-version --version -V の違い

Question

質問

ふと疑問に思ったことなのですが、質問させてください。
javaだったりgccだったりrustcだったりなんでもいいんですが、それぞれバージョンを確認するときに

java -version
gcc --version
rustc -V

とすると思うんですが、この

-version --version -V

はなぜ統一しようとしないのでしょうか。
慣例的に同じものにしようとはならないのでしょうか。

なにか勘違いしてたらすみません。

Answer 1

POSIXで定義されているコマンド以外ではコマンドラインオプションはコマンドが勝手に決めて良いものなので、統一されていないのは仕方がないことです。

POSIX のガイドラインとして、「コマンドラインオプションは単一の - とアルファベット1文字から成る」というものがあります。よって、POSIX コマンドに POSIX で定義されていないようなオプションを付けるときには --word という具合に - 2文字とアルファベット2文字以上を使うようになりました。バージョン表示するオプションというのはたぶん POSIX にはないものなので、--version とするコマンドが多くあったのではないでしょうか。

getopt_long() というライブラリが「- とアルファベット1文字」か「-- と単語」というルールでの処理をサポートしているため、UNIX出身のコマンドはこのルールに沿っていることが多いです。

Comments

[lot]

回答ありがとうございます。
＞ POSIX コマンドに POSIX で定義されていないようなオプションを付けるときには --word という具合に - 2文字とアルファベット2文字以上を使うようになりました。
こういった経緯があったんですね。参考になります。

＞ POSIXで定義されているコマンド以外ではコマンドラインオプションはコマンドが勝手に決めて良いもの
POSIXは柔軟な規格なんですね。

勉強になりました。ありがとうございます。

参考文献
https://ja.wikipedia.org/wiki/POSIX
https://qiita.com/ko1nksm/items/08228276ce9335592989