javaでwindowアプリケーションを作成することは一般的なのでしょうか。
簡単なものを作成してみましたが、前提としてjavaをインストールしておく必要があり、jarファイルをダブルクリックすることが何かしっくりきません。
ですが、javaのライブラリを使用したい場合もあるので、質問させて頂きました。
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ベストアンサー
Java製のアプリケーションが一般的か言われるとなんとも言えません。しかし、Java製のアプリケーションが全く存在していないなんてことは無く、中にはメジャーな製品もあります。
Javaの強みはOSに限らない事です。Windowsだけではなく、Mac、Linux、Solaris、各BSD(OpenJDKで提供)とマルチプラットフォームで使用できます。C/C++でもマルチプラットフォームなアプリケーションを作ることは可能と言えば可能ですが、実際の中身は各OS向けに多くの分岐が必要であり、バイナリも異なりますし、注意事項もたくさんあります。ましてや、マルチプラットフォームなGUIアプリケーションなんてものに挑戦しようとすれば、OS毎の違いの多さに嫌になるほどです。GTK+、TK、Qt、wxWidgets等のマルチプラットフォーム対応のウィジット・ツールキット(GUIを作るためのライブラリのような物)を使えば、OSの違いは吸収してくれます。というより、それらを使わない限り、OS毎にGUI部分は異なるという作りにする必要があり、多くの工数が必要になります。
しかし、Javaであれば、一つのソース、一つのバイナリで、Javaがサポートしている全ての環境で同じように動作します。Javaには標準でマルチプラットフォームなGUIを作るためのツールキット、AWT、Swing、JavaFXや用意されており(他にもサードパーティー製でSWTがあり、こちらもマルチプラットフォームです)、一つのソースでどのOSでも同じ画面になり、同じように動きます(ルック&フィールドをOSのネイティブにした場合、画面のイメージは異なる場合があります)。
つまり、マルチプラットフォームなアプリケーションを作る場合、Javaを使うという選択は非常に有用です。実際のアプリケーションがどうしているのかを見ていきましょう。
###PlantUML
特殊な文法でテキストベースで書いたUML図を画像に変換するツールです。コマンドラインで使うことが普通ですが、単独で起動すれば、GUIが表示され、ファイルを選択して変換を実行する事ができます。
jarファイル単体で配付しています。使用するターゲットが一般ユーザーと言うよりUML等を画く技術者であるため、jarファイルをどのように扱うのか知っていることが前提のようです。ただ、ChocolateyやHomebrew等でパッケージとして入れた場合は、ラップされたexeやシェルが用意されている事があります。
###Eclipse
JavaでできたIDE(総合開発環境)です。こちらは、起動用のexe(Windows版)やApp形式(Mac版)が用意されています。またサードパーティー製のSWT(これもOSによって異なる)も一緒です。しかし、それ以外のjarファイルなどは全てのOSで共通となっています。ユーザーはJavaをインストールしておく必要はありますが、jarファイルを実行するのでは無く、それをラッピングした何かで始めるようになっています。
他にも、Pleiades All in OneというEclipseと日本語化モジュール、その他をセットにして配付した物があります。いくつか選択肢がありますが、Full EditionにはJava自体が含まれており、利用者はJavaを入れておく必要はありません。
###PowerChuteシリーズ
シュナイダーエレクトリック社製UPSと連携するための商用アプリケーションです。知っている人は知っているのですが、Java製です。しかし、Javaでできていることを利用者に意識させることはありません。なぜなら、Javaがアプリケーションの一部として一緒にインストールされるからです。また、実際の実行はラップ化されたexeがあるため、注意深く見ていない限り、ユーザーがJavaであることを気付くことはありません。
このとき注意して欲しいのは、このPowerChuet用のJavaはOSのシステムに入れているJavaとは異なると言うことです。どういうことかというと、PowerChuteがインストールされるディレクトリに、PowerChute専用としてJavaを入れています。実は先ほど出したPleiadesのFull Editionも同様の作りです。(ただ、最近のPowerChuteでは、OSに入れたJavaを使うか、独自の専用のJavaを使うか、選択できるようです。)
この方法の利点は、OSにJavaを入れる必要が無いですし、OSに入れたJavaとのバージョンが合わなくて動かなくなると言うことも無いと言うことです。しかし、欠点として、Javaに脆弱性があり、それが影響を受ける場合は、Javaの脆弱性を修復するためのパッチなりアップデーターなりを用意する必要があると言うことです。
とりあえず、三つほど紹介しましたが、他にも探せば多くあります。とくに特定用途向けの商用製品ではJava製は珍しくありません。Windowsだけではなく、MacやLinuxでも動かしたいという要望がある場合は、Javaという選択は十分価値ある物だったのです。
多くの場合は、Javaであるということを意識させません。Windows版であれば、内部でjava.exeまたはjavaw.exeをjarファイル指定して呼び出すだけのexeを用意する場合がほとんどです。Javaは専用を含めてしまう場合もあれば、インストール時に一緒にインストールする物や、インストーラで無ければインストールを促す物など様々です。どれが良い、どれが悪いは一長一短でなんとも言えませんが、インストーラにJavaを含める場合はJavaライセンスの再配布の注意事項をよく読んだ上でライセンスに従った配付を行ってください。場合によっては、ライセンス違反とされて、あとで高額なライセンス費用を請求される場合があります。
なお、マルチプラットフォームにする予定が全くないというのであれば、Javaを使う理由は半減します。特定OSに向けて作った方がどうしても速く、軽く、質の良い(OSの見た目にフィットしている)ものができるからです。また、マルチプラットフォームのGUIアプリケーションを何で作るかという話でも、現在はXamarin(.NET)やElectron(JavaScript)等の他の多くの選択肢がありますので、Javaが必ずしもベストであるとは限りません。Java VMという環境を利用したいだけであれば、JavaよりもScalaやKotlinの方が良いと主張する人もいます(少なくとも1名はここにいます)。これらを踏まえると、これから完全新規(何かの継続では無い)でJavaのアプリケーションを作ること自体が少なくなる、つまり、一般的では無くなると言える日が来る、のではないかと勝手に思っています。
投稿2017/08/11 09:24
編集2017/08/11 09:26総合スコア21735
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Javaのアプリケーションを配布・実行する方法として、質問に書かれている実行可能JARファイルの他に、OS固有のインストーラーでインストールして実行する「自己完結型アプリケーション」という方法があります。
Windows OSに限って言えば、MSI形式のインストーラーまたはEXE形式のインストーラー(InnoSetupというフリーのインストーラー作成ソフトを使用したもの)を作成し、アプリケーションのクラスファイル等とJREとをまとめてインストールするものです。事前にJava(JRE)をインストールしておく必要はありません。
ふつうのWindowsアプリケーションのように、スタートメニューにアイコンが置かれ、それをクリックして実行します。インストール先には実行用のexeファイルが作られるので、それをダブルクリックして実行することもできます。
Java Platform, Standard Editionデプロイメント・ガイドー7 自己完結型アプリケーションのパッケージ化
また、JJUG CCC 2016 Springで、次の題目のセッションでこの機能の紹介をしました。スライド資料のリンクを次に掲載します。
JavaデスクトッププログラムをふつーのWindowsプログラムのように配布・実行する方法とPCの動きが重くならないように気を付けること
投稿2017/08/11 12:26
総合スコア194
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2017/08/14 13:57