map途中で例外が起きたとき、状態を持つ結果を切り戻したい

Question

Rubyで、複数（任意個）のファイルを同時にオープンして処理しています。具体的にはHTTP POSTをしています。

とりあえず次のような感じで書いて、ファイルをオープンしてできたIOのArrayを作って処理しています。

filenames = ['foo.tar.xz', 'bar.zip']

begin
  inputs = []
  filenames.each do |f|
    inputs << open(f)
  end

  # ここにinputsを使った処理入る

rescue => ex
ensure
  inputs.each {|x| x.close }
  raise ex if ex
end

ここで、filenames.each do 〜の部分は、[String] -> [IO]という処理なので、mapを使ったほうが自然かなと思っています。

  inputs = filenames.map {|f| open(f) }

しかし、mapにした場合は、途中で例外（たとえばErrno::ENOENT）が起きると、inputsが結果のArrayをまだ指していないため、それまでにオープンしたIOをensureでクローズするという切り戻し処理ができません。

mapを使いつつ、例外が起きたときに そこまでの結果を切り戻す （実行前の状態に戻す）方法はないでしょうか。

なお、自然な記述が目的なので、複雑な方法は望むものではありません。

Answer 1

filenames = ['foo.tar.xz', 'bar.zip']
inputs = filenames.lazy.map{|f| open(f) rescue $!}.take_while{|f| !f.is_a? Exception}.force

何の例外が起きたのかをユーザーに提示しないのが気になります。

filenames.map{|f| open(f) rescue $!}

若干意味は変わりますが結果or例外を格納してやった方が扱いやすいように思います。

Comments

[emasaka]

なるほど、C言語のNULLのように、“目的の値またはエラー値”を返す方法ですね。
ただ、例外が起きなければそのまま進めたいので、改めてArray中に例外値やnilが入っていないか全検査するのもナンだなあと（Array#any?などを使えばいいだけではありますが）。

Answer 2

mapだと難しそうですね。inputs = []　の初期化が麗しくない、と言うことでしたらinjectではどうでしょう

begin
  inputs = 
    filenames.inject([]) do |ary,f|
      ary << open(f) rescue StandardError,ary
  end

  # ここにinputsを使った処理入る

rescue => ex
ensure
  (inputs||eval(ex.message)).each {|x| x.close }
end

やはり元の方が簡明だな、って気がします。