teratail Report vol.15

2019/1/29

【Oracle Code Tokyoレポート後編】アメリカでは平均年収1800万!Blockchainエンジニアになるには?/ギャルも、キュウリもIoT!

2018年12月11日に開催された「Oracle Code Tokyo」。IBM Developer Adovodateの戸倉彩氏(@ayatokura)や、IoTLT主催の菅原のびすけ氏(@n0bisuke)をゲストに迎え、AIやIoT、ブロックチェーンなど最新技術から話題の技術まで様々なジャンルのセッションが行われました。

Oracle Code Tokyoレポート後編では、ゲストスピーカーの菅原のびすけ氏、中村岳氏によるセッションに注目しつつ、イベントの様子をお伝えしていきます。

※前編はこちら

オープンコミュニティイベント「Oracle Code Tokyo」とは?

Oracle Code Tokyo」とは、日本オラクル社としては初となる、ディベロッパー向けコミュニティイベントです。「デベロッパーによるデベロッパーのためのイベント」というコンセプトのもと、所属企業や使用技術を限定せず、オープンに、新たなテクノロジーや注目のテクノロジーについて最新情報を、学び、共有していく場です。

「ブロックチェーンエンジニアになろう!~Hyperledger Fabricのご紹介」 by 中村 岳氏

-ブロックチェーンエンジニア業界の熱さを語る中村 岳氏-

レポート後編、最初にご紹介するのは、日本オラクル所属の中村 岳氏(@gakumura)。昨今のブロックチェーン事情や、ブロックチェーンエンジニアになるための基礎知識から勉強法までをまとめてくださいました。

アメリカでの平均年収、約1800万円!ブロックチェーンエンジニアの需要 is すごい!

Gartner社の「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2018年」を見ると、ブロックチェーンはすでに「過度な期待」のピーク期をすぎたところにあると位置づけされています。また、仮想通貨や暗号資産の価格を見ても、2017年末に最高値を記録して以来、おおよそ2018年を通して下降し続けています。果たして、ブロックチェーンはもはやオワコンとなってしまったのでしょうか?

いえ、そんなことはありません。アメリカでのブロックチェーンエンジニアの給与は平均15~17.5万ドル、つまり1800万円前後で、これはAIスペシャリスト並の報酬であり、ソフトウェアエンジニアとしては最高水準にあたる値です。さらに、2017年から2018年にかけて、その需要は4倍にも急上昇しているのです。

また、国内でも、ブロックチェーン技術を活用して、貿易情報連携基盤の実証事業が始まったり、電力直接取り引きの実証研究が開始されたりなど、エンタープライズ領域での業務システムのブロックチェーン利用が本格的に始まっています。国内でのブロックチェーンエンジニア需要もそれに伴いどんどん高まっていくことが予想されます。

そもそもブロックチェーンエンジニアとは?

ブロックチェーンエンジニアと言っても、大きく分けて2種類あります。ブロックチェーンそのものとその周辺技術を開発または研究するエンジニア、ブロックチェーンを利用するシステムやアプリケーションを開発するエンジニアです。前者は、Bitcoinの基盤ネットワーク作っている人やブロックチェーンで使う暗号のアルゴリズムを研究している人があたります。後者は、仮想通貨の取引所サービスを開発する人、EthreumでDAppsの開発をしている人などです。今回は後者の意味でのブロックチェーンエンジニアなるためにはどうするか、にフォーカスして話を進めていきます。

2種類のブロックチェーンとその特性

ブロックチェーンエンジニアを目指すにあたりまず、ブロックチェーンには2種類あることを抑えておく必要があります。まず1つ目は、「パーミッションレス」(Permission-less)で、パブリックチェーンと呼ばれるものです。誰でもネットワークに参加することができ、台帳のコピーを保持することができます。ビットコインやEthereumがこの例です。2つ目は、「パーミッションド」(Permissioned)です。コンソーシアムチェーン、プライベートチェーンとも呼ばれます。招待されたメンバーが参加し、台帳のコピーを保持するクローズドなブロックチェーンです。

どちらのブロックチェーンの方がいいという訳ではないですが、向き不向きがあるのでそれぞれの特性も抑えておきましょう。パーミッションレスでは、仮想通貨やゲームなど一般ユーザーがターゲットとなるユースケースが多いです。Web系企業、自社サービスを開発している企業などで参入が多く、採用需要が増えるのではと考えられます。企画力やマーケティング、UX、エコノミー設計など、多くの人に使ってもらうためのスキルも同時に求められます。一方、パーミッションドのブロックチェーンでは、金融やサプライチェーンなど、複数企業のコンソーシアムでの業務システムでのユースケースが主軸となります。非IT企業のシステム企画/開発の部門やSIerでの採用需要が増えていき、業務知識や基盤知識、セキュリティやプロジェクト推進などのスキルが、合わせて必要になってくるでしょう。

-パブリック/プライベート、それぞれの特性から向き不向きを把握しておこう-

さて、パーミッションドとパーミッションレス、それぞれ代表的なブロックチェーン基盤はいくつかあるのですが、今回は、パーミッションドのブロックチェーンの中ではおそらく一番流盛り上がっている「Hyperledger Fabric」について触れておきます。

Hyperledger Fabricは、エンタープライズ用途を目的として開発されたブロックチェーンです。「Hyperledger」とは、Linux財団がホストするオープンなコミュニティのことで、185以上の様々な業界やIT企業が参加しており、複数のブロックチェーン/DTL(分散台帳技術)をOSSプロダクトとして開発しています。また、「Fabric」とは、Hyperledgerが開発している、エンタープライズ利用のためのオープンソースブロックチェーン基盤です。メンバー管理サービスを備えたパーミッションドブロックチェーンを実装することを可能にします。

Hyperledger Fabricを勉強するには?

最初のステップとしてオススメなのは、通称"黄色本"と呼ばれる「Hyperledger Fabricによるアプリケーション開発」です。その次のステップとして「ブロックチェーンシステム設計」という書籍を読むのがよいでしょう。ブロックチェーンを利用する業務システムを設計する際の注意点、設計の指針などが親切に解説されています。さらにその後は、公式ドキュメントや各種ブログ等で情報収集しつつ、あとはひたすら手を動かすのみです。少し前まではネットワーク構築すらイバラの道でしたが、現在は、公式ドキュメントも充実し、黄色本の登場や各種ブログも多く出てきたことで、頑張れば習得できる状況になっています。

とはいえやはり習得難易度は高いものですし、早くChaincodeを書きたいという方には、各社が提供するPaaSを利用するのが便利です。Oracle社でもOracle Blockchain Cloud Serviceというものを提供しており、簡単に、かつすばやくシステムを構築することができます。また、多用なREST APIゲートウェイが付属しているなど便利なつくりにもなっています。

さぁ、みなさんもさっそくブロックチェーンエンジニアへの道を進んでみましょう!

「IoTLTでのゆるふわIoT事例紹介」by 菅原 のびすけ氏

-180回以上にわたり開催された「IoTLT」で登場した傑作集を紹介する菅原のびすけ氏 -

イベント最後の登壇を飾ったのは、dotstudio社の代表取締役CEOであり、LINE API ExpertsやMicrosoft MVPにも選ばれている菅原のびすけ氏(@n0bisuke)の講演「IoTLTでのゆるふわIoT事例紹介」です。

日本全国8,500人が参加するIoTLTとは?

IoTLT」とは、その名の通りLT(ライトニングトーク)形式で、最新のIoT事情や、個人的、あるいは企業として開発したIoT作品・製品について発表し学び合う,IoT縛りの勉強会です。2015年2月に始まり、月に1回のレギュラー開催に加え、最近ではスピンアウト編であるSIerIoTLTやAIoTLT、札幌・福岡・仙台・広島など全国12の都道府県での地方版、さらには中国の深センでも開催されています。これまでに開催されたイベント回数は、なんと累計180回(!!)を越え、現在、多いときには月10回以上も開催される大人気イベントです。

今回のゲスト講演では、これまで開催された180回の中でも特に話題になったものをピックアップして紹介してくださいました。本記事でも、菅原氏のコメントともにIoTLT傑作集をいくつか紹介していきます。

ボクノカオヲオタベ!リアルなアンパン○ンに悲鳴が!

こちらはIoTLT常連のへっぽこまるこさん(@hepppook)の作品。見た目のインパクトも強烈ですが、実際にしゃべってくれます。この日のIoTLTのtwitterも一気に投稿数が増えたそうで、MakerFairの展示として紹介した際は、子どもたちの悲鳴も上がったのだとか。(笑)

Instagramに動画もありました。動画だと少し聞き取りづらいですが、「ボクノカオエオオタベー」としゃべってます。夢に出てきそうです。

https://www.instagram.com/p/BqHXJPCDa3V/

バルス!バルス!バルス!

こちらは飛行石職人きるりさん(@Kiruriiin)の作品。金曜ロードショーで「天空の城ラ○ュタ」が放送されると、twitterで1分間に23万回以上もの「バルス」がツイートされたというのが昔話題になりました。この作品は、そのバルスツイートを計測して飛行石が光るというというもの。金曜ロードショーの楽しみ方が増えますね。

きゅうり農家もIoT

IoTは分野を問わず活躍する、それをまさに体現しているのがこちら。開発したのは、他のメディアにも度々登場するキュウリ農家の小池誠さんで、きゅうりの仕分け作業をIoT×AIで実現しているとのこと。きゅうりの長さや、曲がり方などを検知し、キュウリの品質を判断してくれるプロダクトです。

IoTLTには、ギャルもいる!?

きゅうり農家以上に、IoTは分野を超えることを示してくれるのが、こちらの2人組。ギャルが電子工作するユニット「ギャル電」(@GALDEN999)です。twitterで何度も話題になり、IoT界隈ではすでに有名になってきているので、ご存知の方も多いかもしれません。現在は芸能プロダクションに所属しているというお二人は、初登場は2016年9月だったようです。

IoTLT、来てみてね

ここで紹介した作品以外にも、合計20ほどの傑作たちが菅原のびすけ氏より紹介されました。どの作品も気になります。ぜひみなさんもIoTLTに参加してみて、IoT盛り上がりの熱気を肌で感じてみてください。

IoTLTイベント参加はこちらから。





懇親会&抽選会の様子

トークセッションがすべて終了したあとは、懇親会&抽選会が開催されました。

オシャレな料理たち。

ビール勢も豪華なラインナップが揃っています!テンションあがります!

Oracle社からの商品提供で、超太っ腹な「大抽選会」も行われました。

ドローン、ANKERの充電器、Google Home Mini、echo dot、お菓子の詰め合わせなど、バラエティに富んだ豪華賞品に会場もザワザワ。

狙った賞品をゲットできた人たち。

残念賞...?でも笑顔が素敵です。

集合写真を取ってフィニッシュ。

当日の盛り上がりの様子は、togetterでもご確認できますので、よければご覧ください。

https://togetter.com/li/1297949

Oracle Code Tokyoに参加しよう!

Oracle Code Tokyoでは、今後も様々な切り口で、テクノロジー界を盛り上げるイベントを開催していきます。気になる方は、下記のconnpassグループよりメンバー登録し、ぜひ遊びにきてください。

https://oracle-code-tokyo-dev.connpass.com/