リバースプロキシーとロードバランサーの違いについて

Question

サーバー設定周りの勉強をしているのですが、リバースプロキシーとロードバランサーの違いについて確認させて下さい。

構成だけ見てると、ロードバランサーはリバースプロキシーの転送先サーバーが複数になっているだけに思えるのですが、その見方自体は間違っていないでしょうか？

クライアント > リバースプロキシー　> アプリケーションサーバー
クライアント > ロードバランサー > アプリケーションサーバー群

なので、ロードバランサーはリバースプロキシーを兼ねることはできるけど、逆にリバースプロキシーはロードバランサーを兼ねることは出来ないという捉え方をしても良いですか？

今のは構成においての違いについてでしたが、構成以外の違いとしては目的ですよね。

リバースプロキシー - 静的ファイルの送受信などに特化し、アプリケーションサーバー側に動的な対応に特化させる

ロードバランサー - アプリケーションサーバーの負荷分散やどれかサーバーが落ちた時にクライアントとの接続が死なないようにうまいこと対応する

こんな解釈でまずまずあっていたりしますでしょうか？

Wiki

サーバロードバランス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9

リバースプロキシ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%AD%E3%82%B7

Answer 1

そもそもの目的とする役割が違います。

リバースプロキシ

キャッシュしたコンテンツを配信する仕組み

ロードバランサ

特定宛先のアクセスを複数サーバに分散する仕組み

であるため、例えば、ロードバランサの配下にリバースプロキシを複数台並べる。なんて構成もありえます。

これらの機能を「拡張」して、お互いの機能領域に手を広げているため、分かりにくいですが、まず、上記で判断すると良いです。

ちょうど「ルータ」と「ファイアウォール」の関係と似てますね。

どちらも、元々の思想は全く違うものですが、「機能拡張された後の結果を」ユーザが見たときには、似たものとして写ります。
でも、根本が全く別の技術であることが理解できれば、拡張できる範囲が限られていることもあわせて理解できると思います。

Answer 2

リバースプロキシとロードバランサーは大体同じモノを指しています。
どちらかと言えばリバースプロキシが手法、ロードバランサーは目的を叶える装置といった捉え方が良いと思います。

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リバースプロキシはプロキシーの逆です。
昔は匿名で発言したいから、2chに接続する前にプロキシーサーバーを通して、代理で書き込んでもらうみたいな事をしていましたが、
クライアント側が意思を持って別のマシンを経由してWebサービスを利用する手段がプロキシです。

逆にWebサーバ管理者側が、
何かしらの意図を持って別のプロセスやサーバにリクエストを移譲して処理する手法がリバースプロキシです。
静的ファイル・動的な情報で割り振るのもリバプロ、
/apiで始まるURLはRestAPI用のプロセスに移譲するのもリバプロです。
要するに手段の一つなのでロードバランシング以外のあれやらこれやらもリバースプロキシです。

ロードバランサーは負荷分散を行うシステムです。
各マシンの死活や負荷状況を監視し、結果が速く得られそうなノードに処理を中継します。
その際、自分自身がフロントに立って各クライアントからのリクエストを捌くので、自然とリバースプロキシの技術を内包することになるでしょう。

Comments

[murabito]

ご回答ありがとうございます。リバースプロキシーサーバーが複数台になることというのはあるのでしょうか？自分の理解ですとリバースプロキシーサーバーは１台で、そこから別の役割をもった１台、または複数台にアクセスが転送されるというイメージなのですが。「リバースプロキシは手法である」ということをふまえると、この疑問自体がナンセンスでしょうか？

[miyabi-sun]

> リバースプロキシーサーバーが複数台になることというのはあるのでしょうか？
メリットは見出しづらいですが、やろうと思えば可能です。
窓口が1個なだけで中継した後は知らんぷりですからね。
その中継した先が更に枝分かれしようがしまいが、先頭窓口のリバースプロキシーサーバーにはどうでもいい話なわけです。

ですが、リバースプロキシの目的を考えた場合、
URL文字列を元に縦割りで役割分担したり、ロードバランシングに使用したりという目的を持って用いられるので、
実践ではサブドメインを切って、そもそもの窓口を複数で運用するみたいな処置になると思います。

[murabito]

ご丁寧にありがとうございました。リバースプロキシーの理解が深まりました。こちらのraccyさんの回答もあわせて大変参考になりました。https://teratail.com/questions/31311

[退会済みユーザー]

> リバースプロキシとロードバランサーは大体同じモノを指しています。

この回答にかなりの違和感が。
プロダクト的にも、使用されている技術も、対応するレイヤも違うものという認識です。
どの部分を同じものと言っているのでしょうか？