bind9とwindows dnsの違い

Question

bind9とwindows dnsの強み、弱みなど教えて下さい。

背景:bind9のシェアが高く、なにかメリットがあるのかなと疑問に思いました。

単にコスト面だけなら、それで試合終了ですが、機能的な観点で比較していただけるとありがたいです。

ぱいせん、お願いします

Answer 1

Windows Server の DNS の役割は Active Directory ドメイン環境での利用を中心に考えられているのでそのための機能（動的更新など）が多く含まれていますが、そうした機能は一般的なインターネット上の DNS
では必要ありません。また商用製品なので利用には有償ライセンスが必要になります。そのためインターネット側に公開する DNS サーバーでは費用対効果の面で不利でしょう。

BIND はインターネット プロトコルの一環としての名前解決を目的としているオープンソース プロダクトとして歴史も実績もあるので、一般的な DNS サーバーソフトウェアとしての利用には向いているでしょう。
ただし BIND は現時点では脆弱性の発生が少なくないプロダクトとしても知られており、Unbound や NSD などの代替ソリューションの採用例も増えているようです。

Answer 2

根本的には、インターネット（というか IP によるネットワーク）を支えているのが、Unix 系の OS であるからです。そこでもっとも著名でメンテナンスもされている DNS サービスが bind であるということで。

bind は特定の企業の持ち物ではありません。ですから特定の企業の意向に影響を受けません。
プロプライエタリなソフトウェアだと、提供元の意向で機能が切り捨てられたり変更されたりして、利用者が被害を被ることがありますが、bind のようなオープンソースであれば、その可能性は小さい（ゼロではない）のです。

インターネット自体が廃れでもしない限り、デファクトスタンダードとしての bind の地位は揺るがないでしょうね。なんといっても「まず bind が対応してなければ、安心して使えない」ですから。