回答編集履歴
8
console.logの割り当て等、不足説明追加
answer
CHANGED
@@ -18,19 +18,24 @@
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18
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19
19
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20
20
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```js
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21
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+
"use strict";
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22
|
+
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23
|
+
/* console.logと毎回書くのは面倒&見づらいゆえ、`_`(アンダースコア)に割り当て */
|
24
|
+
let _ = console.log;
|
25
|
+
|
21
26
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function AirMax(){
|
22
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this.brand = "Nike";
|
23
28
|
this.shoesType = "Air Max";
|
24
|
-
}
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29
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+
};
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26
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let airMax1 = new AirMax(),
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27
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airMax2 = new AirMax();
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28
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29
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-
_( airMax1.brand ) //-> "Nike"
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+
_( airMax1.brand ); //-> "Nike"
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30
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-
_( airMax1.shoesType ) //-> "Air Max"
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35
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+
_( airMax1.shoesType ); //-> "Air Max"
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32
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-
_( airMax2.brand ) //-> "Nike"
|
37
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+
_( airMax2.brand ); //-> "Nike"
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33
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-
_( airMax2.shoesType ) //-> "Air Max"
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38
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+
_( airMax2.shoesType ); //-> "Air Max"
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34
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```
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36
41
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@@ -58,8 +63,8 @@
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let airMax1 = new AirMax("Taro"),
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airMax2 = new AirMax("Hana");
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-
_( airMax1.owner ) //-> "Taro"
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+
_( airMax1.owner ); //-> "Taro"
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-
_( airMax2.owner ) //-> "Hana"
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+
_( airMax2.owner ); //-> "Hana"
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```
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追記 正完了
answer
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@@ -1,4 +1,4 @@
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-
#
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+
# コンストラクター関数
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2
2
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コンストラクターとは、正確にはコンストラクター関数であり、現実で例えると、工場の製造機のようなものです。
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3
3
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4
4
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例えば、ナイキの靴の製造機を想像して下さい。エアーマックスという種類の靴を製造してくれる機械があったとします。その製造機はいくつも同じエアーマックスを製造してくれます。
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@@ -38,11 +38,14 @@
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38
38
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39
39
|
`new` + `コンストラクター関数` によって物体を作成する事を、プログミングでは**具現化する**と言い、作成された物体`airMax1`/`airMax2`を**具現物**と言います。
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40
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41
|
+
**新しく具現化され返却された物体は、コンストラクター関数内で定義された性質・術が初期値化されています。**
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41
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43
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+
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42
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-
#
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+
# 少しだけ違うものを具現化する
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先の例では、具現物が全く同じものばかりになってしまいます。
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44
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45
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そこで、少し違うものを作りたい場合、例えば先の靴の例で言えば「靴に買った人の名前を入れる」事にします。そういう場合は、具現化時に、コンストラクター関数に引数として名前を渡せるように、コンストラクター関数を少し変更します。
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48
|
+
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46
49
|
```js
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47
50
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function AirMax(name){
|
48
51
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this.brand = "Nike";
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@@ -60,18 +63,19 @@
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60
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61
64
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```
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62
65
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63
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-
#
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66
|
+
# まとめ
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64
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上記の靴は、分かりやすい現実の例で例えました。既知かもですが、プログミングでは、物理的なものだけに限らず、あらゆるの物事を物体(オブジェクト)で表すことが出来ます。
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66
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-
#
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+
# 用語
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(カタカナ用語は分かりにくいので、日本語にして説明しました)
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69
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-
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|
+
| 私訳 | 既存訳 |
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70
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|--------------|--------------------------------|
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74
|
+
| 組み立て係 | コンストラクター(constructor) |
|
71
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-
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75
|
+
| 物体 | オブジェクト(object) |
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72
|
-
|具現化する
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76
|
+
| 具現化する | インスタンシエイト(instantiate) |
|
73
|
-
|具現物
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77
|
+
| 具現物 | インスタンス(instance) |
|
74
|
-
|
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78
|
+
| 初期値化する | 初期化する(initialize) |
|
75
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|
| 性質 |プロパティ(property) |
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76
80
|
| 術 | メソッド(method) |
|
77
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@@ -82,4 +86,48 @@
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82
86
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83
87
|
という部分に答えていなかった事に気付き????、 以下まとめてみました。もし参考になれば幸いです????(新たな独自用語がて出てきて分からない場合は、上の**用語**を参照下さい。追記しておきましたゆえ(。•ㅅ•。))
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84
88
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89
|
+
**上記の回答部分に一文追記しました。重要部分&追記明瞭化のため、一文が太字になっています。**
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90
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+
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91
|
+
# 通常の関数とコンストラクタ関数との違い
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92
|
+
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93
|
+
通常関数とコンストラクタの違いを、表にして比較してみました。
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94
|
+
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95
|
+
| | 通常関数 | コンストラクタ |
|
96
|
+
| ------- | ------- | -------- |
|
97
|
+
| ❶目的 | 繰り返し行う作業をまとめ、作業の効率化。複数回記入→誤記入→エラー の削減のため | 同じような性質・術を備えた、複数の物体を作成するため |
|
98
|
+
| ❷`{}`内の定義の仕方 | 様々な処理を定義する | `this.性質名 = 値` or `this.術名 = function(){}` |
|
99
|
+
| ❸呼び出し | 識別子名 + `()` | `new` + 識別子名 |
|
100
|
+
| ❹返却値 | returnの有無による | 新しく作成された物体。コンストラクタで定義された性質・術が初期値化されている |
|
101
|
+
|
102
|
+
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85
|
-
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103
|
+
どちらも関数ですが、全くの別物と考えると分かりやすかと思います。元々、通常の関数(以下、通常関数)とコンストラクタ関数は、使用目的も呼び出し方も全く異なります。
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104
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+
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105
|
+
僕も最初はそうでしたが、ややこしい・わかった様な分からない様な…と感じる理由は
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106
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+
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107
|
+
- どちらも`function`を使って定義されいる(関数である)
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108
|
+
- 定義が抽象的
|
109
|
+
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110
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+
だからが大きい気がします。ですので、以下に分かりやすよう、コンストラクタ関数を`function`キーワードを用ず書き直してみました。
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111
|
+
|
112
|
+
**通常関数**
|
113
|
+
|
114
|
+
```js
|
115
|
+
function greetingTo( val ){
|
116
|
+
console.log("おはよう、"+ val);
|
117
|
+
};
|
118
|
+
|
119
|
+
greetingTo("悟空"); // "おはよう、悟空"
|
120
|
+
```
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121
|
+
|
122
|
+
**コンストラクタ関数**
|
123
|
+
|
124
|
+
```js
|
125
|
+
CONSTRUCTOR AirMax(){
|
126
|
+
this.brand = "Nike";
|
127
|
+
this.shoesType = "Air Max";
|
128
|
+
};
|
129
|
+
|
130
|
+
new AirMax(); // 比較が分かりやすいよう、返却された具現物の割り当てはしていません
|
131
|
+
```
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132
|
+
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133
|
+
こうすると、通常関数とコンストラクタでは、`{}`内の定義の仕方・呼び出し方の違いがより分かりやすいかと思います。
|
6
追記部 一時取り下げ
answer
CHANGED
@@ -82,106 +82,4 @@
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82
82
|
|
83
83
|
という部分に答えていなかった事に気付き????、 以下まとめてみました。もし参考になれば幸いです????(新たな独自用語がて出てきて分からない場合は、上の**用語**を参照下さい。追記しておきましたゆえ(。•ㅅ•。))
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84
84
|
|
85
|
-
# 通常の関数とコンストラクタ関数との違い
|
86
|
-
|
85
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+
**(追記したのですが、一部誤りが発覚したため、一時取り下げしました???????? 訂正後、再アップしますので、少々お待ち下さい(。•ㅅ•。)????)**
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87
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-
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88
|
-
ですので、分かりやすようコンストラクタ関数を`function`キーワードを用ず書き直してみました。
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89
|
-
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90
|
-
**通常関数**
|
91
|
-
```js
|
92
|
-
function greetingTo( val ){
|
93
|
-
console.log("おはよう、"+ val);
|
94
|
-
};
|
95
|
-
|
96
|
-
greetingTo("悟空"); // "おはよう、悟空"
|
97
|
-
```
|
98
|
-
|
99
|
-
**コンストラクタ**
|
100
|
-
```js
|
101
|
-
CONSTRUCTOR AirMax(){
|
102
|
-
this.brand = "Nike";
|
103
|
-
this.shoesType = "Air Max";
|
104
|
-
};
|
105
|
-
|
106
|
-
new AirMax(); // 比較が分かりやすいよう、返却された具現物の割り当てはしていません
|
107
|
-
```
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108
|
-
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109
|
-
こうすると、通常関数とコンストラクタでは、`{}`内の定義の仕方・呼び出し方の違いがより分かりやすいかと思います。
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110
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-
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111
|
-
通常関数とコンストラクタの使用目的・呼び出し方の違いは以下の通りです。
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112
|
-
|
113
|
-
| | 通常関数 | コンストラクタ |
|
114
|
-
| ------- | ------- | -------- |
|
115
|
-
| ❶目的 | 繰り返し行う作業をまとめ、作業の効率化。複数回記入→誤記入→エラー の削減のため | 同じような性質・術を備えた、複数の物体を作成するため |
|
116
|
-
| ❷`{}`内の定義の仕方 | 様々な処理を定義する | `this.性質名 = 値` or `this.術名 = function(){}` |
|
117
|
-
| ❸呼び出し | 識別子名 + `()` | `new` + 識別子名 |
|
118
|
-
| ❹返却値 | returnの有無による | 新しく作成された物体。コンストラクタで定義された性質・術を継承 |
|
119
|
-
|
120
|
-
このように、全てにおいて違います。
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121
|
-
|
122
|
-
**ややこしいと感じる理由は、元のコードがどちらも`function`キーワードを使って定義されているから**です。コンストラクタは`function`というキーワードこそ使いますが、全くの別物だと思っておいて結構です。
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123
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-
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124
|
-
いいでしょうか。それでは書き方を元に戻しつつ、細かな違いやややこしさの詳細を見ていきましょう。
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125
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-
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126
|
-
# ややこしい理由
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127
|
-
## どちらも`function`キーワードを使って定義する
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128
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-
これは上記の通りです。
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129
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-
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130
|
-
## コンストラクタ関数の定義が抽象的すぎる
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131
|
-
> **定義**
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132
|
-
> コンストラクタ関数とは、`new`操作記号によって呼び出された関数である。具現化された物体を返却する。
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133
|
-
|
134
|
-
??。定義は確かにこれで合っています。が、コンストラクタ関数を初めて学ぶ人には、おそらく意味が全く分かりません。
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135
|
-
|
136
|
-
つまりこういう事です。
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137
|
-
|
138
|
-
先ほどの、通常関数とコンストラクタの違いの表をもう一度見た後に、以下を見てください。
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139
|
-
|
140
|
-
**通常関数**
|
141
|
-
|
142
|
-
```js
|
143
|
-
function greetingTo( val ){
|
144
|
-
console.log("おはよう、"+ val);
|
145
|
-
};
|
146
|
-
|
147
|
-
greetingTo("悟空"); // "おはよう、悟空"
|
148
|
-
```
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149
|
-
|
150
|
-
**コンストラクタ**
|
151
|
-
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152
|
-
```js
|
153
|
-
function AirMax(){
|
154
|
-
this.brand = "Nike";
|
155
|
-
this.shoesType = "Air Max";
|
156
|
-
};
|
157
|
-
|
158
|
-
let airMax1 = new AirMax();
|
159
|
-
|
160
|
-
_( airMax1.brand ) //-> "Nike"
|
161
|
-
```
|
162
|
-
|
163
|
-
そうなんです。❶どちらも関数なんです(`function`キーワードを用いて定義されてる)。
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164
|
-
|
165
|
-
そして、「通常の関数」なのか「コンストラクタ関数」なのかを分ける決定的な違いは、その**呼び出し方**にあるのです。
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166
|
-
|
167
|
-
通常関数は、`関数名()`で呼び出すのに対して、❷コンストラクタ関数は、`new 関数名()`のように**`new`を前に付けて呼び出す**のです。
|
168
|
-
|
169
|
-
`new`によって呼び出されたコンストラクタ関数は、上記コードや先の対比表で見たように、具現化された物体を返却します。
|
170
|
-
さて、ここでもう一度コンストラクタ関数の定義を見てみましょう。
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171
|
-
|
172
|
-
> **定義**
|
173
|
-
> ❶コンストラクタ関数とは、❷`new`操作記号によって呼び出された関数である。❸具現化された物体を返却する。
|
174
|
-
|
175
|
-
定義が正しい事は分かって頂けたでしょうか。定義では、関数内については一切触れていません。
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176
|
-
|
177
|
-
結局ややこしいと感じるのは、どちらも`function`を使って定義されており、呼び出し方で定義されているからなのです。(定義の仕方はこれで合っています。どちらも関数であり、正確に定義するにはこのような抽象的な定義になってしまいます)
|
178
|
-
|
179
|
-
実際は、最初に表記方法を変えたり違いを対比したりしましたが、使う目的も呼び出し方も全く違うのです。
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180
|
-
|
181
|
-
|
182
|
-
# まとめ
|
183
|
-
ややこしいので、「コンストラクタは`function`キーワードを使わないでを定義すればいいじゃん」と思うかもしれません。ですが、そこには多分深い理由があります。多分、あるはずです…????w
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184
|
-
|
185
|
-
僕も、現在あまりコンピューター科学には詳しくない中級見習いな者で、理由は明確には分かっていません。ですが、JavaScriptが他のオブジェクト指向言語とは違い、継承方法をコンストラクタ+プロトタイプベースにし、classを使わなかった*(1)事と同じように、おそらく言語作成者の意図がそこにはあるのだと思います。
|
186
|
-
|
187
|
-
*(1)ECMA2015でclassも使えるようになりました。
|
5
細かな修正
answer
CHANGED
@@ -103,10 +103,10 @@
|
|
103
103
|
this.shoesType = "Air Max";
|
104
104
|
};
|
105
105
|
|
106
|
-
new AirMax; // 比較が分かりやすいよう、返却された具現物の割り当てはしていません
|
106
|
+
new AirMax(); // 比較が分かりやすいよう、返却された具現物の割り当てはしていません
|
107
107
|
```
|
108
108
|
|
109
|
-
こうすると、通常関数とコンストラクタでは、`{}`内の定義の仕方・呼び出し方
|
109
|
+
こうすると、通常関数とコンストラクタでは、`{}`内の定義の仕方・呼び出し方の違いがより分かりやすいかと思います。
|
110
110
|
|
111
111
|
通常関数とコンストラクタの使用目的・呼び出し方の違いは以下の通りです。
|
112
112
|
|
4
用語参照推奨 追記
answer
CHANGED
@@ -80,7 +80,7 @@
|
|
80
80
|
# 追記[19.06.04]
|
81
81
|
> 普通の関数と、コンストラクタ関数の違いはなんなのでしょうか。
|
82
82
|
|
83
|
-
という部分に答えていなかった事に気付き????、 以下まとめてみました。もし参考になれば幸いです????
|
83
|
+
という部分に答えていなかった事に気付き????、 以下まとめてみました。もし参考になれば幸いです????(新たな独自用語がて出てきて分からない場合は、上の**用語**を参照下さい。追記しておきましたゆえ(。•ㅅ•。))
|
84
84
|
|
85
85
|
# 通常の関数とコンストラクタ関数との違い
|
86
86
|
どちらも関数ですが、全くの別物と考えると分かりやすかと思います。元々、通常の関数(以下、通常関数)とコンストラクタ関数は、使用目的も呼び出し方も全く異なります。
|
3
通常の関数とコンストラクタ関数との違い 追記
answer
CHANGED
@@ -71,4 +71,117 @@
|
|
71
71
|
| 物体 | オブジェクト(object) |
|
72
72
|
|具現化する | インスタンシエイト(instantiate) |
|
73
73
|
|具現物 | インスタンス(instance) |
|
74
|
-
|製造機 | コンストラクター(constructor) |
|
74
|
+
|製造機 | コンストラクター(constructor) |
|
75
|
+
| 性質 |プロパティ(property) |
|
76
|
+
| 術 | メソッド(method) |
|
77
|
+
|
78
|
+
|
79
|
+
|
80
|
+
# 追記[19.06.04]
|
81
|
+
> 普通の関数と、コンストラクタ関数の違いはなんなのでしょうか。
|
82
|
+
|
83
|
+
という部分に答えていなかった事に気付き????、 以下まとめてみました。もし参考になれば幸いです????
|
84
|
+
|
85
|
+
# 通常の関数とコンストラクタ関数との違い
|
86
|
+
どちらも関数ですが、全くの別物と考えると分かりやすかと思います。元々、通常の関数(以下、通常関数)とコンストラクタ関数は、使用目的も呼び出し方も全く異なります。
|
87
|
+
|
88
|
+
ですので、分かりやすようコンストラクタ関数を`function`キーワードを用ず書き直してみました。
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89
|
+
|
90
|
+
**通常関数**
|
91
|
+
```js
|
92
|
+
function greetingTo( val ){
|
93
|
+
console.log("おはよう、"+ val);
|
94
|
+
};
|
95
|
+
|
96
|
+
greetingTo("悟空"); // "おはよう、悟空"
|
97
|
+
```
|
98
|
+
|
99
|
+
**コンストラクタ**
|
100
|
+
```js
|
101
|
+
CONSTRUCTOR AirMax(){
|
102
|
+
this.brand = "Nike";
|
103
|
+
this.shoesType = "Air Max";
|
104
|
+
};
|
105
|
+
|
106
|
+
new AirMax; // 比較が分かりやすいよう、返却された具現物の割り当てはしていません
|
107
|
+
```
|
108
|
+
|
109
|
+
こうすると、通常関数とコンストラクタでは、`{}`内の定義の仕方・呼び出し方も全然違う事が分かるかと思います。
|
110
|
+
|
111
|
+
通常関数とコンストラクタの使用目的・呼び出し方の違いは以下の通りです。
|
112
|
+
|
113
|
+
| | 通常関数 | コンストラクタ |
|
114
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+
| ------- | ------- | -------- |
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115
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| ❶目的 | 繰り返し行う作業をまとめ、作業の効率化。複数回記入→誤記入→エラー の削減のため | 同じような性質・術を備えた、複数の物体を作成するため |
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116
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+
| ❷`{}`内の定義の仕方 | 様々な処理を定義する | `this.性質名 = 値` or `this.術名 = function(){}` |
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117
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+
| ❸呼び出し | 識別子名 + `()` | `new` + 識別子名 |
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118
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+
| ❹返却値 | returnの有無による | 新しく作成された物体。コンストラクタで定義された性質・術を継承 |
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119
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+
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120
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+
このように、全てにおいて違います。
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121
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+
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122
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**ややこしいと感じる理由は、元のコードがどちらも`function`キーワードを使って定義されているから**です。コンストラクタは`function`というキーワードこそ使いますが、全くの別物だと思っておいて結構です。
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123
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+
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124
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いいでしょうか。それでは書き方を元に戻しつつ、細かな違いやややこしさの詳細を見ていきましょう。
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125
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126
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# ややこしい理由
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127
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## どちらも`function`キーワードを使って定義する
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128
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これは上記の通りです。
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129
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+
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130
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+
## コンストラクタ関数の定義が抽象的すぎる
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131
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+
> **定義**
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132
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+
> コンストラクタ関数とは、`new`操作記号によって呼び出された関数である。具現化された物体を返却する。
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133
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+
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134
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+
??。定義は確かにこれで合っています。が、コンストラクタ関数を初めて学ぶ人には、おそらく意味が全く分かりません。
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135
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+
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136
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+
つまりこういう事です。
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137
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+
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138
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+
先ほどの、通常関数とコンストラクタの違いの表をもう一度見た後に、以下を見てください。
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139
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+
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140
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+
**通常関数**
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141
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+
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142
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+
```js
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143
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+
function greetingTo( val ){
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144
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+
console.log("おはよう、"+ val);
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145
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+
};
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146
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+
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147
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+
greetingTo("悟空"); // "おはよう、悟空"
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148
|
+
```
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149
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+
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150
|
+
**コンストラクタ**
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151
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+
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152
|
+
```js
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153
|
+
function AirMax(){
|
154
|
+
this.brand = "Nike";
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155
|
+
this.shoesType = "Air Max";
|
156
|
+
};
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157
|
+
|
158
|
+
let airMax1 = new AirMax();
|
159
|
+
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160
|
+
_( airMax1.brand ) //-> "Nike"
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161
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+
```
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162
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+
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163
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+
そうなんです。❶どちらも関数なんです(`function`キーワードを用いて定義されてる)。
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164
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+
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165
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+
そして、「通常の関数」なのか「コンストラクタ関数」なのかを分ける決定的な違いは、その**呼び出し方**にあるのです。
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166
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+
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167
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+
通常関数は、`関数名()`で呼び出すのに対して、❷コンストラクタ関数は、`new 関数名()`のように**`new`を前に付けて呼び出す**のです。
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168
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+
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169
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+
`new`によって呼び出されたコンストラクタ関数は、上記コードや先の対比表で見たように、具現化された物体を返却します。
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170
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+
さて、ここでもう一度コンストラクタ関数の定義を見てみましょう。
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171
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+
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172
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+
> **定義**
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173
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+
> ❶コンストラクタ関数とは、❷`new`操作記号によって呼び出された関数である。❸具現化された物体を返却する。
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174
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+
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175
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+
定義が正しい事は分かって頂けたでしょうか。定義では、関数内については一切触れていません。
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176
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+
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177
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結局ややこしいと感じるのは、どちらも`function`を使って定義されており、呼び出し方で定義されているからなのです。(定義の仕方はこれで合っています。どちらも関数であり、正確に定義するにはこのような抽象的な定義になってしまいます)
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178
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+
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179
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+
実際は、最初に表記方法を変えたり違いを対比したりしましたが、使う目的も呼び出し方も全く違うのです。
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+
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181
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+
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182
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# まとめ
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183
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ややこしいので、「コンストラクタは`function`キーワードを使わないでを定義すればいいじゃん」と思うかもしれません。ですが、そこには多分深い理由があります。多分、あるはずです…????w
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184
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+
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185
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+
僕も、現在あまりコンピューター科学には詳しくない中級見習いな者で、理由は明確には分かっていません。ですが、JavaScriptが他のオブジェクト指向言語とは違い、継承方法をコンストラクタ+プロトタイプベースにし、classを使わなかった*(1)事と同じように、おそらく言語作成者の意図がそこにはあるのだと思います。
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186
|
+
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187
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+
*(1)ECMA2015でclassも使えるようになりました。
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2
誤字修正
answer
CHANGED
@@ -64,7 +64,7 @@
|
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64
64
|
上記の靴は、分かりやすい現実の例で例えました。既知かもですが、プログミングでは、物理的なものだけに限らず、あらゆるの物事を物体(オブジェクト)で表すことが出来ます。
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65
65
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66
66
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## 用語
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67
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-
(カタカナ用語は分かりにくいので、日本語にして説明ました)
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67
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+
(カタカナ用語は分かりにくいので、日本語にして説明しました)
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68
68
|
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69
69
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| 私訳 | 既存訳 |
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70
70
|
|--------------|--------------------------------|
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1
誤字修正
answer
CHANGED
@@ -10,7 +10,7 @@
|
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10
10
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| 現実 | プログラミング |
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11
11
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|-----------|-----------------------|
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12
12
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13
|
-
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13
|
+
| 製造機 | コンストラクター関数 |
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14
14
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| ↓ | ↓ |
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15
15
|
| [製造] | [具現化] |
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16
16
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| ↓ | ↓ |
|
@@ -66,8 +66,9 @@
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66
66
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## 用語
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67
67
|
(カタカナ用語は分かりにくいので、日本語にして説明ました)
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68
68
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69
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-
| 私訳
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69
|
+
| 私訳 | 既存訳 |
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70
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-
|----------|--------------------------------|
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70
|
+
|--------------|--------------------------------|
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71
|
-
| 物体
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71
|
+
| 物体 | オブジェクト(object) |
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72
|
-
|具現化する
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72
|
+
|具現化する | インスタンシエイト(instantiate) |
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73
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-
|具現物
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73
|
+
|具現物 | インスタンス(instance) |
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74
|
+
|製造機 | コンストラクター(constructor) |
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