回答編集履歴
1
実装について追記
answer
CHANGED
@@ -17,4 +17,33 @@
|
|
17
17
|
以上の話で、継承と実装を説明するのであれば、以下のようになります。
|
18
18
|
|
19
19
|
**継承**:隊員B、隊員Cのように、既存のパワードスーツをカスタムする
|
20
|
-
**実装**:隊員Dのように、自分で規格に則って作る
|
20
|
+
**実装**:隊員Dのように、自分で規格に則って作る
|
21
|
+
|
22
|
+
#追記
|
23
|
+
ある日、「特殊部隊隊員はパワードスーツに通信機器を取り付けること。本部と通信が出来ればなんでもよい」という通達がありました。隊員は各々パワードスーツを改造します。元々ベーシックパワードスーツには通信機器がないので、自分たちで取り付けることになりました。
|
24
|
+
|
25
|
+
隊員Aさんはスマホを取り付けました。
|
26
|
+
隊員Bさんはトランシーバーを取り付けました。
|
27
|
+
隊員Cさんはガラケーを取り付けました。
|
28
|
+
隊員Dさんは衛星電話を取り付けました。
|
29
|
+
|
30
|
+
全員、元々パワードスーツにそんな機能はありませんでしたが、本部と意思疎通は可能になりました。使っているものはバラバラですが、目的は果たしています。
|
31
|
+
|
32
|
+
これが実装の利点です。使う側が「この要件を満たして欲しい、でもこちらからはなにもベースになるものは出さない」状態でも、インタフェースというルールさえ実装すれば、ちゃんとお互い目的を果たすことができるのです。
|
33
|
+
|
34
|
+
例えばJavaのよく使われるインタフェースとしてjava.lang.Iterableというものがあります。
|
35
|
+
```Java
|
36
|
+
List<Integer> list = new ArrayList<>();
|
37
|
+
Set<Integer> set = new HashSet<>();
|
38
|
+
Queue<Integer> queue = new ArrayBlockingQueue<>();
|
39
|
+
```
|
40
|
+
ListとSetとQueueは動作する振る舞いはすべて違いますが、これらはすべてIterableを実装しています。Iterableを実装していると、拡張forに使えます。
|
41
|
+
```Java
|
42
|
+
for(Integer int : list) {
|
43
|
+
}
|
44
|
+
for(Integer int : set) {
|
45
|
+
}
|
46
|
+
for(Integer int : queue) {
|
47
|
+
}
|
48
|
+
```
|
49
|
+
Iterableは「順番に要素を取り出せること」という要件が記述されているため、Iterableさえ実装したクラスであれば、forの処理で共通して使えることが保証されているのです。インタフェースとは「その機能を持っていることを保証するよ」という証明なのです。
|