいと思います。回答よろしくお願いします。

以下、解説文等を載せます。

右辺が複数の変数からなる代入はタプルパッキングと呼ばれ、自動的にタプルにまとめて代入してくれる機能である。
左辺が複数の変数からなる代入はシーケンスアンパッキングと呼ばれ、右辺のシーケンスオブジェクトの要素を自動的に変数に分けて代入する機能である。
この２つの機能を同時に使うことで複数の代入文を同時に実行できている。

def sort(A):
  for i in range(0,len(A)-1):
    select_min(A,i)

def select_min(A,i):
  min = i
  for j in range(i+1,len(A)):
    if A[min] > A[j]:
      min = j
    A[i] , A[min] = A[min] , A[i]

A=[8,4,3,9,6]
sort(A)
print(A)

そのタプルパッキングとシーケンスアンパッキングを使うことが次の文とのこと
A[i] , A[min] = A[min] , A[i]

以下、個人的な作業したこと
ここで、何が行われているか確認するため次のコードに変更し、数値の入れ替わりを確認しました。

def sort(A):
  for i in range(0,len(A)-1):
    select_min(A,i)

def select_min(A,i):
  min = i
  for j in range(i+1,len(A)):
    if A[min] > A[j]:
      min = j
    print(A[i],A[min])
    A[i] , A[min] = A[min] , A[i]
    print(A[i],A[min])

A=[8,4,3,9,6]
sort(A)
print(A)

入れ替わりが確認できたため、同じ結果になるコードも作ってみました。

def sort(A):
  for i in range(0,len(A)-1):
    select_min(A,i)

def select_min(A,i):
  min = i
  for j in range(i+1,len(A)):
    if A[min] > A[j]:
      min = j
    z=A[i];A[i]=A[min];A[min]=z

A=[8,4,3,9,6]
sort(A)
print(A)

Comments

[hayataka2049]

なにがわからないのかについて、もう少し掘り下げて書いて頂けませんか？　あと、参考にした書籍の名前、著者、出版社、出版年度等と、出典箇所についても記載しておくといいと思います。

[mau]

端的に述べるなら
A[i] , A[min] = A[min] , A[i]
で、特に何かを代入するように見えないのにリストAの値が変化していること
および
「,」の使い方の応用がわかりません。(x,y=1,2→x=1;y=2と同等はわかっている。)
なぜこの書き方で
「8,4,3,9,6」→「4,8,3,9,6」
というように扱うことができるのか(文の解釈の仕方)ということです。

ちなみに本は、
書名：Pythonで体験してわかるアルゴリズムとデータ構造
著者：西澤弘毅、森田光
出版日：２０１８年６月３０日初版
出版社：近代科学社

Answer 1

A[i] , A[min] = A[min] , A[i]

については、

t1 = A[min]
t2 = A[i]
A[min] = t2
A[i] = t1

と書いても同じなのですが、まずこれはいいでしょうか？

このことを踏まえれば、あとは自然な変換として捉えられると思います。

Comments

[mau]

なるほど、そういう動き方をしていたのですね。納得いきました。回答ありがとうございました。

Answer 2

Python公式ドキュメントより引用します：

文 t = 12345, 54321, 'hello!' は タプルのパック(tuple packing) の例です。値 12345, 54321, 'hello!' が一つのタプルにパックされます。逆の演算も可能です:

x, y, z = t

この操作は、シーケンスのアンパック (sequence unpacking) とでも呼ぶべきもので、右辺には全てのシーケンス型を使うことができます。シーケンスのアンパックでは、等号の左辺に列挙されている変数が、右辺のシーケンスの長さと同じ数だけあることが要求されます。複数同時の代入が実はタプルのパックとシーケンスのアンパックを組み合わせたものに過ぎないことに注意してください。