必要か?と言われると必要じゃありませんが、設定した方が "他方に優しい" です。
MXが存在しないドメイン宛にメールが送信された場合、その段階で送信不能になるのではなく
そのドメインのAレコードに設定されたIPアドレス宛にメール配送が試みられます。
Aレコードに設定されたIPアドレスを持つ環境にて、SMTPのポートを開放していた場合
→ メールが配送される
Aレコードに設定されたIPアドレスを持つ環境にて、SMTPのポートを閉鎖していた場合
→ 「SMTP応答無し」として、一定期間、送信キューが残り再送を試みる。**
動きとしては(大体の環境において)上記の通りとなります。
では、なぜ設定したほうが "他方に優しい" のかというと・・・
メルマガで一斉配信を行う際に利用されるFromドメインにおいて
・MXレコードが指定されておらず
・AレコードのIPアドレス先でSMTPが閉鎖されている
場合、メルマガ配信先のメールサーバで「UserUnknown」などリターンを返したくとも
**「SMTP応答無し」**として配信できず、送信キューに残ってしまう動作となるからです、
つまり、状況によっては配信先のメールサーバに迷惑をかけちゃうことになるんですね。
かといって、不要なMXレコードを設定するのも・・・という環境のために
MXレコードをNullに送る指定が用意されています。
@ IN MX 0 .
上記のように「.」で指定することによって
「このドメインのMXレコードは存在しないから配送しないでね」
という指定を作ることができます。
ご参考まで