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重複定義は必ず避けられる問題.以下をしっかりやれば,
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重複定義は必ず避けられる問題.以下をしっかりやれば,重複定義は避けられる場合が多い.
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しかし,ヘッダに実装を書くことも往々にしてある.その場合は上記のような問題が起こることを認識し,相応の対応を取れば良い.
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しかし,ヘッダに実装を書くことも往々にしてある.その場合は上記のような問題が起こることを認識し,相応の対応を取れば良いだけ.
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回答いただいた内容のまとめを追記しました.
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以上長文になりましたが,ご回答いただけると幸いです.
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よろしくお願いいたします.
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## 【追記】ご回答頂いた内容のまとめ
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#### 基本方針
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* (1)重複定義,(2)循環参照をなくすというMUSTな課題を解決しつつ,可能な限り(3)コードの管理性・可読性,(4)コンパイル速度,(5)実行ファイルの速度を意識したコーディングを行う.
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* (3)-(5)はトレードオフであり,要求に合わせてコーディングを変える.
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#### (1)重複定義
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重複定義は必ず避けられる問題.以下をしっかりやれば,基本的に重複定義は起こらない.
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* ヘッダと実装を分離する
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* インクルードガードをきっちり書く
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* ヘッダ内で依存先ヘッダのインクルードを正しく指定する
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ヘッダと実装を分離しておいたほうが良い理由は,
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ヘッダで実体を定義した場合,複数の.cppからそのヘッダをインクルードすると,それぞれの.cppでその実体が定義されてしまい,重複定義となるから.([C++ \- リンクエラー:既に定義されている|teratail](https://teratail.com/questions/63207))
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しかし,ヘッダに実装を書くことも往々にしてある.その場合は上記のような問題が起こることを認識し,相応の対応を取れば良い.
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重複定義を避ける方法の一つとして重要なのが,inline関数/変数である.
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* [cpp17book/035\-cpp17\-core\-inline\-variables.md at master · EzoeRyou/cpp17book](https://github.com/EzoeRyou/cpp17book/blob/master/035-cpp17-core-inline-variables.md)
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##### ※inlineに関する補足(上記記事より)
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かつてinline関数の意味は,関数を強制的にインライン展開させるための機能だった.昔のコンパイラー技術が未熟だった時代のC++コンパイラーは関数をインライン展開するべきかどうかの判断ができなかったため,inlineキーワードが追加された.インライン展開してほしい関数をinline関数にすることで,コンパイラーはその関数がインライン展開するべき関数だと認識した.
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しかしコンパイラが賢くなった現代ではむしろ,ODRの回避の目的で使用することが多い.
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#### (2) 循環参照
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循環参照の問題を語る場合は,以下の2つを区別することが大切.
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* バグによる循環参照
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* 意図的な避けられない循環参照
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意図的な循環参照の解決方法は,例えば以下の様な記事を参照.
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* [一週間で身につくC++言語の基本\|第2日目:クラス間の相互参照](http://cpp-lang.sevendays-study.com/ex-day2.html)
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#### (3)コードの管理性・可読性
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(4),(5)がそれほど問題にならないのであれば,最も優先したい項目.
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#### (4)コンパイル速度
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これは,ヘッダと実装を分けておくことの大きなメリットの一つ.
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他には,pImplも(一番の目的は隠蔽だと思いますが)コンパイル速度を上げるテクニックの一つ.
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ただしpImplは
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* ソースコードが複雑になる
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* 実行速度が少し落ちる
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などのデメリットもあり,注意が必要.
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#### (5)実行ファイルの速度
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これは最初から意識するものというよりは,速度が問題になったときに対応すれば良い.
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ヘッダと実装を分けた事による速度の違いは通常無視できる程度に小さいし,inline関数でヘッダに書いたほうが速いというのも対応策の一つというだけで,最初から考えるべきものでも無い.
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問題になったときは,プロファイルによりボトルネックを探すなどして対応する.
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