【Swift】<Type> { get } とはなにか

Question

UIScreen.mainScreen().bounds を読んでつまづきました。

@availability(iOS, introduced=2.0)
class UIScreen : NSObject, UITraitEnvironment, NSObjectProtocol {
    
    // ......
    
    var bounds: CGRect { get } // Bounds of entire screen in points

    // ......

この CGRect { get } がどういう処理を行うコードかわかりません。

UIScreen クラスを読んでいるといたるところに <Type> { get } という記述が出てきます。また NSObjectProtocol だと Int { get } や String { get } が。

この <Type> { get } の処理についてご存知のかた、回答いただけるとうれしいです。

Answer 1

こんにちは。

Swiftに「{ get }」のみで記述されるコードはあるわけではありません。例示の記述は、プロトコルを定義する場合、プロパティの実装に関して getter（getアクセサ）を指定していることを示しています。

プロトコルは、特定の名前と型をもつインスタンスプロパティやタイププロパティをクラスや構造体に実装するように要求することができます。また、その実装に際しては、getterか setterのいずれか、または両方を指定することができることになっています。

ちなみに、プロトコルでプロパティの実装を要求する場合には、つねに varをつけて宣言します。

たとえば、Int { get } が使われる場面であれば

struct SomeStructure {
  var x = 0.0
  var y = 0.0
  var middle: Int {
  get {
    return (x + y) / 2
  }
  set {
    x = newValue / 2
    y = newValue / 2
  }
  }
}

とか

struct SomeStructure {
  var x = 0.0
  var y = 0.0
  var middle: Int { // middleは read-only
    return (x + y) / 2
  }
}

といった感じです。

なお、2つ目の例のように読み出しのみ（read-only）のプロパティを定義する場合には、getや setを省略して記述することが可能です。

以上、ご参考いただければ幸いです。