アセンブラでレジスタに値を転送するとその値が変わっている

Question

Cortex-M3マイコンのスタートアップ処理をアセンブラで書いているのですが、

……
MV R0, 0x50
MSR BASEPRI, R0
……

という命令を書き、デバッガでマイコンにダウンロードして動かしこの時点でのBASEPRIの値を確認すると、0x40になってしまいます。
(すみません1行目はMVだったかうろ覚えですが、ともかくR0に値を転送しています。)
ステップ実行してみると、1行目の時点でちゃんとR0は0x50になっていて、2行目実行後もR0は0x50のままです。
このような現象が起こる原因に心当たりのある方はいらっしゃいますでしょうか。

ちなみに、

……
MV R0, 0x40
MSR BASEPRI, R0
……

と値を変えて試してみると、ちゃんとBASEPRIの値は0x40になります。R0の値ももちろん0x40です。

また、0xFFは0xE0になります。

###補足情報(言語/FW/ツール等のバージョンなど)
コンパイラ・デバッガ：IAR EWARM
東芝マイコンTMPM370グループ

Answer 1

東芝のマイコンは使ったことがないのですが、
「BASEPRIレジスタの0x10に該当するビットがread-onlyになっている」
可能性はありませんか。
たとえば、0x4fとか0xffを書き込んだ場合、どうなりますか?

ARMのリファレンスマニュアルによるとBASEPRIレジスタは8ビット長ですが、そのうちの何ビットが実際にR/Wできるかはマイコンの実装依存になっています。お使いのマイコンの割り込み優先度が8レベルしかない場合、BASEPRIは上位3ビットしかwriteできない仕様かもしれませんよ。

Comments

[minato_hy]

東芝マイコンのリファレンスをよく見たところ、この製品では「3ビットで優先度を設定することができます」と記載がありました。
納得できました、ありがとうございます。

Answer 2

ググっただけなので、大いに外している可能性大ですけど、
msrで更新する前に、mrsでの読み込みはセットでなければならないように思います。

割り込みを制御するのだから、当然その間の割り込みが制御されなければならないはずで、
その為に、mrsでロックし、msrでロック解除みたいなシーケンスのような気がします。

デバッグでは値が正しいというのは、デバッグ自体が割り込みですから、そのような事ではないかと。
追記

よく読むと、ステップ実行したら、BASEPRIは正しいなどとは説明されていませんね。
案の定、外しましたすみません。

Answer 3

ちらっと Cortex-M3 Devices Generic User Guide を見ただけですが、
BASEPRIのRequired privilegeはPrivilegedになっています。
権限の設定は出来ているでしょうか？（権限の設定はCONTROLレジスタで行うようです）

的外れでしたらすみません。