このRubyのコードはどうやって実現しているのでしょうか

Question

Railsのユーザー登録周りで定番のgem devise の実装について。

class User < ApplicationRecord
  devise :database_authenticatable,
         :registerable,
         :recoverable,
         :rememberable,
         :trackable,
         :validatable
end

このようにモデルの中にdeviseという文字のあとにシンボルを並べるだけで機能が有効になったりします。
これはどうやっているのでしょうか。ソースコードを頑張って見ようとしているのですが、まだ初心者で読み解けません。

そしてこのdeviseという風に書く部分は、クラスメソッドやクラス変数のような呼び名はあるのでしょうか。
(これがわからずググり方がわからず・・・)

例として、以下のようにするとnameというカラムが暗号化されて保存されるというものを実装する方法を教えていただけるとうれしいです。

class User < ApplicationRecord
  my_encrypt :name
end

よろしくおねがいします。

Answer 1

そしてこのdeviseという風に書く部分は、クラスメソッドやクラス変数のような呼び名はあるのでしょうか。

deviseはメソッド名です。その後のシンボルは、メソッドに渡す引数です。つまりこれらの行はメソッド呼び出しです。

Rubyはメソッド呼び出しの括弧を省略できます。

def hoge(*arg)
  p arg
end

hoge :foo,
     :bar,
     :baz

#=> [:foo, :bar, :baz]

Answer 2

Rubyでは、class宣言内部は実はクラスメソッド(厳密には、ClassクラスのオブジェクトAのメソッド)を使用できます。

class A
  p self, self.class #=> A, Class
end

そのため、以下のようにクラスメソッドを定義すると同様の機能を実装できます。

class A
  def self.sample
    p "sample"
  end

  sample # 上記sampleメソッドを実行できる
end

ここからは補足ですが、クラスメソッドで定義すると外部から A.sample と呼び出すことができてしまいます。
これを防ぎたい場合には、以下のようにprivateのクラスメソッドを宣言してあげるといいです。

class A
  class << self
    private

    def sample
      p "sample"
    end
  end
  
  sample # 上記sampleメソッドを実行できる
end

A.sample # 「private method `sample' called for A:Class」のエラーが出る