「.bash_profile」「.bashrc」に記載されていないパスがコマンドとして利用できる理由

Question

環境変数,PATHについて調べていたのですが、あやふやだった点をハッキリさせたいと思い質問させて貰いました。

自分のターミナル(fish)でecho $PATHと打ち込むと、以下のように表示されます。

/usr/local/bin/ /usr/local/bin /usr/bin /bin /usr/sbin /sbin /opt/X11/bin

ここのフォルダ内に存在する実行ファイルは基本的に、ターミナルからファイル名の指定でコマンドが実行できますが、例えば「/usr/local/bin/」ここのパスを「.bash_profile」や「.bashrc」に登録をすることで、「/usr/local/bin/」ここのフォルダ内のファイルがコマンドとして使えるようになるのだと思います。

しかし、自分の「.bash_profile」や「.bashrc」には、/usr/local/bin/ここのパスが記載されていませんでした。

「.bash_profile」の内容は下記になります。

export WORKON_HOME=$HOME/.virtualenvs
export VIRTUALENVWRAPPER_PYTHON=/Users/tt-a/.pyenv/shims/python3
export PROJECT_HOME=$HOME/Devel
export PATH="$HOME/.pyenv/shims:$PATH"
export PATH="$PATH:/usr/local/bin/docker-machine"
export PATH="$HOME/.composer/vendor/bin:$PATH"
source  $PYENV_ROOT/versions/3.7.3/bin/virtualenvwrapper.sh
export PATH="$HOME/.nodebrew/current/bin:$PATH"
# added by Anaconda3 2019.10 installer
# >>> conda init >>>
# !! Contents within this block are managed by 'conda init' !!
__conda_setup="(CONDA_REPORT_ERRORS=false '/Users/tt-a/opt/anaconda3/bin/conda' shell.bash hook 2> /dev/null)"
if [ $status -eq 0 ];
    \eval "$__conda_setup"
else
    if [ -f "/Users/tt-a/opt/anaconda3/etc/profile.d/conda.sh" ];
        . "/Users/tt-a/opt/anaconda3/etc/profile.d/conda.sh"
        CONDA_CHANGEPS1=false conda activate base
    else
        \export PATH="/Users/tt-a/opt/anaconda3/bin:$PATH"
    end
end
unset __conda_setup
# <<< conda init <<<

さらに、「.bashrc」の中身も開きましたが、空となっていました。

疑問点なのですが、何故「/usr/local/bin/ 」のフォルダなどが存在していないにも関わらず、コマンドとして「/usr/local/bin/ 」内のファイルが指定できるのでしょうか...?

※環境について
MacOS 10.14.6
ターミナル: fish

Comments

[hoshi-takanori]

fish をお使いなら、.bashrc や .bash_profile はなんの関係もないのでは。
https://qiita.com/ledsun/items/8ca1a450b21c8ebc9670

Answer 1

まず、使用しているシェルが fish ですので、.bash_profile、.bashrc は使われていません。

https://fishshell.com/docs/current/index.html?highlight=profile#initialization-files によると、（詳細は上記リンクを参照していただくとして、）以下の順で設定ファイルを読み込みます。

1. /usr/share/fish/config.fish
2. ~/.config/fish/conf.d/*.fish
3. /etc/fish/conf.d/*.fish
4. XDG_DATA_DIRS環境変数で指定したディレクトリ + fish/vendor_conf.d/*.fish
5. /etc/fish/config.fish
6. ~/.config/fish/config.fish

これらの、既定の初期化スクリプトの中で、PATH環境変数についても設定が行われていると考えられます。

Comments

[study_111]

ご回答ありがとうございます。
1~5のファイルを調べてみたのですが、ほとんどパスの情報は記載がされていませんでした。具体的には以下のファイルとなります。
「/usr/share/fish/config.fish」「~/.config/fish/conf.d」「/etc/fish/conf.d/」「/etc/fish/config.fish」「~/.config/fish/config.fish」

一行程度自分で以前に追加したパスが「~/.config/fish/config.fish」に設定されていたのですが、それ以外は何も記載されておりませんでした。

[kazto]

いえ、今回初めてちゃんと読みましたが、`/usr/share/fish/config.fish` で各種PATHをセットしていますね。

[study_111]

何故わからないのですが、「/usr/share/fish/config.fish」こちら開いても何も記載されていませんでした...

[kazto]

fishのインストールはどのように行いましたか？
Macであれば、Homebrew経由でしょうか。であれば、/usr/local/share/fish/ 以下あたりにあったりしませんでしょうか。

[study_111]

結構前なのであまり覚えておらず申し訳ないのですが、恐らくHomebrewでインストールしたと思います...
「/usr/local/share/fish/」こちら見てみましたら、「config.fish」が存在しており、設定項目と思われる内容が記述されておりました。
しかし、こちらには、「set PATH /usr/local/bin /usr/sbin $PATH」のような項目は存在していなかったのですが、angel_p_57さんがおっしゃります通り、これらのパスはターミナルの元々の設定でパスが指定されていた可能性がございますでしょうか？

[kazto]

そうですね、fishを起動するまえにbashにいたのであれば、PATHが引き継がれていると考えられます。
fishをログインシェルに変更しているのであれば、その限りではありません。

[study_111]

なるほどです。長々とありがとうございました。
後は自分で色々と、調べてみたいと思います。
大変勉強になりました。


Answer 2

シェルの設定ファイルの影響というのもありますが、PATH も環境変数の1種であり、環境変数は親プロセスから子プロセスへ引き継ぐ使い方をするものですので、シェルの起動元 ( この場合はターミナル ) が、もともと PATH を何に設定しているか。その影響を見る必要があると思います。
※で、そのターミナルの持つ環境変数は、例えばGUIのランチャーから…とか。辿るとキリがないところですが。

Comments

[study_111]

ご回答ありがとうございます。
ということは、fishではない起動元のターミナルの設定で、「/usr/local/bin」を、環境変数に指定してしている可能性があるということでしょうか？

[angel_p_57]

はい。その可能性があります。もっと言うと、ターミナルは関与してなくて、もっとおおもと ( GUIコンポーネントを統括するプログラム ) が由来になっているかも知れません。
「突き止めたい」ということであれば、どこが由来になっているか切り分けていく必要があります。
※申し訳ないのですが、ターミナルの設定含め、どうすれば調べていけるかまでの知識は私にはないです…