[GNU make] ターゲットと依存するファイルとは何か？

Question

提示コードですが。**ターゲットとはなんでしょうか？また依存ファイルとはなんでしょうか？**参考サイトを見たのですが説明少なてつまりなんなのかわかりません。
「「ターゲット」が存在しない，あるいはターゲットよりも新し い「依存するファイル」場合にコマンドが実行されます」
とはどういう意味なのでしょうか？

参考サイト: http://www.jsk.t.u-tokyo.ac.jp/~k-okada/makefile/

main: main.cpp
	g++ -Wall -c main.cpp
	g++ -Wall -c header.cpp

	g++ main.o header.o -o Game

clearn:
	rm -f *.o
	

Answer 1

基本的には下記です。

[最終的に生成されるファイル]: [最終生成物を作る元となるファイル]
　　[最終的に生成されるファイルを作るためのコマンド群]
　　[最終的に生成されるファイルを作るためのコマンド群]
　　[最終的に生成されるファイルを作るためのコマンド群]

なので、提示の Makefile は [最終的に生成されるファイルを作るためのコマンド群] が [最終的に生成されるファイル] (main) を作っていない点がおかしい。

あと、header.cpp が [最終生成物を作る元となるファイル] に入っていないのもおかしい。

さらにいうと、ビルド時に毎回全ファイルのコンパイルとリンクが行われるので時間がかかる。

等々を改善すると下記になります。

Game: main.o header.o
    g++ main.o header.o -o Game
main.o: main.cpp
    g++ -Wall -c main.cpp
header.o: header.cpp
    g++ -Wall -c header.cpp

これで一度ビルドした後に header.cpp を修正したら、make とすることで必要最小限のコンパイル・リンクだけで済みます (これが make コマンドの存在意義)。

そんなのめんどくさいし時間がかかってもいいからシンプルにいきたい、というなら下記ですね。

Game:
    g++ -Wall main.cpp header.cpp -o Game

なお、clean のように [最終的に生成されるファイルを作るためのコマンド群] が [最終的に生成されるファイル] (clean) をあえて作らないことで、make clean とすると毎回削除してくれるというターゲットの使い方もあります。

Answer 2

ターゲットとはなんでしょうか？また依存ファイルとはなんでしょうか？

おおざっぱに、

• ターゲット： これから作るべきファイル
• 依存ファイル: ターゲットを作るのに必要なファイル

実行ファイルであるmainはmain.cppというソースファイルをコンパイラにコンパイルさせることによって生み出されます。最終的に手にしたいファイルはmainで、main.cppがないとmainは作れません。すなわちmainがターゲットで、main.cppが「依存ファイル」ということです。
フォニーターゲットというのがあるので上記の説明は厳密には正しくないですが、とりあえずはこの認識でいいんじゃないかと思います。

およそまともな入門書がその辺の解説をしていないとは考えられません。ウェブサイトをつまみ食いするのでなく、本屋に行っていろいろ読み比べてみて、助けになりそうな本を2冊ほど買ってくることをお勧めします。

Answer 3

main: main.cpp

main というターゲットに対し、依存ファイル(main.cpp)が古ければ、その下のコマンドが実行されます。

ただ、この場合、mainというファイルは(大抵)無いと思われるので、常に実行されます。

また、make の引数で ターゲット指定ができるので、 make cleanとすると、clean: のターゲットが評価されます。(実行されます)

Answer 4

ターゲットとは最終的に生成される、目的としたファイル。
この場合は、Game （Windows環境ならGame.exe）
依存ファイルというのは、ターゲットを生成するために必要なファイルのこと。
この場合はmain.cppとかheader.cpp のファイル