Rubyのループ処理(for, while以外)の存在価値

Question

Rubyではtimesやらuptoやら他の言語で見かけない独特のループ処理が存在していますが、実際によく使われ、しっかりと覚えておく必要があるものなのでしょうか？

当方、プログラミング言語におけるループといえば一般的に「for,while」を使うという認識であるため、可読性もそこまで向上しないように感じます。
というか上記の前提に基づくならばforやwhile使う方が可読性が高い気がしますが…

Ruby精通している皆様の意見を聞きたいです。

Answer 1

Ruby ではブロックでループ処理を行う事が一般的です。
0. ループする集合を用意する
0. 集合の要素を逐次引き出してブロックで実行する
繰り返し処理を行うための Enumerable モジュールのメソッドが充実していることからもそのことが分かるかと思います。

さて。 Integer#times メソッドや Integer#upto メソッドを使うようなループ回数を指定するだけの処理の場合には、たしかに for 文と変わらないように思えます。ですが、ブロックを使うので、普段の書き方と変えずにループを行えるのでとても楽に書けます（個人の意見です）。

Ruby は書く人が書きたいように書けることを目的にしている（と思っている）言語ですので、

しっかりと覚えておく必要がある

とは思いません。単純なループが Integer#times メソッドでも for 文でも書けることが Ruby のメリットだと思います。
ただし、 Rubyist の大半は for 文が書けないと思います（おそらく）。私も引数の順番が分かりませんw
また、 while 文よりも、 Kernel.#loop メソッドとそこから抜け出す break を組み合わせて使うことが私個人は多いです。

Comments

[FujinamiYuki]

ご回答ありがとうございます。

他言語でもよくある制御構造はもちろん抑えつつも、(慣れれば)より簡潔に記載できますよって感じですね。

Answer 2

Rubyでの.uptoや.timesといったブロックを取るループ処理は、数値オブジェクトから生えているただのメソッドなので、言語仕様の一部ではなく、極論を言えば自分で同様のメソッドを実装することも可能です。

Rubyは組みやすさを重視した言語ですので、自分でforループを書きたければそれでも構いませんし、定型的な処理なら標準ライブラリに用意してあるメソッドを使うことも可能、というスタンスではありますが、メソッド一発で実行できるようなループについてforやwhileを使って自前で制御するのはあまり好まれない傾向にあります。

Comments

[FujinamiYuki]

ご回答ありがとうございます。
> Rubyでの.uptoや.timesといったブロックを取るループ処理は、数値オブジェクトから生えているただのメソッドなので

upto, timesはメソッドだったんですね…よく理解しておりませんでした。

> メソッド一発で実行できるようなループについてforやwhileを使って自前で制御するのはあまり好まれない傾向にあります。

なるほど、使えるものは使おうぜ、というスタンスですね。