Java が有償化されるのは「企業向け」についてです。
企業システムなどは一度稼動すると数年間は(改修などはあるにせよ)使われます。つまり稼動開始した時点でのバージョンを、基本的には使い続けます。
が、Java はバージョン10からJDKのサポートポリシーが変更され、企業向けの長期間サポート(Long Term Support)を提供する Oracle JDK、短期リリースの Oracle JDK(non-LTS) と、非商用向けの(Oracle によるサポートのない)Open JDK とに分離します(non-LTS Oracle JDK と Open JDK は、同一バージョンにおいて相互利用可能な、同一のものとなります)。
これまで Java を使ってきた企業については、サポートコストを払うかどうか(Oracle JDK を使うか)で Java を使い続けるかどうかを決めるようなことになります。当然、そのコストに耐えられないところは、長期間サポートが受けられない前提の上で Open JDK による Java を使い続ける(概ね半年ごとのアップデートになる)か、Java 以外の環境に移行することになります。
が、現実問題として、Java で提供されている環境をすぐさま代替できるような言語は存在しません。その意味では、減るにしてもゼロにはなり得ませんし、勉強の価値がなくなるわけでもありません。
むろん、今まで Java でやっていたのを他の言語に置き換えるソリューションを展開できるようなら、その企業はシステム移行で潤うでしょうけれども、それには Java と Javaを置き換えるものと、双方に精通している必要があります。それは決して安いコストではありません。
なんだかんだ言っても Java は20年以上使われてきている言語です。過去からの蓄積もそれなりにあり、それを簡単に捨て去れるとは思えません。
※RedHat は、OpenJDK11 を LTS としてサポート・提供すると発表していますね