スプールについてはWiki(スプーリング)で判りやすく説明されていますが、同時並行で行われる処理において送信側と受信側の間の同期の制約(たとえば、"プリンタが起動するまでアプリケーションがデータを送り始められない"等)を緩和するための機構です。
そこでは送信側からのデータを保存することで送信手順を完了させる、保存されたデータは受信側の用意が整ったら取り出して処理される、というように一時的データの保存機能が中心的な役割を持ちます。
印刷ジョブのjスプールでは高速の読み書きが求められないことが多いので、低速ではあるがビット単価が安いハードディスク装置がデータ保存に使われるのが一般的です。しかし、数十ギガビットのネットワークに接続されたメールセンターでつかわれるメールスプールなどではメインメモリ上に置かれたり、SSDアレイが使われたりなど様々な構成がとられます。
バッファリングは非常に一般的な用語で、CPUチップ内のキャッシュのような小規模・超高速のもの、ハードディスクを利用した印刷スプールのような低速のもの等、多様な形態があります。
バッファリングをプリンタのメモリを使ったものに限定するのは、正しくありません。
携帯電話やタブレットなどハードディスク装置を持たない電子機器がたくさんつかわれていますが、それらからプリンタに印刷際には機器の中(メモリ中、SDカード中など)に印刷スプール用のバファが使われます。ハードディスクが使われないスプールの一例として挙げておきます。
== まとめ ==
スプールは同時並行的に処理を行う際に、送受信間の動機制約を緩和するための機構。そこではデータのバッファリング(一時保存)が行われる。
バッファリングはデータの一時保存を行う機能を意味する用語で、その実装方法(実現方法)は非常に多様。ハードディスクを使ったものだけ、メモリを使ったものだけというように限定して考えるべきではない。
パソコンのハードディスク装置をSSDに換装したら、スプールが無くなるなどと考えるのはナンセンス
バッドをするには、ログインかつ
こちらの条件を満たす必要があります。