Go言語でジェネリクスもしくはAny型の実装方法

Question

下記の箇所でエラーになっています。型でネストもしくはネストじゃないという型を入れたいのですがエラーが出てしまいます。
プロパティにもう一つネストのオブジェクトにしたい場合って別から構造体を作らないとダメでしょうか？？

説明がちょっと難しいのですが、コードを書きます。

■エラー内容
Invalid operation: hoges[name]["itemType"] == "circle" (mismatched types map[string]interface{} and string)

// map[string]map[string]interface{} → 「FirstName」だとエラーがでない
var hoges map[string]map[string]map[string]interface{}

// ↑ typescriptでいうジェネリクスもしくはAny
// typescript だと map[string]map[string][any]interface{}みたいなイメージです

err = json.Unmarshal([]byte(`{
"FirstName": {
			"itemType": "text",
			"x": "236",
			"y": "145",
			"fontSize": "20",
			"useKerning": "false"
		},
"Gender": {
			"itemType": "circle",
			"male": {
				"x": "359",
				"y": "162",
				"width": "9",
				"height": "9"
			},
			"female": {
				"x": "373",
				"y": "162",
				"width": "9",
				"height": "9"
			}
		}
	}`), &hoges)

if mapArrangementCustomerData[name]["itemType"] == "circle" {
↑ ここで波線が出る（Intellij）

Answer 1

質問の意図がつかみかねていて、言えることは以下の３つです。

• TypeScriptでいう「any」に相当する型はGoでは「interface{}」です
• Goにジェネリクスはまだありません（早ければ次期リリースGo1.17に載るかもしれません）
• JSON文字列の内容をみると受け皿であるhogesの型「map[string]map[string]map[string]interface{}」はミスマッチです

ご自身で書いている「map[string]map[string]interface{}」という型指定が正解だと思うのですが。

追記

「構造体を作らないとダメか」という問いは「どちらでも対応できます」が構造体を作るのがおすすめです。

複雑な構造をGoのJSONで扱う方法はいくつか手法があります。

• json.RawMessageを使った多段階デコード/エンコード
• ommitを使った未使用フィールドの省略

これらを駆使して適切な構造体を定義してやるのがGoにとっての適切なやり方になると思います。

質問の意図がつかめない原因は具体的に何をJSONで表現しようとしているのかがわからないためです。
「私だったらこうします」というアドバイスができません。

アドバイスが必要ならJSON構造の具体的な意図を解説して欲しい。

• 各フィールドの値には具体的にどんな情報を載せたいのでしょうか？
• itemTypeが必要な理由はなんでしょうか？

今のJSON構造は「個人の情報と解釈」すると以下の点に疑問があり意図が掴めません

• FirstNameにValueに相当するものがないとか、
• maleとfemaleが同時に存在するのは矛盾していて合わない気がします。

今のJSON構造を「UIのフォームレイアウト定義」すると以下の点に疑問があり意図が掴めません

• itemType=circleに複数のmale、femaleを許容するのが不自然。

追記の追記

JSONのツリー構造を「map[string]map[string]map[string]interface{}」で受けるとき、
以下の構造を期待しますが、孫にオブジェクト以外が現れる現状のJSONデータは適合できません。
ルートがオブジェクト、子がオブジェクトという構造が守られていますが、孫はオブジェクトだったり数値だったり文字列だったりしているので、孫をオブジェクトとしてParseすることはできません。

- ルートオブジェクト
    - 子オブジェクト
        - 孫オブジェクト

孫の型がばらついているので孫は「interface{}」でで受けるべきなのです。

その上で、

male := hoges["Gender"]["male"].(map[string]interface{})

としてmaleやfemaleの内容を取り出すことはできます。

追記の追記の追記

JSONがこの例示のまま可変要素が無く、構造が安定していると仮定するなら、
このJSONをJSON-to-Goに投げ込んでみましょう。

以下のような結果が得られますので、「AutoGenerated」型の変数で受けることができると思います。

type AutoGenerated struct {
	FirstName FirstName `json:"FirstName"`
	Gender    Gender    `json:"Gender"`
}
type FirstName struct {
	ItemType   string `json:"itemType"`
	X          string `json:"x"`
	Y          string `json:"y"`
	FontSize   string `json:"fontSize"`
	UseKerning string `json:"useKerning"`
}
type Male struct {
	X      string `json:"x"`
	Y      string `json:"y"`
	Width  string `json:"width"`
	Height string `json:"height"`
}
type Female struct {
	X      string `json:"x"`
	Y      string `json:"y"`
	Width  string `json:"width"`
	Height string `json:"height"`
}
type Gender struct {
	ItemType string `json:"itemType"`
	Male     Male   `json:"male"`
	Female   Female `json:"female"`
}

実行例： https://play.golang.org/p/ERBnucspJha

任意のJSONを解釈したい場合

hogesの型をinterface{}にすれば任意のJSONのパースは完了します。
以下のように型スイッチを再帰的に組むことで各値にアクセスできます。

https://play.golang.org/p/MFEcaerWzlP

package main

import (
	"encoding/json"
	"fmt"
	"strings"
)

const src = `{
  "FirstName": {
    "itemType": "text",
    "x": 236,
    "y": 145,
    "fontSize": 20,
    "useKerning": false
  },
  "Gender": {
    "itemType": "circle",
    "male": {
      "x": "359",
      "y": "162",
      "width": "9",
      "height": "9"
    },
    "female": {
      "x": "373",
      "y": "162",
      "width": "9",
      "height": "9"
    }
  }
}`

func walk(s interface{}) string {
	switch v := s.(type) {
	case bool:
		return fmt.Sprintf("bool(%v)", v)
	case float64:
		return fmt.Sprintf("float64(%f)", v)
	case string:
		return fmt.Sprintf("string(%q)", v)
	case []interface{}:
		items := []string{}
		for _, value := range v {
			items = append(items, walk(value))
		}
		return fmt.Sprintf("[%s]", strings.Join(items, " "))
	case map[string]interface{}:
		items := []string{}
		for key, value := range v {
			items = append(items, fmt.Sprintf("%q:%s", key, walk(value)))
		}
		return fmt.Sprintf("{%s}", strings.Join(items, " "))
	default:
		panic("unkown type")
	}
}

func main() {
	var hoges interface{}
	json.Unmarshal([]byte(src), &hoges)
	fmt.Print(walk(hoges))
}

Comments

[nobonobo]

JSONの構造は変更は可能ですか？（例示のJSON構造はあまり良くない設計に見えます）

[best_engineer]

意図としましてはhogesという型はJsonのネスト構造がもし、ネストのネストのネストとかあっても代入できないので、それを解決したいと思っていました。
ただ、解決方法を自分で調べたところ、keyのループで値を引っこ抜いたときに、もう一度最代入することにより、エラーが回避できました。
実際に全て説明するのが難しい（コードを全て載せられないので）です。すみません。

[nobonobo]

Goによるハンドリング方法は示せますが、現状のJSONの構造設計に問題があると思います。今の構造のまま回答してもあまり実りある回答にならない気がしています。

問題はFirstNameの各フィールド値やitemTypeの値をミスマッチなmap[string]interface{}で読み取ろうとしているのがエラーになる原因です（これらはinterface{}で受け取るべき）。

[best_engineer]

構造を変えることでたしかに回避はできますが、ただ、外部のAPIとの連携とかではネストの深いが構造ががんがん来ると思います。
その場合、こちら側の都合お構いなしにJSONが返ってくると思うのですが、その場合は難しいのではないでしょうか？？

[best_engineer]

Golangの弱いところは未知の構造体を扱うところかもしれませんね。

[nobonobo]

いえ、普通はJSONの構造設計をちゃんとやればGoであっても問題になることはありませんし、その実例を示したいのですが、例示のJSON構造の意図が見えなくて・・・。
Goでなくとも動的なJSON構造をつかう場合にはセオリーがあります。
例えばitemTypeで型を示し、anyなitemValueで値を扱うという構造にするのが一般的です。

[best_engineer]

JSON構造を示せればいいのですが、分からない時があると思います。
その場合はどうすればいいでしょうか？？

[nobonobo]

全く不定のものはinterface{}で受ければ掘り下げに苦労はしますができると思いますが、
世の中のやりとりに使われているJSONはちゃんと設計されていて決まった構造というものがあるはずです。
（構造を示せないようなものをやり取りに採用する事例は実際にはないと思います）

{"A":A型}, {"B":B型}のように切り替わって見えるものは実は「{"A":A型,"B":B型}」で空のものが省略されているだけという視点で見てもらえれば良いかと思います。

[nobonobo]

で、例示のJSONでよくわからないのはitemTypeの値でその付近のフィールドセットが変化するのかどうかが知りたいです。

[best_engineer]

例えば私はjavascriptが得意ですが、jsで言えば下記みたいな感じですかね。

const something = async fetch('hogehoge');

const getResponse = JSON.parse();

Object.keys(getResponse).map((key) => {
if (getResponse[key].isArray) {
console.log('do something if array type');
}

if (getResponse[key].isObject) {
console.log('do something if object type');
}

if (getResponse[key].isString) {
console.log('do something if string type');
}

if (getResponse[key].isNumber) {
console.log('do something if string type');
}
});

[nobonobo]

「未知のJSONをパースしたい」ということであればhogesの型をinterface{}とすれば良いと思います。

[best_engineer]

なるほど。これは勉強になりますね。
Golangの場合はswitchを使うのが良さそうですね。

[nobonobo]

「任意（未知）のJSONを解釈したい」というのが質問という解釈であってますか？

[best_engineer]

そうですね。
それで合っています。
ありがとうございます。

[nobonobo]

それはよかったです！