VC++でMFCのタブコントロールを使用してタブを作成したが、ダイアログの位置が合わない

Question

■現象
以下のサイトを参考にタブコントロールを使用してタブを作成しました。
http://akasuku.blog.jp/archives/43927589.html

タブを選択すると、ダイアログは切り替わるのですが、ダイアログの位置が画面左上に固定されてしまっています。
メインダイアログを移動しても動くことはありません。
これは小ダイアログの設定が上手く行っていないのでしょうか？

またプロジェクトは新規作成→MFCアプリケーション
のダイアログベースで作成しております。
参考サイトの処理を
(プロジェクト名)Dlg.cpp の　OnInitDialog()
と
(プロジェクト名)Dlg.h
に記載しております。

■環境
・Windows10
・VisualStudio 2017

どうかよろしくおねがいします。

Answer 1

これは小ダイアログの設定が上手く行っていないのでしょうか？

そうですね。IDC_TAB1のタブコントロールに貼り付けるIDD_DIALOG1とIDD_DIALOG2の2つのモードレスダイアログボックスが子ウィンドウになっていない為に、タブコントロールと同じレベルの兄弟ウィンドウになっています。

モードレスダイアログボックスのリソーステンプレートとして使用するIDD_DIALOG1とIDD_DIALOG2のウィンドウスタイルは、リソースファイル中で以下のようにWS_CHILDが指定されている必要があります。

IDD_DIALOG1 DIALOGEX 0, 0, 100, 60
STYLE DS_SETFONT | DS_FIXEDSYS | WS_CHILD | WS_SYSMENU
...

恐らく今は、自動生成で以下のようにWS_POPUPが指定されていしまっているのではないかと。

IDD_DIALOG1 DIALOGEX 0, 0, 100, 60
STYLE DS_SETFONT | DS_MODALFRAME | DS_FIXEDSYS | WS_POPUP | WS_CAPTION | WS_SYSMENU

WS_CHILDが指定されていないと、コード上で以下のようにm_ctrlTabを親ウィンドウとしてCreateしてもm_ctrlTabが親になりません。

m_pDlg1 = new CDlg1(&m_ctrlTab);  

// CDlg1::IDD(IDD_DIALOG1)のウィンドウスタイルを正しく設定しないと、m_ctrlTabが親にならない。
m_pDlg1->Create(CDlg1::IDD, &m_ctrlTab);

タブコントロールのクラス、CTabCtrlに関する情報はどうも断片的なものが多く、簡潔にまとまっているものとしてはこちらのサイト様の記事がよいように思いました。Windows XP時代のものですが、今でも動作します。
https://www.kazetest.com/vcmemo/dlgintab/dlgintab.htm

記事の下の方にVisual Studio 2017でもプロジェクトを変換することでビルド可能なプロジェクト一式がダウンロード可能となっていますので、サイト様に感謝しつつ、改めて参考にされるのがよろしいかと思います。

ただ、ここからは個人的な意見なのですが、もし、これから新規でMFC(Microsoft Foundation Class)を習熟されようとするのであればお勧めできません。あまり深追いしない方が良いと思います。目的次第ではC#を使って、WPFやWindows Formsで実装することをお勧めします。

Comments

[clack02]

子ダイアログに設定することが出来ました、ありがとうございます。
たしかにC#で開発したいのですが、画像処理を自前で書いていきたい為、C#だと速度的に問題が出るかなと思っております。
ライブラリ可しても良いのですが、一旦C++で開発した方が一旦良いかなと言う考えでMFCを使用しております。
が、やはりC#へは以降したいと思っているので、速度的な問題が解決できるのか調べてみます。
今回はありがとうございました！