サイトのSSL対応で、WindowsXPでのアクセスの場合のみHTTP通信とする事は可能でしょうか？

Question

サイトのSSL対応で、Let's Encryptに対応しているレンタルサーバーを使用する事を検討しています。
Let's Encryptは、WindowsXP/IEには対応していないようですので、WindowsXPでのアクセスの場合はHTTP通信が可能にしたいと考えています。
例えば、.htaccessでWindowsXPでのアクセスの場合のみHTTPにする事は可能でしょうか？
尚、他のOSの場合は、HTTP通信は不可としたいです。

Answer 1

ユーザーエージェント等でWindowsXPかどうかを判定するとして、その最初の判定はHTTPSではできないのでHTTPで行うことになります。しかし、攻撃者はこのHTTP通信を改ざんして、すべての通信が「WindowsXPからの接続」であるように偽装することができるので、WindowsXP以外から安全に接続できるとは限らなくなります。
なので、セキュリティを考慮するならば、ご希望のような仕様は実現できないと思います。

Comments

[haru853]

ありがとうございます。
個人情報などの入力はおこなわない単純なサイトですのでセキュリティの重要性は高くありませんが（SSL対応の目的は主にSEO）攻撃方法について勉強になりました。ありがとうございました。

Answer 2

XPかどうかをApacheで判断するとして、その前のサーバーまでの通信が問題になりますね。

https://example.com にアクセスしてきたOSをApacheで判定しXPだったらhttp://example.comにリダイレクトするというアイディアだと、最初のHTTPS通信がXPだとできないので、判定まで行けず駄目ですね。

逆にhttp://example.com にアクセスしてきたOSがXP以外ならhttps://example.comへリダイレクトするというアイディアならできそうですが、その場合HTTP通信は不可というのは無理ですね。XPかどうかを判定するまでは、その通信元のOSはシュレディンガーの猫みたいな状態ですので。

また、最初の判定のために、来る人すべてをhttp通信に限定する方法とかも考えないといけないですね。検索エンジンへの表示もHTTPのみにしないといけませんし面倒そうです。

そこそこ面倒なやり方でできそうな気もしますが、それをするメリットがXPという古いOSのためのみであり、SEOのデメリットもあるし、サイトSSL化の趣旨を考えるとわざわざするようなことなのかなとは思います。

特殊な事情（特定の見せたい人がXPのIEを未だに使っている等）がないならXP対応はもう考えないで良いのではないでしょうか？

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[haru853]

ありがとうございます。
なるほど。素人考えでしたが、言われてみれば色々難しい問題がありますね。
恥ずかしながら「シュレディンガーの猫」はじめて聞きました。ググってみます！
XPについては確かにおっしゃるとおりなのですが、シェアがまだ約8%あるようですので簡単に対応出来そうであれば対応したいと考えていました。簡単ではないですし、デメリットのほうが大きそうですね。

Answer 3

Let's encryptの側でもXP対応のためにルート証明書を追加したという話がありますので、あとはサーバ側でTLS_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHAを受け入れるように（もちろん、最低優先度で）設定すれば、XP SP3でもLet's EncryptでのSSLを通せると思います。

もっとも、XPがサポート切れして3年以上になりますし、社内システムでどうしても変えられない、というのでもなければ、XPのサポートは打ち切ってもいいのではないかと思います。

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[haru853]

ありがとうございます。
不勉強で「TLS_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHAを受け入れるように設定」の方法がわからないのですが、サーバーの管理権限がないと出来ない方法という解釈でよろしいでしょうか？
（レンタルサーバー（例えばXSERVER）では、管理会社が対応してくれない限り難いですよね？）
管理権限のあるサーバーでは使えそうですので有益な情報ありがとうございます。
XPについては確かにおっしゃるとおりなのですが、シェアがまだ約8%あるようですので簡単に対応出来そうであれば対応したいと考えていました。