valとvarのイニシャライザに対する仕様の違い

Question

var allByDefault: Int? // エラー：明示的なイニシャライザが必要
val simple: Int? // エラーは出ない。コンストラクタ内で初期化が必要

valの場合はコンストラクタ内で初期化すればいいのに対して、
varの場合はコンストラクタ内での初期化ではいけないのですか？

ご存知のかた教えてください

Answer 1

kotlinはリファレンスをちょっと読んだだけであんまり自信は無いのですが、

リファレンスを読んだ感じでは、クラスのプロパティとしてのvarとvalの違いは、

• varはミュータブルでデフォルトのセッターとゲッターを持ち
• valはイミュータブルでデフォルトのゲッターを持ち、セッターは認めない

で、どちらも明示的に初期化が必要
なので、val simple: Int?も初期化をしていないとエラーが出ます。

fun main(args: Array<String>) {
    class Test() {
        // どちらも『error: property must be initialized or be abstract』が出る
        var allByDefault: Int? // エラー
        val simple: Int? // エラー
    }
}

どちらもプライマリコンストラクタで初期化が出来ます

fun main(args: Array<String>) {
    class Test(num: Int) {
        var allByDefault: Int? = num // OK
        val simple: Int? = num // OK
    }
}

イニシャライザで初期化してもOK

fun main(args: Array<String>) {
    class Test() {
        var allByDefault: Int?
        val simple: Int?
        init {
            allByDefault = 0 // OK
            simple = 1 // OK
        }
    }
}

ちなみに、val simple: Int? // エラーは出ない。コンストラクタ内で初期化が必要と記述されているサイトが見つけられなかったのですが、どこのサイトを参考にしたのでしょうか？

Comments

[退会済みユーザー]

回答ありがとうございました。
http://qiita.com/dogwood008/items/6e8d3225ea9bb0fe3099
このサイトです。

回答ありがとうございました。
また、お願いします。

Answer 2

IntelliJ IDEA Community Edition 2017.2でやってみました。(Kotlinを開発したJetBrain社のIDEです)

初期化についてはvalもvarも同じだと思います。どちらもコンストラクターや初期化ブロック内(init{})で初期化すればエラーにはなりませんでした。

Javaでは非finalなフィールドは値を初期化しなくても許されますが、Kotlinではそれは許さないようです。それはプロパティーをabstractと宣言できる言語仕様に起因すると思います。

abstractでないプロパティーは必ずプロパティーの宣言、コンストラクター、初期化ブロックのいずれかで値が与えられなければならない。一方abstractならそのいずれでも値を与えてはならない。

そういう意味なのだろうと思います。シンプルです。

---

余談：

ところでprimary constructor(最も基本的なコンストラクター)を以下のように書けることをご存知と思います。

class A(var a: Int, val aNumber: Int) {
  val doubleNumber = aNumber * 2
  ...
}

Scalaなんかでもそうですね。Javaから入るとちょっと戸惑いますが、このスタイルは合理的な気がします。なぜなら、インスタンスを作る際の(最も基本的なコンストラクションでの)パラメーターがクラス定義全体のスコープから見えるため、プロパティーの宣言と初期化を一々分離することなく単純に書けることが多いからです。

最初のころ、クラスの属性（フィールドあるいはプロパティ）がクラス宣言の本体の内側に同じインデント位置で並んでいるスタイルに慣れていたので、クラス宣言の場所に属性の一部が並ぶことに若干の違和感がありました。フィールドに対してJavaDocを丁寧に記述しているようなケースでは少々気持ち悪い感じにもなります。

class A(
        /**
         * A variable for this class.
         */
        var a: Int) {
  /**
   * A value for this class.
   */
  val c: Int = 0
  ...
}

しかし、慣れてくるとインデントのずれによる少々の気持ち悪さよりも「名前や型の宣言とその値をすぐ近くに書けたり、冗長な書き方をせずに済む」ことの方が本質的に重要であると感じるようになりました。こうした点もKotlinがbetter javaたらんとする点の一つだと思います。

余程複雑な依存関係を持つプロパティーでない限りコンストラクターの中で書かなければならないケースはむしろ少ないと思います。そういう観点(どこがbetter javaなのか)の方を考えてみた方がよいのではないでしょうか？

Comments

[退会済みユーザー]

モジュールの方にも、回答をくださりありがとうございます。
モジュールのinternalは、気を付けて使おうと思いました。

確かに、コンストラクターの中で書かなければいけないケースは、そんなにないですし、書かなければいけないのは初期化ブロックで扱った方がコードの可読性は上がると思います。kotlin慣れるまで時間がかかりそうです。

度々回答ありがとうございます！！

Answer 3

うーん、エラー出ないけど‥。

class Hoge {
    var allByDefault: Int?
    constructor() {
        allByDefault = 9999
    }
}

println(Hoge().allByDefault)
//=> 9999 

Comments

[退会済みユーザー]

でないから、何言っているのか分からなかったのですよねー(笑)

回答ありがとうございました。
また、お願いします。