sedコマンドについて

Question

sampletxtの内容が下記のようになっています。

My name is Mike,
How are you ?
I'm fine!!

①下記コマンドを実行すると、MikeがTomに置換されて標準出力されます。

sed -e "s/Mike/Tom/" sampletxt

②下記コマンドも①と同じ動作なのでしょうか？ 同じ動作／結果になるのであれば、< saampletxtなんて紛らわしい書き方する必要ないですよね？①と何が違ってくるのでしょうか？

sed -e "s/Mike/Tom/" < sampletxt

Answer 1

この件については、①と②は同じ結果になりますね。好きな方で指定すればよいでしょう。

では、なぜ同じ結果を得るのに2種類の方法があるがですが…

①はsedの基本機能ですね。ファイル名を指定すると、そこからデータを読み込みます。
②は、sedそのものにこの機能があるわけではなく、sedは「ファイル名は指定されていない」という形で呼び出されます。この場合、sedは「標準入力」からデータを読み込みます。標準入力は、デフォルトではキーボードから入力しますが、呼び出し時に < sampletxt などとリダイレクトが指定されていると、指定したファイル（sampletxt）から読み込みます。この処理を解釈しているのは sed ではなくシェル（bashなど）です。
なので、sed 自体が < sampletxt という形式をサポートしているわけではなく、sed と シェルの組み合わせでこの指定ができることになります。

Comments

[matsuand]

ockeghem 様、分かっている者であれば「この処理を解釈しているのは sed ではなく」の段、正しく解釈できるのですが、この処理とはどれを指しているのか、若干誤解を招くようにも感じます。sed 側に標準入力を受け入れる処理機能が存在しますので、リダイレクト処理部分は、シェルとsed で "半々" で処理実現していることを、ご指摘させていただきます。正しいですよね？

[ockeghem]

ご指摘ありがとうございます。書きながら、「ちょっと難しいかな」と思いながらそのままにしてしまいました。そのとおりです。

[matsuand]

ご返信ありがとうございました。

Answer 2

②下記コマンドも①と同じ動作なのでしょうか？ 同じ動作／結果になるのであれば、< saampletxtなんて紛らわしい書き方する必要ないですよね？

sedに関してはそうですが、プログラムによってはファイルを直接開くことができず、標準入力からしかデータを受け付けない場合がありますので、< sampletxtというようなリダイレクトが必要となることがあります。

Answer 3

個々のコマンドにて様々かと思いますが、sed はファイル入力と標準入力の２方法での入力を可能としています。入力ファイルの指定がなければ標準入力になります。

2 は、入力ファイル指定を行わないことによって、標準入力からの入力を行っており、かつリダイレクトによって標準入力するファイルを指定している、ということになります。

"<" を書くことが「字数」の面で無駄になっているように見えますが、利用している機能に若干ながら差異がある、ということかと思います。実用的には "<" が無い方を用いるので良いと思います。