Javaの複数の情報を1つの変数に格納する時と、前の情報を保持しながら加算する時の書き方の違いがわかりません

Question

public static void main (String[] args) {
		outside1:
		for(int i1 = 1 ; i1 <= 9 ; i1++){
			String disp1 = "";
			for(int j1 = 1 ; j1 <= 9 ; j1++){
				if(i1*j1 == 54){
					break outside1;
				}
				disp1 = disp1 + i1*j1 + " ";
			}
			System.out.println(disp1);
		}

このコードの「disp1 = disp1 + i1j1 + " ";」の部分ですが、私ははじめ前のdisp１に新しいdisp１を足しているのだと思っていました。たとえば i=1, j=1 だと、ij=1がdisp1に格納され、次のi=1,j=2のときのij=2がij=1が入っているところに加えられる。すなはち、disp1=(i=1 * j=1) + (i=1 * j=2)　→　disp1＝1+2　なのかなと思っていましたが、実際はdisp1に前の情報を維持しつつ新しいi*jを格納し、また" "でスペースも格納しているというかんじでした。つまり、disp1に 1(i=1,j=1)と「スペース」と2(i=1,j=2)と「スペース」と…という具合に列として格納されていってる感じでした。では、なぜ 前の情報を維持しながら加算することにはならなかったんでしょうか。文字列や数字の列を一つの変数に連続で格納する時と、前の情報を維持しながら加算していくとき書き方の違いを教えてほしいです。

Answer 1

変数disp1の型がStringであることに起因します。Javaは、式中の+演算子に関して文字列の連結であったり数の加算を行ったりします。

また、disp1 + i1*j1 + " " は String + (int * int) + Stringなので、(int * int)の部分が計算されたのち、文字列になります。

下のサイト様の記事で、
文字列の連結 - Let's プログラミング Java入門

「+」演算子は左辺または右辺の値が文字列であった場合、もう片方の数値を文字列に変換して文字列を連結します。

の部分をご参照ください。また、Java8のStringに関するリファレンスが以下です。
Java8 java.lang.String - Java8

Java言語は、文字列連結演算子( + )、およびその他のオブジェクトから文字列への変換に対する特別なサポートを提供します。文字列連結はStringBuilder (またはStringBuffer)クラスとそのappendメソッドを使って実装されています。文字列変換はObjectによって定義されたtoStringメソッドを使って実装され、Javaのクラスすべてによって継承されます。文字列連結および文字列変換についての詳細は、Gosling、Joy、およびSteeleによる『Java言語仕様』を参照してください。

質問者さんの疑問点について、

なぜ 前の情報を維持しながら加算することにはならなかったんでしょうか

は、言葉の使い方の問題ですが、String disp1の場合でも文字列を連結し続けているのですから、これも「前の情報を維持している」と言えます。1,3,6,10...とのように加算していきたいのであれば、disp1は整数int型で取り扱えばよいです。以下のコードがその例です。

public class t2 {
    public static void main (String[] args) {

outside1:
        for(int i1 = 1 ; i1 <= 9 ; i1++){
            // String disp1 = "";
            int disp1 = 0;
            for(int j1 = 1 ; j1 <= 9 ; j1++){
                if(i1*j1 == 54){
                    break outside1;
                }
                //disp1 = disp1 + i1*j1 + " ";
                disp1 += i1 * j1; // disp1 = disp1 + i1 * j1;
                System.out.print(disp1 + " ");
            }
            // System.out.println(disp1);
            System.out.print("\n");
        }
       	System.out.print("\n");
    }
}

実行結果です。

$ javac t2.java
$ java t2
1 3 6 10 15 21 28 36 45
2 6 12 20 30 42 56 72 90
3 9 18 30 45 63 84 108 135
4 12 24 40 60 84 112 144 180
5 15 30 50 75 105 140 180 225
6 18 36 60 90 126 168 216
$

Comments

[chimo]

なるほど！！Javaの新たな機能についてとても勉強になりました！くだらない質問であったと思いますが丁寧に答えて頂いてありがとうございます！！(*^-^*)

[dodox86]

もし解決されたのであれば、質問を閉じていただけますようお願いいたします。

[chimo]

申し訳ないです。完全にベストアンサーを決めたつもりでいてました…。

Answer 2

私ははじめ前のdisp１に新しいdisp１を足しているのだと思っていました。

そのとおりです。文字列に対して+演算子を使うと、前後を連結した文字列を生成します。

Comments

[maisumakun]

> 前の情報を維持しながら加算することにはならなかったんでしょうか。

なっています。

[maisumakun]

（なお、連続で文字列を追加し続けるような場合、StringBuilderを使ったほうが効率的です。）

[kaina]

文字列の連結についてはその通りだと思いますが、
>なぜ 前の情報を維持しながら加算することにはならなかったんでしょうか。
については多分chimoさんが思っていることとズレている気がします。
1 3 6 10・・・という結果を想定していたけど、そうなっていないのは何故ということではないでしょうか？

[chimo]

文字列なら連結されるんだろうなとは思っていましたが、i, j　はint型なので文字じゃなくて数字なのになぜ足し算として加算される形ではなく、文字列として格納されていってるのだろうかと不思議に思ったのです。わたしは加算されていくと思ったのですが、実際にコードを動かすと、文字列のように1の段や2の段の九九がひとつづつ表示されていく感じでした。

[chimo]

>kainaさん
その通りです。私が想定していたのは前の情報を加算しながら表示されて、1 3 6 10...となることです。
でも実際は1 2 3 4...2 4 6 8 ...3 6 9 ...のように九九が表示されていきます。