Dockerイメージに変更が入ることがある？

Question

コンテナレイヤーが含まれた状態のイメージを使っているような状況がたまに起こって、困っています。

状況

たとえば、以下のような2つのDockerfileがあるとします。

FROM nginx:alpine
COPY ./conf.d /etc/nginx/conf.d

FROM nginx:alpine
COPY dist /usr/share/nginx/html

このとき、前者からイメージを作ってコンテナを立ち上げたあと、後者からイメージを作ると、なぜかconf.dが入った状態になったりします(再現しないこともあります)。他にもdocker-composeでimageを指定した際などにまれに起こります。

version: '3'
services:
  web:
    image: nginx:alpine
    volumes:
      - ./conf.d:etc/nginx/conf.d:ro
  service-a:
    image: nginx:alpine
    volumes:
      - ./dist:/usr/share/nginx/html

推測

状況を鑑みるに、もしかするとコンテナレイヤー込みの状態でnginx:alpineが読み込まれてしまっているのではないかと推測しています。実際、改めてdocker pull nginx:alpineをすると直ります。

このように、コンテナレイヤー込でイメージが使われるなんてことはあるのでしょうか？

ちょっと自分でも意図して再現できないので、グチャグチャした質問で申し訳ないです。

Answer 1

質問欄の Compose ファイルは Dockerfile を参照しません

web も service-a も同じイメージ 'nginx:alpine' からのコンテナー起動となります
異なるのは、ホストから bind マウントするディレクトリーだけです

ただし、Docker Compose ではなく、docker コマンドで Dockerfile からイメージをビルドし、
ビルドしたイメージに nginx:alpine タグを付加していたりすると
web も service-a も最後にビルドしたイメージでコンテナを起動します
例えば、次のようなコマンドでビルドしていた場合です:

docker build -t nginx:alpine

Docker のタグは、同じタグを付加すると最後に付加したイメージのみにタグが付加され、
今までタグが付いていたイメージからはタグが削除されます

つまり、ローカルに pull した公式の Nginx イメージからタグが削除されることになります

Docker Compose で複数の Dockerfile を扱うときは次のようにします:

**/project/
   +---web
   |   +---Dockerfile
   |   +---etc.
   |   ...
   +---service-a
   |   +---Dockerfile
   |   +---etc.
   +---docker-compose.yml

version: '3'
services:
  web:
    build:
      context: web
    volumes:
      - ./conf.d:/etc/nginx/conf.d:ro
  service-a:
      context: service-a
    volumes:
      - ./dist:/usr/share/nginx/html

Comments

[pandanoir]

なるほど、確かに起こっている現象をみるに同じタグでイメージをビルドしている、というのが当たりに思えます。今回、ここには書いていなかったのですが、 docker-compose.ymlにimage名を指定しないままDockerfileを指定してbuildしていたので、おそらくpullしてきたイメージが上書きされていたみたいです。