データスペシャリスト 平成26年度 午後１問３について

Question

データスペシャリスト平成26年度午後１　問３〔設問２〕について

下記の条件で、【SQL2】と【SQL3】の実行結果が同じ（順番は異なってもよい。）になるようですが、

・【SQL3】で”UNION”ではなく、”UNION ALL”にする意味がわからない。ひとつの注文番号内に同じ商品番号が複数行あったとしても、"UNION"の方が同じ実行結果になりそう。

・【SQL3】でCAST関数を設定する意味がわからない。CAST関数でNULLを0に置換せずとも、NULLのままの方が【SQL2】と結果が一緒になりそう。

アドバイスいただけると幸いでございます。よろしくお願いします。

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【主なテーブル構造（一部省略）】
注文明細（注文番号,　注文明細番号,　商品番号,　販売単価,　注文数）
単品商品（商品番号,　商品名,　販売単価,　社内原価）
セット商品（商品番号,　商品名,　販売単価,　化粧箱番号）
セット商品構成（セット商品番号,　単品商品番号,　構成数）

※社内原価は単品商品のみに設定。セット商品にはNULLを設定。
※化粧箱番号はセット商品に使用される化粧箱を一意に識別する番号。セット商品のみに設定。単品商品にはNULLを設定。

【SQL2】
SELECT　M.商品番号, 　T.社内原価, 　S.化粧箱番号
FROM　注文明細 M
LEFT INNER JOIN　単品商品 T　ON　M.商品番号　=　T.商品番号
LEFT INNER JOIN　セット商品 S　ON　M.商品番号　=　S.商品番号
WHERE　M.注文番号

【SQL3】
SELECT　M.商品番号,　T.社内原価,　CAST(NULL AS INT) 化粧箱番号
FROM　注文明細 M　INNER JOIN　単品商品 T
ON　M.商品番号　=　T.商品番号　WHERE　M.注文番号　=　:hv
UNION ALL
SELECT　M.商品番号,　CAST(NULL AS INT) 社内原価,　S.化粧箱番号
FROM　注文明細 M　INNER JOIN　セット商品 T
ON　M.商品番号　=　S.商品番号　WHERE　M.注文番号　=　:hv

※hvはホスト変数を表す。
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Answer 1

アドバイスだけなら

・【SQL3】で”UNION”ではなく、”UNION ALL”にする意味がわからない。ひとつの注文番号内に同じ商品番号が複数行あったとしても、"UNION"の方が同じ実行結果になりそう。

https://www.db-fiddle.com/
で実行結果を確認してみましょう。

・【SQL3】でCAST関数を設定する意味がわからない。CAST関数でNULLを0に置換せずとも、NULLのままの方が【SQL2】と結果が一緒になりそう。

CAST は ０ に置換しているわけではありません。
NULL を指定すると型がどうなるか考えてみましょう。（答えを書いてる気もする）

Comments

[KOZ6.0]

こういうのって、実際にテーブル作って動かしてみると理解が深まると思います。

Answer 2

”UNION ALL”にする意味がわからない。

A:　重複を許容する必要があるから
注文ベースだから、同じ商品が注文されるケースは存在するため、重複データ行の存在は許容する必要があります
※お題はSQL1と同じ結果を得ることで、SQL1は重複除去をしてないから
UNIAONだと重複を自動除去してしまうので、SQL1と同じ結果を得るためには”UNION ALL”が必要というわけです

　CAST関数を設定する意味がわからない。

A:　int型のNULLが必要だから
NULLはそのままではあらゆるデータ型のあらゆる値をとりうる可能性のあるデータという扱いですが、文面のようにキャストすることで、INT型の不定値という扱いになります
UNIONを成立させるには「各行の列毎のデータ型が同じであること」を満たすことが必須で、
T.社内原価やS.化粧箱番号はINT型のため、型CAST無しのNULLだとSQLエラーになるってわけです

Answer 3

UNION と UNION ALL の違い
を参考に。