クラス機能のメリット

Question

別のファイルに分けて書くときの話なのですが、selfやinitを書かないといけない、インポートする際にインスタンス化も必要なので、

ファイルにクラスを定義してメソッドなどを定義するよりファイルに直接定義した方が良さそうな気がするのですが、

クラスを定義するメリットをどなたか教えていただけないでしょうか？

Answer 1

1つの例。

a = 'abc'
print(len(a))
# =>3

b = [1, 2, 3]
print(len(b))
# => 3

c = 4, 5, 6
print(len(c))
# =>3

d = {0:0, 1:10, 2:100}
print(len(d))
# =>3

と書けます。
文字列だろうとリストだろうとタプルだろうと辞書だろうと、lenに渡せば"要素の長さ"とか"要素の個数"にあたる概念の整数が返ってきますが、これは文字列もリストもタプルも辞書もそのクラスが__len__というメソッドを実装しているから受けられる恩恵です。

そのメリットを受けられないとしたら

a = 'abc'
print(str_len(a))

b = [1, 2, 3]
print(list_len(b))

c = 4, 5, 6
print(tuple_len(c))

d = {0:0, 1:10, 2:100}
print(dict_len(d))

みたいに、クラスの型によって関数を全部使い分けないといけないです。

Comments

[mito.2357]

ありがとうございます！
なるほど、型によって関数を使い分けるのは大変ですね。勉強になりました！

Answer 2

ファイルにクラスを定義してメソッドなどを定義するよりファイルに直接定義した方が良さそうな気がするのですが、

そういう使い方をするなら、そうなんでしょうとしか言いようがありません。簡単なスクリプトであればクラスにしないで書くことも実際よくありますし。

ただし、オブジェクト指向で書くと（ここでいう「オブジェクト指向」は必ずしもクラスを使うことを意味しません）インスタンスに状態を持たせられる、状態の違うインスタンスを複数作れるので、処理の目的によってはかえって自然に書けます。

• ゲームのキャラクターを表現するためにCharacterクラスを作って、名前とかレベルや攻撃力とか特殊技能なんかはインスタンスごとに与えて管理するとか。
• データベースとのコネクションを1つのオブジェクトに抽象化して、メソッド1つでデータベースを叩けるようにするとか。
• 機械学習で学習したパラメータをモデルの中に保持しておくとか。
• GUI画面の処理で、ボタンとかテキストボックスとかラベルごとにオブジェクトを作るとか。

実践的な例は幾らでもあるのですが、一般的に「メリットって何？」と考えるとかえってわかりづらいかもしれません。むしろ「こういう場面ではクラスで書いた方がすっきりする」と実感する経験を積み重ねていく方が大切かも。

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あとはカプセル化、継承、ポリモーフィズムという呪文のように唱えられる3つのキーワードがありますが、いくら考えてもわからないうちはわからないし、どうせいろいろやっているうちにわかるのでそんなに気にしなくて良いです。

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そもそも、pythonには組み込みのクラスがたくさんあり、pythonを書いていればその恩恵を日常的に受けています。

int,float,list,tuple,dict,range...いくらでもありますね。

だから逆に自分で書かなくて済む、という側面もあります。

Comments

[mito.2357]

ありがとうございます！

確かに複数のインスタンスを作るようなコードは書いたことが無かったです。

クラスの恩恵を受けられず何のメリットがあるの？ と悩んでいたのかもしれません。