スパニングプロトコルで指定ポートの決定方法がわからない

Question

スパニングツリープロトコルを勉強しているのですが、指定ポートの決定方法が分かりません。
ルートブリッジ・ルートポートの決定方法は理解できました。

色々質問したいのですが、

1. 結局データは全部、ルートポートを経由して流れるのでしょうか？
2. 指定ポートがデータを受信するポート(インバウンド)、ルートポートがデータを送信する(アウトバウンド)ってことですか？
3. wikipediaに

各セグメントにおいて、最もルートブリッジに近いポートを指定ポート（Designated Port、DP）とする。

と書いていました。
各セグメント ----> L2スイッチと読み替えて問題ないでしょうか？
もっともルートブリットに近いポートを指定ポート ----> 指定ポートとルートポートは、パスコストが同じになるということですか？

Answer 1

STPによってループが解決されれば、データの流れにはSTPは関与しません。

ですので、

1. 結局データは全部、ルートポートを経由して流れるのでしょうか？
2. 指定ポートがデータを受信するポート(インバウンド)、ルートポートがデータを送信する(アウトバウンド)ってことですか？

というのはSTPのルートポートや指定ポートとデータの流れを紐付けて考えていますので、そもそも疑問の持ち方がおかしいという話になります。

各セグメント ----> L2スイッチと読み替えて問題ないでしょうか？

セグメントというのはここではスイッチ間のリンクを指しています。スイッチそのものではありません。

もっともルートブリットに近いポートを指定ポート ----> 指定ポートとルートポートは、パスコストが同じになるということですか？

これはどういう疑問なのかよくわかりませんでした。

単純に説明すると

1. ルートブリッジを決める。ブリッジプライオリティが最小のもの。
2. 各スイッチについてルートポートを決める。ルートブリッジまでのパスコストが最小のポート。
3. 各リンクについて指定ポートを決める。各リンクに毎に見て、その両端のポートが、一方がルートポートであればもう一方は指定ポートに、そうでなければ、ルートパスコストが小さい方が指定ポートになる。

こうなります。

Answer 2

1. 結局データは全部、ルートポートを経由して流れるのでしょうか？
2. 指定ポートがデータを受信するポート(インバウンド)、ルートポートがデータを送信する(アウトバウンド)ってことですか？

ルートポート、指定ポートというのはSTPの中での役割です。非指定ポート以外はデータの転送が行えます。データの流れによって決まる役割ではありません。

1. 番号リストwikipediaに

各セグメントにおいて、最もルートブリッジに近いポートを指定ポート（Designated Port、DP）とする。
と書いていました。
各セグメント ----> L2スイッチと読み替えて問題ないでしょうか？
もっともルートブリットに近いポートを指定ポート ----> 指定ポートとルートポートは、パスコストが同じになるということですか？

各セグメントとはSTPが動作しているブリッジのポートに挟まれたL2セグメントです。STPが動作していないSW等が接続されている場合はそのSTPが動作していないSWの全ポートが同一のセグメントとなります。
同一のセグメントにSTPが動作しているブリッジポートが複数存在する場合、お互いがルートブリッジまでのコストを教えあい、最も小さいコストのポートが指定ポートとなります。コストが同一の場合ブリッジID(MACアドレス)の小さい方が指定ポートになります。