回答編集履歴

「型の判定」節を追記

2017/08/09 02:51

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think49

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@@ -532,6 +532,70 @@
+### 型の判定
+Object 型を期待する変数は Object 型もしくは Null 型を代入すべき変数です。
+```HTML
+<script>
+var a = 1;
+</script>
+<script>
+var a = a || {};
+console.log(a); // 1
+</script>
+```
+期待に反して、変数 `a` には Number 型の値が代入されています。
+この状況は、次のコードで改善されます。
+```HTML
+<script>
+var a = 1;
+</script>
+<script>
+if (Object(a) !== a) {
+  throw new TypeError(a + ' is not a object');  // TypeError: 1 is not a object
+}
+var a = {};
+console.log(a);
+</script>
+```
+`TypeError` を発生させる事で Object 型以外の値が代入されている事が分かります。
 ### まとめ
@@ -558,6 +622,12 @@
+ただし、「型の判定」節で触れている通り、`var a = a || {};` は Object 型以外の値が代入するケースを排除できない問題があります。
+判定条件が緩い為、`Object()` で正しく判定するコードがより好ましいといえます。
 ### 更新履歴
@@ -566,6 +636,8 @@
 - 2017/08/09 10:56 const による再代入禁止のコード事例が再定義禁止になっていた為、再代入禁止のコードに修正
+- 2017/08/09 11:51 「型の判定」節を追記
 Re: LanHma さん

const による再代入禁止のコード事例が再定義禁止になっていた為、再代入禁止のコードに修正

2017/08/09 02:51

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@@ -482,17 +482,53 @@
 'use strict';
-var a = {bar: 2}; // SyntaxError: Identifier 'a' has already been declared
+a = {bar: 2}; // TypeError: Assignment to constant variable. (再代入禁止)
-</script>
+</script>
+<script>
+'use strict';
+var a = {bar: 2}; // SyntaxError: Identifier 'a' has already been declared (再定義禁止)
+</script>
-```
+```
+`TypeError` が `const` による再代入禁止、`SyntaxError` は再定義禁止による規定によるものです。
+`let` も再定義禁止の為、`var`, `let`, `const` による同じ名前の変数宣言を防ぐ事が可能です。
-なお、`const` は再代入は禁止されていますが、プロパティの書き換えは許容されている為、複数のスクリプト間で同じオブジェクトを共有する事は可能です。
+なお、`const` は再代入は禁止されていますが、プロパティの書き換えは許容されている為、複数のスクリプト間で同じオブジェクトを共有する事は出来ます。
+```HTML
+<script>
+'use strict';
+const a = {foo: 1};
+</script>
+<script>
+'use strict';
+a.bar = 2;      // プロパティの書き換えは出来る
+console.log(a); // {foo: 1, bar: 2}
+</script>
+```
@@ -528,6 +564,8 @@
 - 2017/08/05 00:58 「Object.defineProperty() と const」を追記
+- 2017/08/09 10:56 const による再代入禁止のコード事例が再定義禁止になっていた為、再代入禁止のコードに修正
 Re: LanHma さん

「Object\.defineProperty\(\) と const」を追記

2017/08/09 01:56

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@@ -412,17 +412,103 @@
+### Object.defineProperty() と const
+ES3 への配慮が不要なら、グローバル名前空間の衝突対策として、次の2つが有力な選択肢となります。
+- ES5 実装が対象なら、`Object.defineProperty()` を使う
+- ES6 実装が対象なら、`let` または `const` を使う
+`Object.defineProperty()` の有効性は説明済みなので省くとして、ES6 では特に `const` が衝突検出器として有力です。
+`Object.defineProperty()` による上書き禁止のコードでは上書きはできないものの、上書きを試みたタイミングでは何も発生しない静かなコードでした。
+```HTML
+<script>
+Object.defineProperty(this, 'a', {
+  writable: false,  // 上書き禁止
+  enumerable: false,
+  configurable: true,
+  value: {foo: 1}
+});
+</script>
+<script>
+var a = {bar: 2, piyo: function () { return this.bar; }}; // 上書き禁止だが、ここではエラーが発生しない
+console.log(a.bar);     // undefined (ここでもエラーが発生しない)
+console.log(a.piyo());  // TypeError: a.piyo is not a function
+</script>
+```
+`const` は**再代入を禁止する**為、上書きする事が出来ません。
+```HTML
+<script>
+'use strict';
+const a = {foo: 1};
+</script>
+<script>
+'use strict';
+var a = {bar: 2}; // SyntaxError: Identifier 'a' has already been declared
+</script>
+```
+なお、`const` は再代入は禁止されていますが、プロパティの書き換えは許容されている為、複数のスクリプト間で同じオブジェクトを共有する事は可能です。
 ### まとめ
-`var` 宣言を使ったコードを次の2つのケースで有効だと思います。
+まとめると、次のようになると思います。
-- ES3 実装に対応する必要があり、Polyfill を書く場合
-- ES3 実装に対応する必要があり、複数の自作ライブラリ間でオブジェクトを共有する場合
+- ES3 実装が対象なら、Polyfill もしくは複数の自作ライブラリ間でオブジェクトを共有する場合に `var` 宣言を使う
+- ES5 実装が対象なら、`Object.defineProperty()` を使う
+- ES6 実装が対象なら、`let` または `const` を使う
@@ -430,12 +516,18 @@
 - [Internet Explorer のサポートポリシーが変わります - MSBC](https://www.microsoft.com/japan/msbc/Express/ie_support/)
 - [Windows Vista のサポートは終了しました - Windows Help](https://support.microsoft.com/ja-jp/help/22882/windows-vista-end-of-support)
+### 更新履歴
+- 2017/08/05 00:58 「Object.defineProperty() と const」を追記
 Re: LanHma さん

2017/04/11\(Windows Vista のサポート終了日\)

2017/08/04 15:58

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@@ -426,7 +426,15 @@
-最も、MS が IE10- のサポートを打ち切った今では、ES3 に配慮する場面は少ないと思います。
+最も、Microsoft は2017/04/11(Windows Vista のサポート終了日)に IE10- のサポートを終了している為、ES3 に配慮する場面は少ないと思います。
+- [Internet Explorer のサポートポリシーが変わります - MSBC](https://www.microsoft.com/japan/msbc/Express/ie_support/)
+- [Windows Vista のサポートは終了しました - Windows Help](https://support.microsoft.com/ja-jp/help/22882/windows-vista-end-of-support)