p2pとファイル共有の仕組みについて

Question

ファイル転送の際にプライベートアドレスをもちいていると相互方向からの通信が開始できないという問題点があります。
例えば携帯端末の画像コンテンツをグローバルIPのサーバにアップロードしたいときには携帯端末からアップロードをすればいいと思うのですが、逆にサーバ側はこのコンテンツをアップロードした端末の特定ができないと思うのです。
これと同じ現象として、携帯端末同士の通信でもどうようのことはできないと思います(自分の知識ではよくわかりません)

これを可能にする方法はあるのでしょうか？(IPv6を使った次世代ネットワークを考えない場合に限定したいです)
簡単に言えば
プライベートアドレスの付いた携帯端末同士でアクセスをしあい、互いの保持しているコンテンツを取得することが目標です。

Answer 1

Skypeというタグが付いていることから「Skypeはどうやって実現しているんだ」という疑問も含まれていると解釈します。

Skypeが使っているのはHole Punchingという手法です。
プライベートアドレス空間から外のサーバにアクセスする（IPパケットを飛ばす）と、ルーターには返信のパケットが発信元マシンに届くよう、一時的なポート転送が自動設定されます。これを「穴」とみなし、穴を開けることでプライベートIPアドレス同士の通信を実現したのがSkypeの画期的なところでした。

Hole Punching技術はルーター個々の性質にも絡むので実装が難しく、今ではICEというフレームワークにまとめられています。このフレームワークの中では、どうしてもHole Punchingがうまくいかない場合は中継サーバー(TURN)を経由する最終手段も含まれています。

それとは全然別のアプローチで、MSN Messangerが用意したのがUPnPです。
要はアプリがルーターにポート転送を設定できれば十分なので、ルーターの設定APIをNW内から触れるようにすればいい、そういうAPIを規定したからハードメーカーの皆さん対応してね、という当時の覇者であったマイクロソフトならではの解決方法です。