C++ istreamのeof()について

Question

ある教科書でC++を学んでいるものです。
iostreamの項目で以下のコードに出会いました。
気になったことが2点あります。

①画面からの入力が求められるタイミング
このコードを見るまでは、cinが書かれている場所で毎回画面からの入力を求められると思っていました。しかし、そうではなく、『cinに文字が溜まってる状態？では入力は求められない。求められるのはcinに文字が残っていないとき。』と考えるようになりました。 この解釈はあっていますか？

②istream.eof()がtrueを返すのはどんなとき？
fstream.eof()がtrueを返す条件は、理解できたのですが、istream.eof()がtrueを返すのは一体どのような状況なのでしょうか？

#include <iostream>
using namespace std;

bool SkipOnError(istream& istr){
  if(istr.fail()){
    if(istr.eof()){
      exit(EXIT_FAILURE);
    }

    char ch;
    istr.clear();
    istr >> ch;
    return true;
  } else {
    return false;
  }
}

int main(){
  int n;

  do{
    cin >> n;
  }while(SkipOnError(cin));

  cout << "入力された値は" << n << "です。" << endl;
}

実行結果

asdf2

入力された値は2です。

Answer 1

①画面からの入力が求められるタイミング
このコードを見るまでは、cinが書かれている場所で毎回画面からの入力を求められると思っていました。しかし、そうではなく、『cinに文字が溜まってる状態？では入力は求められない。求められるのはcinに文字が残っていないとき。』と考えるようになりました。 この解釈はあっていますか？

はい。cin >> n は数字に必要な部分しか読み取りません。
実際には数字でない物が現れたら unget してバッファに戻す動きを行います。

ですので

int n;
std::string s;
cin >> n;
cin >> s;

このコードで 1s を入力してエンターを押すと n には 1 が、そして s には s が代入されます。この時、s については入力を求められません。ただこれは C++ とは関係なく、標準入出力の話ですので他の言語でも同じ事が起きます。

②istream.eof()がtrueを返すのはどんなとき？
fstream.eof()がtrueを返す条件は、理解できたのですが、istream.eof()がtrueを返すのは一体どのような状況なのでしょうか？

ファイルの場合はファイルの末端が EOF なのですが、端末からの入力の場合はバッファが空になった後は画面からの入力待ちに戻ります。ですので EOF が来ません。
端末から明示的に EOF を送る方法が CTRL-D です。

なお、echo 1s | ./a.out の様に実行した場合は標準入力が端末では無くなるので前者の動きになります。

Comments

[yumetodo]

>端末から明示的に EOF を送る方法が CTRL-D

Ctrl+Zの環境(コマンドプロンプト)もあるんですが・・・