#!/usr/bin/env sh この表記のシェバングは本当に必要なの？

Question

いつもお世話になります。
表記のシェバング行はあっても無くても、実行できてしまいます。

シェバングについてネットでも調べました。
env をつけると引数なしでよいとか。。。
また 最後にsh て何んだろう。。シェルスクリプトかなとか

まずエラーをだず方法ってあるのでしょうか？

このままだと永遠にシェバング行の表記をスルーして、理解せずに
ごまかしプログラマーになりそうです。

#!/usr/bin/env sh
cd /home/pi/toku1/08-11-a3
python3 sample_09_distance_measuring_sensor.py

Answer 1

シバンは、+x属性を付けて（./***.shのような形で）ファイル自体を実行する場合に必要なものです。sh ***.shのようにシェルの引数に投げるだけであれば特に不要です。

単にシェルスクリプトを書く場合は、#!/bin/sh（厳密にshの文法で書く場合）、あるいは#!/bin/bash（Bash拡張を使う場合）をおすすめします。shやbashの置き場が違う環境は、あまりありません。

Rubyの場合、（特にrbenvを挟むなど複雑な環境でRubyを立ち上げないといけない場合もあるので）シバンで直接書くのが煩雑になるし、環境によっても変化するので、対策として#!/usr/bin/env rubyのように書くことがありますが、あまり行儀がいいとはいえませんし、シェルスクリプトの場合は通常そのようなことをしないので不要です。

Comments

[eisaku123]

＞＞シバンは、+x属性を付けて（./***.shのような形で）ファイル自体を実行＞＞する場合に必要なものです。
シバンを無くしても実行できまたよ。

＞＞シバンで直接書くのが煩雑になるし、環境によっても変化するので、対＞＞策として#!/usr/bin/env rubyのように書くことがありますが
対策しなかったらどんな書き方になるでしょうか？

[maisumakun]

Ruby環境を選ばずに実行できる正式な書き方としては、「いったんシェルスクリプトとして実行してから、改めてrubyを呼び出す」となります（https://docs.ruby-lang.org/ja/latest/doc/spec=2frubycmd.html の最下部にあるような書き方）。

[Tak1016]

.sh って拡張子をつけてるから　シバン無しでもshって認識するのでは、って思いました。
まあ　基本 bashで実行してるであれば既定値bashですよねって解釈されてるのもあると思います。
perlなどの他言語の場合、威力を発揮するのかなと思ったりしました。

[eisaku123]

いろいろなアドバイスありがとうございます。
結局、初心者にとって、matobaa さんの回答の運用段階を重視しなければ、シバンはとりあえず、
おまじない程度と思っておけばよいと解釈すればよいでしょうか？

[maisumakun]

シェルから自分で叩いて実行する分にはそうかもしれませんが、cronやGit hookなど、「シェル以外から実行されるコード」の場合にはどうなるかわかりません。

Answer 2

システム目線での必要性は maisumakun さんの回答のとおりです。
ただ、私の回答はちょっと違います。(考え方の問題ですけど)

shebangは、その「シェルスクリプト」ぽく見えるものがなにものかを宣言するものであり、必ず記載すべきです。

その何かは、bashのスクリプトなのか? shのスクリプトなのか? はたまたシェルスクリプトに似た何かなのか? を宣言するのに有用であり、運用段階での無用のトラブルを防ぐための重要なヒントになります。

fileコマンドはちゃんと教えてくれます。

matobaa@matobaa:~$ cat aaa.sh
#!/bin/sh
matobaa@matobaa:~$ cat bbb.sh
#!/bin/bash
matobaa@matobaa:~$ cat ccc.sh
#!/usr/bin/env sh
matobaa@matobaa:~$ cat ttt.sh
#!/bin/teratail
matobaa@matobaa:~$ file *
aaa.sh: POSIX shell script, ASCII text executable
bbb.sh: Bourne-Again shell script, ASCII text executable
ccc.sh: a /usr/bin/env sh script, ASCII text executable
ttt.sh: a /bin/teratail script, ASCII text executable

追記

+x して直接実行する際、シェルがシェバンを解釈しています。

書かなかったとき、書いたとき、直接実行したとき、シェルにパラメータ渡ししたときはこんな感じ。

| shebang | dashで直接実行 | bashで直接実行 | shにパラメータ渡し | bash にパラメータ渡し |
|:--|:--|:--|
| (かかない) | FALSE | TRUE | FALSE | TRUE |
| #!/bin/sh | FALSE | FALSE | FALSE | TRUE |
| #!/bin/bash | TRUE | TRUE | FALSE | TRUE |

matobaa@matobaa:~$ echo $SHELL
/bin/bash
matobaa@matobaa:~$ cat ./no.sh
[ a == a ] && echo TRUE || echo FALSE
matobaa@matobaa:~$ cat ./da.sh
#!/bin/sh
[ a == a ] && echo TRUE || echo FALSE
matobaa@matobaa:~$ cat ./ba.sh
#!/bin/bash
[ a == a ] && echo TRUE || echo FALSE

matobaa@matobaa:~$ dash
\[\e]0;matobaa\a\]\u@matobaa:\w$ \[\033kmatobaa\033\\]./no.sh
./no.sh: 1: [: a: unexpected operator
FALSE
\[\e]0;matobaa\a\]\u@matobaa:\w$ \[\033kmatobaa\033\\]./da.sh
./da.sh: 2: [: a: unexpected operator
FALSE
\[\e]0;matobaa\a\]\u@matobaa:\w$ \[\033kmatobaa\033\\]./ba.sh
TRUE
\[\e]0;matobaa\a\]\u@matobaa:\w$ \[\033kmatobaa\033\\]exit

matobaa@matobaa:~$ ./no.sh
TRUE
matobaa@matobaa:~$ ./da.sh
./da.sh: 2: [: a: unexpected operator
FALSE
matobaa@matobaa:~$ ./ba.sh
TRUE

matobaa@matobaa:~$ sh ./no.sh
./no.sh: 1: [: a: unexpected operator
FALSE
matobaa@matobaa:~$ sh ./da.sh
./da.sh: 2: [: a: unexpected operator
FALSE
matobaa@matobaa:~$ sh ./ba.sh
./ba.sh: 2: [: a: unexpected operator
FALSE

matobaa@matobaa:~$ bash ./no.sh
TRUE
matobaa@matobaa:~$ bash ./da.sh
TRUE
matobaa@matobaa:~$ bash ./ba.sh
TRUE

matobaa@matobaa:~$

Comments

[maisumakun]

シンタックスハイライトが「#!/bin/teratail」だけ違うということで、何かを認識しているっぽいですね。

[eisaku123]

fileコマンドで確認できるようにする必要性があることは認識しました。

[eisaku123]

[ a == a ] の構文がdash、bash、sh によって成立不成立があるよ
ということでしょうか？

[matobaa]

そのとおりです。== は bash で使えますが dash、shではエラーになることを利用し、どのように記述してどのように実行したら期待したシェルで実行されるのか、を表にしました。

[eisaku123]

ありがとうございます。これで、シェバンの存在価値がわかりました。