c言語 socket WSLだけ、F_SETOWN が常に-1を返す理由

Question

問題のコード

fcntl(sock, F_SETOWN, getpid());

上記のコードで、エラーとなりました。
返り値は-1で、erronoは"invalid arguments" です。

全く同じプログラムでも純粋なubuntu環境ではエラーはでませんでした。
wslのバージョンは、Ubuntu 20.04.4 LTS です。

更に不可解なのが、
wslでもsocketがudpの場合にはエラーとならない点です。

※ nonblocking(非同期)設定などはエラーにはなりません。(F_SETOWNだけです...）

fcntl(sock, F_SETFL, O_NONBLOCK | FASYNC);

このあたりが関係しているのだと思うのですが...
何かヒントを頂けましたらと思います。

Answer 1

WSL1 と WSL2 は Windows 上で動くためのメカニズムが異なります。 WSL1 では Linux システムコールを Windows システムコールに変換することによって実現されており、 WSL2 では Linux カーネルを仮想マシン上で動かすという方法が取られています。 WSL1 は無理に Linux のマネをしている形ですので互換性が十分ではない部分があるようです。 おそらく質問者が使っているのは WSL1 ではありませんか？

WSL1 で一部のシステムコールが実装されていないのはそういうものだというほかなく、微妙な互換性で悩みたくないなら WSL2 を使うのがオススメです。

しかし WSL2 があらゆる面で優れているというわけではありません。 WSL1 を使ったほうがよい場合の例も提示されております。 WSL2 は Linux カーネルそのものを動かすという性質上、 Windows 側との連携が多少スムーズではないようです。

Comments

[akiyama_pga]

ありがとうございます。
おっしゃる通りでした。

本格的な開発においてはなるべく純粋なlinuxを使用するようにしたいと存じます。