(JSX)onClick属性に渡す方法に差がある理由を知りたい

次のソースコードを拝借し、React+TypeScriptを学習しています。
https://github.com/roiban1344/react-tutorial-typescript-hooks/blob/main/src/index.tsx

BoardではSquareのonClickに対し、次の値を設定しています。

TypeScript
1<Square value={props.squares[i]} onClick={() => props.onClick(i)} />

SquareではbuttonのonClickに対し、次の値を設定しています。

TypeScript
1<button className='square' onClick={props.onClick}>

props.onClickの渡し方について記述方法に差があるのですが、なぜでしょうか。
試しにSquareの記述を次の様に変えたところ、正常に動作しなくなりました。

TypeScript
1<button className='square' onClick={() => props.onClick}>

差の理由をご教示いただけますと幸いです。

行動規範の内容に同意します

回答2件

ベストアンサー

まず、props.onClick が関数の時、次の x と y の違いは分かりますか？

js
1const x = props.onClick();
2const y = props.onClick;
3const z = y();

x は props.onClick という関数を実行した結果 (戻り値) が代入されます。
y は props.onClick の値がそのまま代入されます。
特に、props.onClick が関数の場合、関数を実行するのではなく、関数がそのまま代入されます。
z は y という関数を実行した結果が代入されますが、y は props.onClick なので、たぶん x と同じ値になります。

props.onClick が値を返さない関数の場合、x と z の値は undefined になりますが、重要なのは関数が実行されるタイミングですね。() を付けなければ実行されず、() を付けた時に実行されます。

<button className='square' onClick={props.onClick}>

これは、button の onClick に props.onClick の値 (実は関数) をそのまま渡します。
そして、ボタンが押されるとその関数が実行されます。

<button className='square' onClick={() => props.onClick}>

これは、button の onClick に () => props.onClick という関数を渡します。
これは props.onClick を実行せずにそのまま返す関数なので、ボタンを押しても何も起こりません。

<button className='square' onClick={() => props.onClick()}>

このように、button の onClick に () => props.onClick() という関数を渡せば、ボタンを押した時に「props.onClick を実行して、その結果を返す」関数が実行されるので、期待通りに動作すると思います。

ちなみに、よくある間違いですが、

<button className='square' onClick={props.onClick()}>

これは、ボタンを作る時に props.onClick を実行して、その結果をボタンの onClick に設定します。
つまり、ボタンを押さなくても props.onClick が実行されてしまいますし、props.onClick の戻り値は undefined なので、ボタンを押しても何も起こりません。(その前に、TypeScript では button の onClick に関数でないものを渡しているというコンパイルエラーになりますけどね。)

投稿2021/08/24 01:29

編集2021/08/24 01:31