PDO fetchの結果がfalse

Question

例えば、テーブルに該当するレコードがない場合、以下の$resultの結果をdumpした場合、空の配列を返してくれるわけではなくfalse(boolean)が返されます。こちらのような記事を見てこれがfalseであるか否かの判定をするべきかを少し立ち止まって考えてみました。

1. 実際にはこのfalse(boolean)と言う結果は、結果が空であれば真偽型のfalseを返すという仕様ではなく、不適切な処理でこのような結果になっているのでしょうか？実際にこの結果のphpやmysqlが意図しているところをご存知であれば教えてください。
2. もし「テーブルにが該当する行がない」という本来の意味で結果を得たい場合にはarray(0){}であるべきかとも思うのですが、その場合はfetchAll()が適切なのでしょうか？もしそうであるとすれば1)と関連してなぜfetch()では期待する空の配列を返してくれないのでしょうか？

よろしくお願い申し上げます。

<?php
  try {
    $pdo->beginTransaction();
    try {
      $stmt = $pdo->prepare('SELECT * FROM result_table WHERE tableid = :id');
      $stmt->bindValue(':id', $id, PDO::PARAM_INT);
      $stmt->execute();
      $result = $stmt->fetch(PDO::FETCH_NUM);

      $pdo->commit();
    } catch (PDOException $e) {
      $pdo->rollback();
      throw $e;
    }
  } catch (PDOException $e) {
    exit('データベース接続失敗。'.$e->getMessage());
  }
  var_dump($result_getAlldata);
?>

Answer 1

（さらに蛇足です）
PDOの実装自体が、fetchを実行したときにレコードがない場合はfalseを返すようになっています。
https://github.com/php/php-src/blob/master/ext/pdo/pdo_stmt.c#L1253-L1255

Fetches the next row and returns it, or false if there are no more rows

fetchの処理自体が失敗したのが、0件だったのかの判定をどうやるかについては、try - catch で例外を補足すれば可能です。

• fetch の結果がfalseだった → 0件
• 例外をキャッチした → 処理に失敗

Comments

[SugiuraY]

コメントありがとうございます。
該当するデーブルがない場合には、意図的にfalseが返されてこれ自体がエラーや、当然例外処理ではないようですね。お力添えに御礼申し上げます。
ただ得られた結果が0であるかどうか（$result==0）の判定を求める場合、間違いが起きそうとも思いました。。。
まあ厳密な判定　”==="をすれば問題はないのですが

Answer 2

テーブルに該当するテーブルがない場合

細かいですが「レコードがない場合」ですね。
最初読んだとき「ん？」となります。
用語はなるべく適切に使った方がトラブルなく解決できます。

fetch()では期待する空の配列を返してくれないのでしょうか？

そういうときはPHPマニュアルを確認しましょう。

PDOStatement::fetch

結果セットから次の行を取得する

SELECT結果0件であれば「次の行」は存在しません。

一方fetchAll()は全ての結果行を含む配列を返す ので結果0件でも空配列が返ってくるわけです。

蛇足：
同じPDOExceptionを取るのでしたらtry-catchを入れ子にする意味は全くないと思います。

Comments

[SugiuraY]

コメントありがとうございます。
1.質問内容は修正させていただきました。ご指摘の通りです、大変失礼いたしました。
2.確かにマニュアルを拝見すべきでした。PDO関連のマニュアルでいつも迷うのですが「次の行」と言う表現があるのですが、今実際動作を確認したら最初の一致する行（正確にはもっとも古いレコード？）を取得していると思うのですが、ここでいう「次」というのはいつもなんのこっちゃと混乱してしまいますが、次というのは「何の次」なのかをご存知だったりしますでしょうか？（マニュアルが有志の方の英語の直訳というところでこういう表現になっているのかと想像していますが）
3."PDOExceptionを取るのでしたらtry-catch"については、昔この以下の記事を見たときに、rollbackについても、トランザクションについても、その中の具体的な処理についても、入れ子にして処理してそれぞれのエラーに対して、 それぞれのPDOException に個々別々にそれぞれスローされると思い込んでいました。
https://www.websec-room.com/2015/11/17/2356
rollbackのマニュアル（https://www.php.net/manual/ja/pdo.rollback.php）にもエラーがあった場合、スローされるというだけで、トランザクションに関するものと内容に関するものをどのようにエラーをスローさせるかについて、記載がなかったので、、、鵜呑みにしてしまいました。
全体を一つのtry-catchでくくって、まとめてPDOExceptionを取るということで認識は正しいでしょうか？
不慣れで見当はずれのことを申し上げていたら誠に申し訳ございません。

[m.ts10806]

PHPマニュアルについてはLaravelと違って有志の直訳とは違うのではないかなと。

>何の次か
「取り出す」のが目的なので娜にも取り出されていなかったら「レコードの０件目の次」です。
whileで取り出す例文が多いのは「次」がなかった場合にfalseを返すためです。

>try-catch
前提としてcatch節は任意数設置できます。ただしこれは別のexceptionをキャッチさせる場合の書き方ですね。
例外はtry内で起きた例外を起きたらすぐスローします。同じ例外はまとめて良いです。両方に例外が起きる内容であっても最初の例外が起きたら結局次の処理では使えないわけですから両方拾う意味はないですし、入れ子にしたところで最初の例外でスローされるので次の処理にはいきません。
もし「別の例外が起きる可能性がある」のでしたらもうひとつcatch説を設けておくのが良いです。
PDOExceptionはPDOに関するものだけなので、親であるExceptionにしておくとか(ガチガチに組む人は起きうる例外全部書き出します)

[SugiuraY]

早朝からコメントをいただきありがとうございます。
とてもよくわかりました。マニュアルの日本語を見ててっきり有志なのかと思っていました。。
いつも多岐にわたりご教示をいただき深謝を申し上げます。

[m.ts10806]

有志かどうかは調べた感じだと判断できませんでしたが「PHP マニュアル翻訳プロジェクト」というのが立ち上がってるらしいです。
なるべく原文の意図を損なわないようにはされてると思います。

[SugiuraY]

なるほど、確かにユーザー会の中に見つけることができました。
有志であってもなくても本当にみなさんのお力で、便利に使わせていただいているんだと思いました。
直訳がわかりづらいなんて表現してしまって、ちょっと反省しています。

[m.ts10806]

まあ「わかりづらい」というコメントを全く聞かないでもないで絶対的信者になってほしいとまでは思ってないですが、そこは注釈や補足、サンプルコードやNoteに投稿された内容から理解を深めていけるという点では他の言語よりPHPのマニュアルは優秀だと思ってます。