git log の `--` オプションについて

Question

前提

git log <path>とgit log -- <path>の違いは何なのでしょうか。
--をつける、つけないで何が変わるのでしょうか。
マニュアルには--は以下のように説明されていますが、よくわからなかったので質問です。

Paths may need to be prefixed with -- to separate them from options or the revision range, when confusion arises.

混乱が生じた場合、オプションまたはリビジョン範囲からパスを分離するために、パスの前に -- を付ける必要がある場合があります。

ちなみにこのコマンドは指定したファイルの変更コミット履歴を確認することができます。

Comments

[miyabi-sun]

> 「混乱が生じた場合」

これはコマンドライン引数のオプションを沢山付与して、コマンド実行者やGitコマンド自体が「混乱した場合」の事を指しているのだと思います。

Answer 1

オプションまたはリビジョン範囲からパスを分離するため

この文章が示す内容としては、例えば「--graph」や「HEAD^」といった名前のパスがある場合に--が必要になるということでしょう。
試しに「HEAD^」という名のファイルを置いてgit log HEAD^を実行してみたところ以下のエラーとなりました。(リビジョン優先じゃないんですね)

$ git log HEAD^
fatal: ambiguous argument 'HEAD^': both revision and filename
Use '--' to separate paths from revisions, like this:
'git <command> [<revision>...] -- [<file>...]'

Answer 2

ファイルパスを指定した場合でも、ファイルが存在しない場合、与えられた引数が <path> なのかそれ以外なのかを判断することができず混乱してしまいます。

続く引数が <path> であることを明示するために -- を用います。削除済みのファイルに対して git log を参照したい場合などに利用します。